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言えない想い

昨日は、久しぶりにオフラインでの講演会に参加しました。オンラインとはまた違う空気感で、以前はこれが当たり前だったんだなぁとしみじみと感じてきました。昨日の講演会のテーマは「ひきこもりの理解と支援」。なぜこの講演会に聞きに行こうと思ったのか、そこで何を感じたか、を書いていきたいと思います。これ、今の子どもたちと保護者にめっちゃ重なる部分が多かったので「ひきこもり」という言葉に関係なくぜひ知ってもらいたいなぁと思いますので最後まで読んでもらえたら嬉しいです。

■元当事者の体験談

実際に体験したことのある方3名からのお話を聞けるなんて思っていなかったので行ってよかった!と思いました。どんな想いがあって本当はどうしたいのかなどの実際の声を聞ける機会なんてなかなかないですよね。3名の方が過去の自分を振り返りながら今だから言える気持ちを伝えてくれました。私の中で「!!!!」ってなった表現が、「自分自身の状態がよくわからないから伝えられなくて、でも何とか伝えようとすると伝わらなくて、まるで火星人と地球人ぐらいのレベルで伝わらなくて、だから最低限レベルで自分の気持ちが伝わったらいいやと妥協したり誤魔化したりしています」というもの。これ、今の時代、多くの子どもたちが抱えている状況と似ている!って思いながら聞いていました。本当に伝えたいことは伝わっていないからどうしてもフラストレーションは少しずつ溜まっていて、何かのタイミングでどうしたらいいかわからなくなって爆発してしまうことや、逆に電池が切れてしまうことが起こるんだと思うんです。

■言えない想い、伝えられない想い

親子関係の中で、一度は経験したことがあるかもしれません。自分のやりたいことを伝えてみたら「だめ」って言われてしまったこと、ありませんか?これってまぁよく見る光景なんだと思いますが、ダメという前になぜ子どもがそう言ったのかを話し合ってみたり、ダメな理由を伝えてみたり、もしかしたらダメじゃない結果が出ることがあってもいい。そういう時間を親子で持てていないことが後々の大きな問題につながってくるんですよね。「親の判断なんて無視無視!」とできる子どもたちはうまく避けていけるのですが、「どうせ伝えてもまたダメって言われるから言わないでおこう」と黙ってしまう子どもたちは、どこかでずっと伝えられなかった想いが山のように積もっていく。それが何年にも渡って積もり積もって、え?今?っていうタイミングで、しかも親から見ると、なぜそうなってしまったのか理由がわからない!という状況になります。別の問題にすり替わって表面化することもあります。親たちには別の問題で困っている、としか理解されず本来の問題は表面化してきません。そうすると何が起きるか。子どもたちは本当に伝えたい想いを言えずにいることが苦しくなりながらも言える場所がなくなってしまいモヤモヤと苦しい想いを抱えたままになります。それが、体調不良や動く力が出なくなったり、人と会うことが怖くなったり、外に出たくなくなったりと、色々な症状として現れてくる。もしかしたら、今まで言えなかった想いがドロドロとした言葉で溢れてくるかもしれないし、一切口を聞かないというパターンもあるかもしれない。どちらにせよ、親子関係がうまくいかなくなっていることは一目瞭然です。

■見守っていてください

この言葉が今回参加した講演会で何度か出てきました。子どもたちからの切なる願いはこの一言に尽きるのかもしれません。「大丈夫だから、自分のタイミングでやってみるから、見守っていて」ということなんだと思うんです。そのタイミングって保護者と子どもたち絶対にズレているんです。保護者の都合に合わせようとしたら、子どもたちは当然反発します。逆の立場になってみたら容易に想像ができると思います。それでも「親だから」という何だかよくわからないものを盾にして、子どもたちに「しつけ、教育」という建前の元、コントロールしようとしていませんか?と問いかけられている、そんな時代なんだと思います。自分の子どもです、みなさんもっと信頼していいと思いますよ、と保護者の方に伝えたい。

■ちゃんとしなきゃを手放そ♪

どうしてもここに立ち戻ってしまいますが、「ちゃんと」の呪縛から少しずつ離れていくトレーニングをしましょう。これが、親子関係を苦しくしている元凶。親が周りから”ちゃんと育てている”とみられることに目を向け過ぎていて、実際に目の前にいる我が子の表情、見えていないことありませんか?ぐっと言いたいことを飲み込んでいるかもしれない、親と距離を置いているかもしれない、何だか感情がないように見えてしまうかもしれない。なかなかすぐには変われないです。だからこそ気づいた時からトレーニングを少しずつやっていくことが必要なんだと思います。こんな時どうしたらいいんだろう、とか、今この現状をどうやって対処したらいいのか、とか。相談したくても大人ってなかなか自分の内面の相談ってできなくて苦しんでいる人が多いと思います。そんな時、ぜひ私にご連絡をいただけたらと思います。一緒に「ちゃんと」を手放していきましょう。

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