俳句|高橋睦郎
又眠る
實朝(さねとも)忌更けて公曉(くげう)忌雪頻る
なかんづく象哭(な)き吼ユる涅槃かな
明惠上人傳
総身して泪(なみだ)と溶けぬ涅槃變(ねはんへん)
西行と名乘り東行(とうかう)春嵐
嚔(くさめ)びと泪ぐましも木釗春
貌鳥(かほどり)は貌無き鳥か森曉クる
春曉と片覺えつつ又眠る
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