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法要をオンライン化するアイデア

法要のオンライン化について奈良の安養寺の御住職、松島 靖朗さんがFacebookに投稿されていたもの。

ライブに来た観客がなるべく高い音質で録音できる専用の場所を用意する。法要を遠方にいる親族に配信してもらう環境を用意し、手持ちのスマホ、もしくはこちらで用意した機材で設定してもらい、いつものように皆で念仏を称えてお勤めする。

原文はこちらから。

住職というのは、特に法要時は基本的にワンオペですので、自身が導師を勤める法要について、撮影もできないし、当然配信もできないんです。法要開始前に配信を開始して、終わったら終了する。それだけのことなので出来そうな気もしてきますが、配信にしろ録画にしろ、トラブルというのはよく起こります。

法要は一度スタートしたら終了まで一息です。機材の状況を気にしてはいられませんし、気にしながらやれたとしたら、法要の手を抜いたということになります。和尚であれば、そんなこと絶対にしません。

そうした問題を対する気持ちの良いソリューション。今はいわゆるテレビ電話が簡単にできます。iPhoneの標準機能であるFacetimeでも、みんな大好きLINEでも、不特定多数にはInstagramやFacebook、なんでもござれです。列席できなかった親族に対してそうした機能を使ってライブ中継をしようという考えが出るのは自然な流れ。

専用の場所を用意することで、お寺としてライブ中継を推奨していることを明示できますから、安心して親族に映像を届けられます。テレビ電話で事足りるのであれば、配信ページを案内する必要もありませんし、プライバシー的にも大丈夫。

もちろん複数の親族向けにYoutubeでLive配信したいという希望にも応えられます。住職が何かしなくても、そこにある三脚やWiFiを使ってもらえば良いのです。お施主さんの側から「配信したい」という希望が出るとすれば、「配信できる」人であるわけですから。

他にもワラワラと頭の中にシチュエーションが湧いてきます。「専用の場所を用意する」という一文で、こんなにも視界が開けるなんて。

しかもこれは、コロナ禍の最中限定のアイデアではなく、ずっと使えるアイデアです。様々な事情で参列できないという事はよくある事です。ライブで配信を見ることができればそれもよし、録画を見ることができればそれもよし。「それで良いんです」と我々が伝え続ければ、自然と皆さんの中でも「それでよし」と思えるようになるはずです。

正太寺でも真似できるように、とりあえず三脚を買い求めるとしようか。

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