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ホワイトデーに楽しむことを手放した/「好き」に脅かされる/親への敬意/「お母さんのこと好き?」/概念に縛られる立場に縛られる【思考日記】

3月14日はホワイトデー。私はこの日、珍しくそわそわしていた。
2年の遠距離交際を経て、生活を共にするようになったパートナー。誕生日も直接お祝いできるし、クリスマスなどのイベントも一緒に楽しめると思ってこの一年の季節のイベントは、イベント好きの私にとって結構楽しみにしていたことだった。しかし、彼はロマンのない人というか、それらイベントを全く楽しまない人だった。彼の誕生日の日、彼は上司と飲みに行き、私の誕生日の日は道外へ出張。仕事だから仕方はないが特別な夜を過ごすことはなく、クリスマスも特別何かすることもなく、私がどうしても食べたかった”わざわざ”のシュトレンとナチュールワイン3本を取り寄せて家で過ごした。

唯一、バレンタインの日だけ、彼は珍しくそわそわしていた。一丁前に「いやあ、たくさんチョコ貰ったら困るなあ」とお返しが大変だとまだ貰う数日前から言っていた。結果、貰ったのは職場のおばちゃんからファミリーパックの個包装チョコ一つ。私はというと、バレンタインだからとラムレーズンを入れたショコラパウンドを夜に作って夕飯の後二人で珈琲と共に楽しんだ。
そして来てしまった3月14日である。

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