【ベアラビ13】失敗を認められない?サンクコスト効果が意思決定を歪める理由
ラビちゃん:ベア博士、最近チームで進めてるプロジェクトなんですけど、なんかずっと上手くいってないんですよね。でも、もうここまでお金も時間も使っちゃったし、今さら止められないんです…。
ベア博士:それは「サンクコスト効果」が関係しているかもしれないね、ラビちゃん。
ラビちゃん:サンクコスト効果?なんだかお金が関係してる感じがしますけど、どういう意味なんですか?
ベア博士:サンクコスト効果は、すでに投入した時間やお金、労力を惜しんで、結果的に非合理な選択を続けてしまう現象なんだ。つまり、「ここまで投資したから、もう少し続けた方がいい」と考えてしまうんだけど、それがかえってプロジェクトの失敗を引き延ばす原因になることがあるんだよ。
ラビちゃん:なるほど、だからプロジェクトがうまくいってなくても「せっかくここまでやったんだから」って思っちゃって、止められないんですね。でも、それってどうしてそんなに影響しちゃうんですか?
ベア博士:人間は過去にかけたコストを無駄にしたくない、という心理が強いんだよ。たとえそのプロジェクトを続けても成功する見込みが薄くても、すでに費やしたお金や時間を無駄にしたくないという思いが、合理的な判断を妨げることが多いんだ。だから、止めるタイミングを見失ってしまうんだ。
ラビちゃん:ああ、確かに「ここまでやったんだからもう少しだけ…」って感じで、ズルズル続けちゃうことありますね。でも、どうすればこのサンクコスト効果を避けられるんですか?
ベア博士:一つの方法は、過去の投資を一度リセットして考えることだよ。「もし今、ゼロからスタートするとしたら、このプロジェクトを続ける価値があるか?」と自問してみるんだ。これで今の状況に対する客観的な判断ができるようになる。また、定期的にプロジェクトの進捗を見直して、目標に対する現実的な進展がない場合は、撤退を検討することも大切だよ。
ラビちゃん:リセットして考えるか…。そう言われると、今からもう一度始めるって考えたら、このプロジェクトにそこまで魅力を感じないかも。続けるより、違う方向にリソースを使った方がいい気がしてきました。
ベア博士:そうだね、ラビちゃん。サンクコスト効果に引っかかると、冷静な判断が難しくなるからこそ、定期的に「今の選択がベストか」を振り返る習慣が必要なんだよ。無理に続けることで他の貴重なリソースを浪費することを避けるためにもね。
ラビちゃん:ありがとうございます、博士!じゃあ、プロジェクトチームにもサンクコスト効果の話をして、みんなで一度冷静に今の状況を見直してみますね!
ベア博士:その意気だよ、ラビちゃん。時には撤退する勇気も必要だからね。プロジェクトが泥沼化する前に、賢く判断していこう。
まとめ
サンクコスト効果とは、すでに投入した時間やお金を無駄にしたくないという心理から、非合理な選択を続けてしまう現象です。この効果にとらわれると、プロジェクトの撤退時期を見失い、かえって損失が膨らむことがあります。これを避けるためには、過去の投資をリセットして現状を冷静に見直すことが大切です。プロジェクトが本当に価値があるのかを判断し、無駄なリソースを使わないためにも、定期的な振り返りを心がけましょう。
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