2022/1/29 アルティメット人狼
今日は、好きなものの話をしたいと思います。
僕、”アルティメット人狼”っていうニコ生の番組(及び舞台)が好きなんです。
どういう番組かというと、雀士やゲームクリエイター、棋士や舞台役者など各業界のスペシャリストが一同に介し、人狼ゲームをプレイしその様子を見せるというものです。
テレビ番組などで似たような建付けのものもありましたが、そのテイストは全然違います。
その違いを一言で表現するなら、頭脳×表現力です。
具体的にどういうことなのか、どういったところが魅力なのか、そういったところを今日はたっぷり話せたらな、と思います!
頭脳
まず、1つ目の魅力、頭脳について。
頭脳と書きましたが、これは厳密には、人狼ゲームにおける頭の良さ、であり、推理力や信じる力、場合分けや確率論に通ずる能力ということです。
こういった能力が高いのは、出演者がみんなゲーム性のある仕事についていてそのプロであること、人狼ゲームについても何百回とプレイしている人もいるほど経験豊富な人たちが出演していることに由来します。
このような人狼プロ集団による人狼ゲームはやっぱりハイレベルで、僕達が身内でやったり、テレビで芸人がやるのとは比べ物になりません。
しかも、プロはプロでも人によって卓越している能力が異なり個性があって面白い。
人狼ゲームは、人狼側と、村人側に分かれて戦うものですがそれぞれで求められる能力は異なります。
厳密には役職ごとに違いますが、大きくは人狼側では騙す力、人を自分の都合の良い方に誘導する力、が問われて、村人側では、見抜く力、信じる力、信用させる力が求められます。
もう少しざっくり言うと、人狼側は黒いものを白く見せることが、村人側はいかに白いものをちゃんと白と信じてもらえるかが重要になります。
この辺が人狼の面白さで、人狼経験が豊富であればあるほど、見抜く力や騙す力は高いですが、一方でどうしても黒っぽく見えてしまい、村人側になった時に信じてもらえないことが多くなります。
逆に経験が少ない人は、騙す力、見抜く力は低いけれど、白っぽく見えやすいので信じてもらえるハードルは低くなります。
そういったメタ的な要素もありながらも、全員が一定以上の頭脳と経験をもっていることで繰り広げられる推理バトルはほんとに見応えがあって、
ええ!?あの人がその役がったの!?とか、
その台詞にはそんな意味があったの!?とか、
そこでそんな伏線はっていたの!?とかってのを体感でき、
何回も見直したくなるし、すっごい余韻に浸れます。
表現力
もう一つの魅力は、表現力です。
要するに魅せ方がうまいということ。
冒頭で、人狼ゲームをプレイしてその様子を“見せる”、と書きましたが、アルティメット人狼はどちらかと言うと、”魅せる”に近いんです。
当たり前ですけど、番組(舞台)なので、演者は視聴者を意識しています。
単にゲームに勝てば良いという話ではなく、いかに視聴者に楽しんでもらえるかを考えており、具体的には立ち位置や、言葉選び、所作や立ち回りなどを意識しています。
特に演者の中で、人狼TLPTというチームから参加しているメンバーはほんとにこの魅せ方がうまいんです!!
人狼TLPTとは、「人狼ザ・プレイング・シアター」の略称で、13名の演者たちが台本のない状態で舞台に立ち、即興で言葉を紡ぎながら千変万化の演劇を繰り広げる人気エンターテインメントです。
http://7th-castle.com/jinrou/prologue.php
彼らはこれを生業としているので、当たり前ですが、立ち回りから言葉選びから、魅せ方がほんとにうまいんです。
人狼がうまいのはもちろんですが、
視聴者は置いてけぼりになっていないか、
どういう言葉を選べばわかりやすいか、
声量やトーンはどれくらいが適切か、
演劇全体ではどこが盛り上がりポイントか、それを表現するには感情の入れ具合をどこでどれくらいにすればよいか、
こういったことを意識しています。
これらを、台本なしで即興でやっているのがすごい!
人狼ゲームに本気で興じながら、観客を楽しませる演出、演技もする、
そんな高度なことを彼らはやってのけているのです。
マジ尊敬。
彼らは、自分が楽しみ、それによって多くの他者を楽しませることを体現しています。
まさに僕の理想とする姿です。
いつもたくさんの感動と、学びと、勇気をもらい、ありがとうございます!
コロナがあけたら、生でアルティメット人狼や人狼TLPTを観に行きたいと思います!
ちなみに、僕のアルティメット人狼おすすめ回は、第五回第二部一戦目(5-3)です!
興味がある人はニコ生で見てみてね!
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