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【ベアラビ11】なぜ直感に頼ってしまうのか?採用面接と感情ヒューリスティックの関係


ラビちゃん:ベア博士、最近採用面接に参加したんですけど、なんか第一印象だけで「この人良さそう!」って思っちゃうことが多かったんです。それって、ちゃんとした判断基準になってるのかな?


ベア博士:それは「感情ヒューリスティック」が関係しているかもしれないね、ラビちゃん。


ラビちゃん:感情ヒューリスティック?それってどういうことですか?


ベア博士:感情ヒューリスティックは、私たちが直感的に「良い」「悪い」と判断するときに、感情に大きく左右される現象のことなんだ。特に、採用面接のような短時間で多くの判断をしなければならない場面では、面接官が候補者に対して抱く感情が、判断に大きく影響を与えることがあるんだよ。


ラビちゃん:つまり、第一印象とかその場の雰囲気だけで「この人いいな」って思っちゃうのが感情ヒューリスティックってことですね。でも、それって実際にはどう影響するんですか?


ベア博士:例えば、面接の最初に感じた「この人は感じが良さそうだ」というポジティブな感情が、その後の評価を甘くしてしまうことがあるんだ。反対に、少しでもネガティブな印象を抱くと、その後のやり取りでもその印象が強く残り、評価が厳しくなってしまうこともある。これが感情ヒューリスティックの影響だよ。


ラビちゃん:ああ、それでちゃんと話を聞かずに、最初の印象だけで判断しちゃうんですね。そんなのフェアじゃないですよね。でも、どうしてそうなっちゃうんですか?


ベア博士:人間は多くの情報を一度に処理するのが苦手だから、短時間で直感的に判断しようとすると、どうしても感情に頼ってしまうんだよ。そして、その感情に基づいた判断が、その後の評価全体に影響を与えてしまうんだ。特に面接では、限られた時間の中で多くの候補者を評価しなければならないから、感情ヒューリスティックが強く働きやすいんだ。


ラビちゃん:でも、それだと本当に良い人材を見逃しちゃう可能性もありますよね。どうすれば感情ヒューリスティックの影響を減らせるんでしょう?


ベア博士:一つの方法は、評価基準を明確にしておくことだね。面接の前に、候補者のどの部分をどう評価するかをしっかりと決めておくことで、感情に頼らず、より客観的な判断ができるようになるよ。また、面接後に一度感情をリセットして、冷静に評価を見直す時間を設けるのも効果的だよ。


ラビちゃん:なるほど、事前にしっかり基準を作っておけば、感情に左右されずに済むんですね。でも、博士だって感情に流されること、ありますよね?


ベア博士:うっ…それは、まあ…確かにあるかもしれないけど、だからこそ感情ヒューリスティックの存在を意識して、できるだけ客観的に判断するように心がけているんだよ。僕も完璧じゃないけど、意識するだけでも違ってくるからね。


ラビちゃん:そっか、博士でも感情に流されることがあるんですね。でも、これからは私も感情ヒューリスティックに気をつけて、より客観的な面接ができるように頑張ります!


ベア博士:その意気だよ、ラビちゃん。感情に左右されずに、公正で効果的な採用を目指していこう。

まとめ

感情ヒューリスティックとは、私たちが直感的に判断する際に、感情に大きく左右される現象です。採用面接では、候補者に対して抱いた最初の感情が、その後の評価に影響を与えることがあります。これを防ぐためには、評価基準を明確にし、感情に流されないようにすることが重要です。また、面接後に冷静に評価を見直す時間を設けることで、より客観的で公正な判断が可能になります。

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