#3 中学受験?子どものこと。私のこと。
いきなりですが、夫も私も中学受験を経験したことはありません…。
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こんにちは、いったんです。
タイトルから突拍子もない内容ですが、私たち夫婦もビックリした先週末でした…。
またなんで中学受験…?
そうですよね、そう思いますよね。夫もそう感じたことでしょう。私もそうですから…(汗)
ただただ言えることは、娘から「東京の中学校に行きたい!」(←学校名が長くて東京の中学校としか覚えられず…)と自らハッキリと言ったのです。
・事の発端
先週の金曜日にとあるサイトを読んでた時にふと目にした“中学受験と高校受験”のワードからでした。そのワードから色々と考え始めたのです。
私たちの世代が高校受験を経験したのはもうかれこれ二十数年前。中学受験なんて当時の同級生はいても一人か二人。あとのみんなはそのまま学区内の公立中学に進学するのが当たり前だったような気がします(もしかして私が知らないだけだったのかも…)。そんな二十数年前と現在とでは受験の幅も随分変わり、首都圏では中学受験がかなりメジャーになっているのは、みなさんもご存じの事でしょう。
東京の都立高校も今は中高一貫校がかなり増えており、年々倍率が上がっているとか。今住んでる埼玉県立中高一貫校もまだまだ少ないですが、有名なのが市立一貫校と全国では珍しいコースに分かれて専門的な勉強ができる一貫校があります。また今年度から新しく開校した国際的な勉強ができる一貫校もあり、今後も増えていくんでしょうね。
じゃあ私たちもその流れに便乗して中学受験してみようか!
ってわけではありません。もちろん中学受験というワードを出したのは私ですが、それにはもちろん理由があります。
・過去の経験から思う、理想の中学生活と高校受験
自己紹介でもお伝えしましたが、私、中学時代は完全不登校生でした。
高校受験はしました。当然中学校へは行ってないので中学の勉強はまったくついていけず…。そんな状態でしたのでそもそも高校受験なんて全く考えていませんでした。ただ三年にもなると担任にすごくせがまれた記憶があります。結果色々と一人で考えたのでしょう。母子家庭にもかかわらず当時まだ珍しい私立のサポート校を志願してしまったのです。母親もあっけらかんでしたし、そんな母を見て私自身なにも考えてなかったんでしょうね…。
よく考えてみれば、母子家庭で貧乏、歳の離れた六人兄弟とはいえそんな私立に行ける余裕はありません。ですが、「どこへでもいいから何としてでも受けろ。」みたいな当時の担任の圧力に力負けしてしまい、咄嗟に見つけたそのサポート校へ受験するのです。
二十数年前なのでもう当時のことはほぼほぼ忘れましたが、確か小テストがあり、そのテストは小学校卒業していれば誰でも答えられるものばかりだったと記憶しています(小学校低学年程度の問題)。
結果、合格はしましたが、私立なので入学金や授業料が払えるわけもなく。
残念ですが、入学は辞退しました。そのまま中学校を卒業し、卒業後は中卒でアルバイトを始めたのです。俗にいうフリーターですね。
以上が、私の高校受験体験です。
当時この「どこへでもいいから何としてでも受けろ。」という威圧的な担任がかなり苦手で、思春期ながらとても苦しい記憶があります。
そんな当時の経験から私は中学校にいい思い出がありませんし、高校受験も苦い経験しかありません。
そんな経験を自分の子どもには絶対歩んでほしくない。正直そんな思いもあります。少なくとも楽しい学校生活と自分のために納得のいく高校受験を送ってほしい。これが私の願いでもあります。
ただまぁ、当たり前ですが教師も人間ですからね。
そりゃー当時の私からしたらとても不満でしたし、言い方を変えれば大っ嫌いな担任でした…(苦笑)
けど、教師にも色々と事情があるのでしょう。もちろん元々の性格や人間性もありますが、教師を志す意味では根は良い先生なんだと思います(というかそう思いたい)。というの大人になった今、私の心情です。
けど、思春期と大人とでは考え方も受け取り方も全く違います。
そういう心のサポートをするのが親の役目だと第一に考えているので、子どもたちには安心して学校生活を送ってほしい。というのがありました。
・中学受験と聞いて色々な先入観が…
変わって中学受験ですが、その掲示板を読み進めてみると、中学受験も悪いことばかりではないことが書いてありました。
私のイメージする中学受験は、お金持ちで育ちの良いお坊ちゃんとお嬢ちゃんが行くイメージだったので、私たちみたいな凡人家庭じゃ無理無理!って考えだったんです。けど、案外普通のサラリーマン家庭で行く人も多く、少し中学受験の先入観が解けたような気がします。
ただ簡単ではありません。
それこそ親子でかなりの時間と子供のやる気と努力が必要。場合によっては塾に通うためのお金も決して安くはありません。
ですが、努力した経験は一生もので、自信にも繋がります。困難に打ち勝つ力も鍛えられ努力して頑張った時間は決して無駄ではありません。
もちろん、これにはすべて本人の目標と意思が大前提ですが、本人の強い目標とやる気さえあれば中学受験も悪くないんだなと、前向きなイメージが湧いてきました。
一応、長女は学校は毎日通学してますし、勉強も楽しいと言ってます。まだ二年生ではありますが、学校での通知表も決して悪くはありません。
今、長女の中では学ぶ楽しさがあります。
その気持ちがある今、娘の長所を伸ばすためのキッカケになればいいな。くらいの気持ちです。"嫌だ、行きたくない!"と言われれば無理に受験はさせません。受験をするのは長女ですからね。あくまでも本人の意思です。
・長女はどんな気持ちなのか
さぁ、後は中学校を探すわけですが。
我が家は一般的なサラリーマン家庭です。夫の話になりますが、公立高校から私立大学(奨学金あり)で奨学金で通っていました(去年、奨学金全額返済が完了しました!!祝!!)。ですが、夫の中で私立大学はあまり視野に入れてほしくないようなニュアンスを以前出してたんですよね。なので高校も国公立、となれば中学受験も自然と国公立から選んだ方が後々いいのかなと思い(あくまでも私の主観です)、今回国公立で探してみました。
色々と調べ、長女にとって毎日楽しく学べそうな中学校を見つけだし、一先ず先週の土曜日に長女に話をしてみたんです。
私「〇〇中学校があるんだけど、そこの学校とても広くて楽しそうなんだよね~〇〇ちゃんどうかな、行ってみたくない?(PCでHPを見せながら)」
長女「すごーい!広いね!建物大きい!!」
私「みてみて、三万冊の図書館もあるんだって!すごいね!漫画もあるし、〇〇ちゃんも好きな本が見つかるかもしれないよ!(PCでHPを見せながら)」
長女「おおお!〇〇ちゃんの(←自分のこと)小学校もたくさん本あるよ~云々…」
私「そうだよね。〇〇ちゃんの小学校よりもっともっとおっきいだろうね!こんなひろーい中学校で勉強や運動できたら楽しいだろうね!きっと研究もできるよ~(PCでHPを見せながら)」
長女「うん!!」
そんな簡単なやりとりをしつつ、とりあえず第一段階はあくまでも学校に興味を持ってくれることが大前提だったので、楽しそうか楽しそうじゃなさそうかで話を進めてみました。
すると彼女のモチベーションも徐々に大きくなり、中学校のHPに釘付け。Googleマップを表示しては彼女の中で色々と模索してるよう。
と、とりあえず最初のイメージは悪くなさそう。長女の中で色々と考えてゆっくり答えを出してくれればいいや。って思ってました。
そしたらその日の夕方いきなり私に言ったのです。
“東京の中学校に行きたい!”
っと。私から話を振っといてなんですが、とてもビックリしました。
私が咄嗟に「ここの中学校に行きたい理由はある?」と聞くと、“え~”と言いながらも小さく「楽しそうだから」とポツリ。
「うん、立派な理由だよ。いいと思うよ!じゃあ頑張ってみようか。」と言うと、「うん!」と一言。
夫はその時お風呂に入ってたので私にしか言わなかったのですが、夫がお風呂から出てきてから再度「お母さんがOKを出してもお父さんがダメって言ったら行けないからね。お父さんにもちゃんと言ってごらん」と長女に自分からお父さんに伝えるよう言いました。長女はニッコニコしながらもちょっぴり恥ずかしそうに夫の耳元で小さく伝えました。
私が「じゃあ頑張って東京の中学校行こうね!勉強も頑張ろうね!」と言うと長女が「うん。頑張る!」と元気な声で言ってくれました。
・母の考え方
私の考え方の一つに、学校へ行きたい理由はなんでもよかったんです。
まだ小学二年生ですからね、難しいことを言ってもまだ完全に理解はできません。これからどんどん知識や知恵もついていけば考え方も変わり明確な理由は自然と出てくると思ったので、最初は"楽しそうか。楽しそうじゃないか。"このどちらかでよかったんです。なので長女の口から“楽しそうだから”と言ってくれた時はビックリと同時に素直に嬉しかったのが率直な感想でした。
と、"高校受験は担任教師と子ども"に対し、"中学受験は親と子ども"の関わり方で少しいや、大分違うんじゃないかなって思っています。
そして子どもの変化にも児童後期から思春期に変わる時期でもあります。その時期に果たして親子の関係は…?と、考えると少々不安な面も。
性格も個性も変化していき心のバランスが不安定になりやすいのが児童後期から思春期になってからです。または反抗期とも言いますでしょうか。
思春期、反抗期に入れば気持ちが一喜一憂しやすく本人たちも一番辛い時期なんじゃないかなと考えています。
そうなる前に親子で目標を作り頑張ってみるきっかけを作れる、それが中学受験なんじゃないかなって読んでて思いました(私の場合)。
まぁ、正直きっかけはなんでもいいかなと。
"あ、これだ!"と閃いたらそれがきっかけの第一歩だと思ってます。そもそも内容や大きさって関係ないと思うんです。
・親と子どもの関係性
私は幼少期から"母と一緒と"という記憶があまりありません。私の中で幼少期から児童期の思い出や記憶が曖昧なんです。もしかしたら母との思い出はあったのかもしれない、けど私にはそれが今でも曖昧なので思いだしたくても出てこないんです。
ただあるのは二冊のアルバムくらい。見るとこんなことがあったんだ。と。ふと、もしかしたら母は私のことを考えてくれていたのかもしれないって錯覚になります。けど私も思春期を迎え、中々お互い本音を語ることもできないまま私は大人になり、更にすれ違いも増え、数年後母は病気で亡くなりました。結局、本音や真相を聞くこともできずに。
そのため性格にも表れてきます。本音も聞けずもやもやしたまま大人になり、更に一番大事な時期を母を過ごしてこれなかったので今になってとても苦労しているんです。
やはり親と子の距離感というのはとても大事になっていくんだと考えています。今、自分自身の構築に苦労していますが、私なりに頑張りたいのです。
娘たちには
いつでもどこでも母が近くにいる。話を聞いて、見守ってくれている。
そう安心できる環境下で知識や知恵を学び、貴重な児童期だからこそできる今しかない生活を家族で大事にしていきたいですね。
・挑戦は中学受験だけじゃない
これからどうなっていくかわかりませんが、一歩一歩と長女の挑戦が始まります。最初にも言いましたが、夫も私も中学受験をしたことがありません。ましてや、自分たちの子どもがまさか中学受験なんて…。くらいの気持ちでいたので、本当に未知の世界です。そして本人のやる気次第では気持ちが変わるかもしれません。ですが、夫も私もそれでいいと思っています。
・親が期待しすぎないこと
・話を聞いてあげること
・子どもを信じて見守ること
これが私たちの課題です。いつもの日常に少しだけ変化をプラスするだけ。
最終的に決めるのは子どもです。どんな決断や結果であろうと私たち夫婦は長女を信じていこうと思っています。
挑戦は中学受験だけじゃない、日々日常にたくさん転がっているよ。
子どものやる気は無限大です。
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