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マレーシアへの旅支度③:住民票ってどうするの?

※本記事は2023年8月に母子留学を開始した家族の備忘録です。

住民票、どうする?
母子留学を考えると必ず当たる問題です。

しかしそもそも抜かないとダメなの?抜くと何が起こるの??抜かないってこともあるの???どこになに確認するの????など疑問がつきません…今回は我が家が出した結論とそれに至るまでに収集した情報をざーっと書き出してみました。長い。

【本記事で語っていること】
・住民票を抜く・抜かないの判断をした経緯

◼︎我が家の結論は「全員抜かない」

はい、結論はこれです。
なお、パターンとしては
・全員抜かない
・全員抜く
・私だけ抜く
がありました。

◼︎そもそも住民票論争(?)はなぜ起きるのか

原則があるにも関わらず、役所に問い合わせると回答が人によって違うからです。

原則を調べるとこう出てきます。

1年以上の海外赴任など、生活の本拠(住所)が海外に移るときには、転出届をだして日本にいないことを知らせてね。 転出届が出されることで、住民基本台帳上から住民票が除票されて適切な行政手続きが行われるよ。

が、原則は原則。
先住者の皆さんは口を揃えて「役所に聞きに行くと担当者によって見解が違うよ」と言います。なるほど!と思い私も2回全く同じ問い合わせをしてみました。その結果がこちらです。

(問)期間が未定の留学に行きます。主人は日本に残ります。住民票はどうすればいいでしょうか?

(担当者Aさん)
ケース①家族全員出る:みんな出るのであるば、抜くのが基本です。
ケース②妻子供だけ出る:生活の拠点がこちらなのであれば出さなくていいです。夫が役所から送られてくる郵便物に対して事務処理を出来るのであれば住んでるのと同じなので抜かなくていいです。

(担当者Bさん)
どのような場合でも1年をこえそうな場合は転出の手続きをしてください。

はい、見事に分かれました。

まぁ、でも頷けます。法律は解釈の問題的なところがあるので(にわか法学部)。しかし逆に言うと「じゃぁどっちでもいいんだね!」という感じです。

◼︎住民票抜く・抜かないで変わること

抜く・抜かないで何がそんなに変わるのか。細かいことは色々あるのだと思いますが、気になるのは以下の5つです。

健康保険へ加入出来るかどうか
住民税を払う必要があるかどうか
年金を支払うかどうか
マイナンバーを保有できるかどうか
銀行口座が保有できるかどうか

が、そのうち③〜⑤はあまり気にしなくてもいいことがわかったので①②に注力して調べます。

▼気にしなくてもいいと思った理由
年金を支払うかどうか
→任意加入になるだけなので。払いたければ払える。そもそも私は扶養に入ってしまうのであんまり関係なかった。

マイナンバーを保有できるかどうか
→マイナンバーカードがなくなると海外で身分証明が少し困る、みたいな話はあった。しかし番号自体が消滅するわけではないし(住民票を戻したら同じ番号になる)、パスポートが代替になったりもするらしいのでいいかなと思った。

銀行口座が保有できるかどうか
→これが一番困る!!住民票抜かないの一択では?!と思ったけど、住民票抜いている方でも普通に銀行口座持ってるという実態を知った(いいかどうかは別として、事実としてそう。代理人を立てている方もいると思う。あと非住居者向けサービスを持っている銀行も。)。住民票を抜いたという情報が行政から銀行にいくわけではない。

◼︎判断までの道のり(概要)

我が家は「みんな抜かない」を選択した訳なのですが、以下の観点から3つのステップを踏んでこの判断にたどり着きました。

<観点>
・法律違反はしたくない
・日本に帰ってきた時子供が病院にかかれないのは困る
・海外療養費が使えるのであれば使いたい
・(大きな声じゃ言えませんが)不要な税金は払いたくない

<事実確認のための3ステップ>
・役所に「抜く・抜かない」の基準を確認
・保険組合に「留学するけど保険ってどうなる?」を確認
・税務署に「私の住民税がいつ発生するか」を確認

<備考>
・主人は勤め人なので、健康保険の確認は行政じゃなく会社にしてます。
・私は育休中です。

◼︎判断までの道のり:役所編

法律違反はノーサンキュー。まずは原則確認です。
以下、FAQ形式で進めて行きます。

(問)期間が未定の留学に行きます。主人は日本に残ります。住民票はどうすればいいでしょうか?

(答)※上述のため省略

(問)抜いた場合、一時帰国の際は住民票を戻せるのでしょうか?

(答)基本的には生活の拠点はどこ?になるので、戻せないです。
証拠の提示はないけど、一時帰国だと住民票を入れることは出来ません「出ないつもりで戻したら都合が変わってすぐにまた転出」的な例外があるのは事実だけど、転出日が役所側で分かるのでなんで?って聞くと思います。罰則はないですが、同様のことを繰り返されると何か指摘はされるかもしれません。

(問)住民票を抜くと健康保険は使えないのでしょうか?

(答)それは課が違うのでお答えできません。
そもそもお勤め人であれば行政の配下ではないので、加入されている健康保険組合までお問い合わせください。

(問)(ちょっと話はそれますが…)住民票を抜かない場合、公立小学校ではどのような扱いになるのですか?

(答)名簿に名前がのりません。
毎年秋頃に「あなたの学区はここ。学校に通うの?通わないの?」という通知物が届きます。それに対してご主人に「通わない」と返事をしてもらってください。私立に行く方もいるので、このやりとり自体はよくある話です。

(問)(学校に関連して…)テキストをいただいたり、一時帰国の際に体験入学をすることはできますか?

(答)教育委員会にお問い合わせください。
役所の代表電話番号にご連絡いただければ、おつなぎ可能です。


*ここでの結論*
・1年以上いないなら抜くのが原則だが、抜かなくても罰則はなさそう。
・一時帰国の時だけ住民票を戻すのはウェルカムではない(実際は気軽にやってる人もいるっぽいけど)。
・日本に帰国した際に病院に気軽に行けないのは嫌だな…

→「うーん、抜かなくていいなら抜かないでいきたいな。」



◼︎判断までの道のり:保険組合編

とりあえず「抜かない」と仮定して確認を進めます。次は「海外に住むけど健康保険証ってもらえるのかな?海外療養費って請求できるのかな?(=扶養に入れるのかな?)」の確認です。

主人の扶養に入る形になるので、主人から組合に問い合わせてもらいました。

(問)妻と子供が留学で海外に行きます。期間は決めてません。扶養の対象になりますか?(住民票は除籍しない予定です)

(答)はい。なります。
原則扶養の対象は「日本国内に住所を有する者」なので、住民票がある場合のみ扶養に入れることが出来ます。しかし、もし除籍した場合でも例外として扶養に認められる場合があります留学はその例外にあたるので、いずれの場合もで扶養対象になる可能性が高いです。

(問)向こうで病院にかかった場合、海外療養費の申請は出来ますか?

(答)はい、可能です。
ただし、日本で保険診療となるものに対してのみとなります。所定の用紙に必要事項をご記入の上ご提出ください。


*ここでの結論*
・住民票がなってもなくても扶養には入れそう。
・海外療養費の申請も可能。

→「うーん、保険的にはどっちでもいいか」



◼︎判断までの道のり:税金編

住民票を抜く・抜かないの判断で一番大きな要因となるのがこの「住民税」なのかもしれません。恥ずかしながら住民税について知識があやふやだったので前提条件を調べてから税務署に確認しました。

(調査1)住民税の仕組みを再確認

(答)住民税は前年の収入に対して課税されます。
ややこしいですが2023年1-12月の収入に対して、2024年6-2025年5月に支払います。

(調査2)住民税は育休中などので減税とかないの?

(答)ないです。ただし、1月1日に日本にいなければ(住民票を抜いていれば)支払いが免除になります。

どういうことかというと、2023年12月に海外に転出した場合…
・2022年1-12月収入:500万→2023年6-5月の住民税:50万
・2023年12月に海外に転出(=2024年1月1日に日本に住民票がない
・2023年1-12月収入:500万→2024年6-5月の住民税:0円
※金額は適当です

(調査3)「出産手当金」「出産育児一時金」「育児休業給付金」は収入としてカウントされる?

(答)されないです。
なので、2023年いっぱいを育休取得予定なのであれば、そもそも2024年6-5月に支払う税金はありません。

(問)(念のため税務署に電話で確認)上記の認識であってますか?
(答)あっております。


*ここでの結論*
・私は2023年に年収0円だった。

→「うーん、抜いても抜かなくても結果同じなら、抜かないでいたい」



◼︎結論:抜かなくていいか

はい、ということで…

保険→抜いても抜かなくても保険証はもらえそう
税金→そもそも私来年の住民税0円

ということだったので「とりあえず全員抜かない」方向になりました。また、母子留学の方は抜かない人が多いという情報も聞いたことがあります。

判断はやはり税金部分が大きかったですね…私はこれから無職になるので、その中で数十万支払うのはちょっと難しい…

最初は不確かな情報や何をもって判断していいかがめちゃくちゃあやふやで頭が爆発しそうでしたが、調べてみたらスッキリ。とりあえず1年目はこれでいってみたいと思います。

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