俳句|木田智美
その葉
梅雨曇デッサンにパン配られて
文鳥のさらりと乾く桜桃忌
バター焦がすにおいに目覚め扇風機
白百合や未来を記すガラスペン
レース模様浮いて九月の醤油皿
秋茜かばんの肩掛けのねじれ
バイク屋に無花果の熟れその葉裏
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