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自分の子どもが、ゲームに費やす時間を調整する能力がどれだけあるのかを見極めるのは難しい

ほぼ人体実験。やってみないと分からない。そもそも、人は失敗から学ぶ生き物である。ゲームをやり過ぎて何かが疎かになり、それが失敗につながって初めて調整能力を獲得するのではないか。

もともとゲームに興味がなくても、人生のどこが覚醒するか分からない。師匠は今年に入って急にスマホの麻雀ゲームにハマってしまった。ずっとやってる。

子どものうちの失敗はかわいいものである。そこで調整能力を獲得してもらうために、あえてフリータイムでゲームを解放するというのも有効な手段に思えるが、結果として調整能力を獲得できるかどうかは多分に個々の能力に左右される。テストで0点をとってもゲームをやめられないようになってしまったらと思うと、この策に踏み出すには勇気がいる。子どもの人生を破壊することにもなりかねない。

・・・。

親というのはそうした恐怖心を抱えながら、子どもの勉強とゲームのバランスに気を遣っているのです。ゲームの流れがひと段落したときにやめられれば良いけれども、そこで踏みとどまれるほどやわな作り込みはされていません。個人的には、「続きはCMの後で」以上に次に進みたくなるものだと感じています。

自分の過去を振り返れば、小学生時代はファミコン全盛期でした。友達の大半がファミコンを所有する中、我が家はゲーム機が禁じられていました。

別枠で許されていたのが、パソコン。兄が買ったMSXを交代で使い、MSX用のゲームを遊んだり、ベーマガのコードを打ち込んでみたり。時間制限はありませんでした。その代わり、やることはしっかりやりました。そこは不思議と、誰に言われるでもなくやっていたような。もしかしたら兄たちが厳しく言われていたのかもしれません。第三子でしたから、それを見て勝手に学ぶのです。

中学時代にPC-8801シリーズを買い、信長の野望には随分な時間を費やしました。受験生の時にも休日ならば6時間ぐらい遊んでいました。狂ってますね。

ゲーム機禁止は高校卒業まで続きます。大学生活に備えて一人暮らしを始めるとすぐにスーファミを買いに行くほど飢えていました。本体と同時にFF6を発売日前日にフライングゲット。店頭で予約しようとしたら、もうあるよと言われたような記憶が。時は1994年。良い時代でした。

ちなみに、高校在学中にゲームボーイをこっそり買い、家では取り出せないので、主に高校で遊んでいました。ゲームボーイ用のウィザードリー、PC版とはまた違った面白さを持っていて、友人と二人、夢中になって遊んでいました。

禁止されてもどうにかするものなのです。

そんな私が大人になった今、どうなっているかというと、PUBGのチームデスマッチをなかなか止められなくて困っているぐらいで、その他については自制心を身につけてなんとかうまくやっているつもり。修行中に娯楽がなくても平気だった経験があるのも大きいように思います。

周りを見渡しても、学生時代に廃人並みにオンラインゲームに興じていた経験を持つけど今はまともな人がいたりして、彼なんかは私よりもよほどゲームに向かう気持ちをコントロールしているように見えるので、ゲームをやればやった分だけ、気持ちのコントロール能力が身につくという仮説を唱えたくもなります。

が。子育ては一人でするものではありません。幸いにも我が家は夫婦揃っておりますので、妻の意見も大事です。夫婦の力関係で妻の意見の方が強くなるのは仕方ないにしても。

私の感覚からすれば、我が子たちは厳しい時間制限のもとにゲームを楽しんでいます。それが身につけば、結果として自制心を育むことにつながるとは思いますが、ゲームをしたい気持ちがただひたすら大きくなる結果にもつながりかねません。難しい。どこかのタイミングで、親の静止を聞かずにゲームをやり続けるようになったらどうしよう、という不安は常にあります。

その辺りも個々人で違いがありますが、兄弟間では対応を統一しなくてはなりません。これもまた難しい。長女はそもそもほぼゲームをしないので、やり始めたのならば何時間でもどうぞと言いたいのですが。十分以上に勉強はしていますから。

今までも、読書、テレビなど、のめり込み要素の強いものはいくつも登場してきました。その時代その時代で同じように親は子どものために悩み、考え、様々な方法で付き合い方を伝えてきたのだと思います。

今もまた、ゲーム、Youtube、SNS、いろんなものとの付き合い方を覚えなくてはなりません。自分にとっての何がそれに当たるのかを考えながら、上手い付き合い方を伝授していきたいと思っています。万人に通ずる解答はおそらくどこにも存在していません。ネットでそうした情報を漁るよりは、子どもの顔と目と、よく見ることの方が大事だと思っています。

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