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神保町ヴンダーカンマー2024ですよ
会期中なので「ですよ」ですけど、また終わるものの記事になってしまいました。
💀自然物と人工物が織りなす夏のアートイベント
— 第10回神保町ヴンダーカンマー(公式) (@JIMBOCHO_WK) July 24, 2024
神保町ヴンダーカンマー今回が最終回!
🔥テーマは「フィナーレ!」
【会期】2024年8月10日(土)〜8月25日(日)
【開催場所】神保町 奥野かるた店https://t.co/eYHv29q8yu
#神保町WK #最終回 #会期短め pic.twitter.com/vFBNdbJxij
10回目となる神保町ヴンダーカンマーですが、なんと今回が最後だというのです。この形での開催が、ということだとは思うのですが。
私にとっては博物ふぇす出展が終わった時期にゆっくりインプット側に回れるありがたいイベントでした。ゆっくりお買い物ができるのも出展者には得難い機会でしたし、落ち付いた空間で作品が見られるのも貴重でした。
どちらも出展者ではなく来場者というかたももちろんたくさんいらっしゃるかと思いますし、そういったかたにもやはり大きな個性が感じられただろうと思います。
単純な話、神保町WKでしか拝見できなかった作家のかたも何人もいらっしゃいましたし、神保町に足を運ぶ機会や会場の奥野かるた店にお邪魔する機会もこれしかなかったのです。
以前は博物クリスマスが同じ神保町のギャラリーで開かれていて、出展者であった私も本を納入すればあとは2週間ほどの会期の間運営のかたが販売をご担当くださったので、在廊するかどうかは自由で来場者のかたや他の出展者の皆さんと交流できたり、ゆっくりお買い物できたりもしたのですが、神保町WKもなくなってしまうとなるといよいよ私にとって生き物イベントは慌ただしく出展するか人ごみの会場を巡るかどちらかの大きなものばかりになってしまいそうです。
といっても今回は最後の回の最初の日でなおかつ作家在廊日ということでだいぶ賑やかでしたけれどもね。
お久しぶりのかたとお話できたり、すごく心を打たれた作品の作者のかたが自分と似たマニア心を持っていたりと、とても楽しいひとときでした。
しかしやはり、ここにこうして来られるのも最後なのだなとしんみりしてしまうのでした。
一部の展示の写真とともに振り返りましょう。
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垂れ幕はいつもと変わりません。
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ポスターに輝く「さらば!」「テーマ:フィナーレ」の文字。プロトケラトプスがなんだか気合入っていますね。
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古生物が産出した日本各地の土地で古生物に関する地域振興を担当されてきた荻野慎諧さんのご用意された、ワカヤマソウリュウことメガプテリギウスの頭骨のレプリカです。
和歌山県の鳥屋城山で発見された、尾以外の全身が発見されたモササウルス類ですね。私も発掘当時幸運にもクリーニング作業が進められているところを見学させていただけたことがあります。今回のレプリカは発見された部分を複製したもので頭骨全体を復元したものではありませんが、モササウルス類の中での個性が分かります。
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会場である奥野かるた点で発売している古生物かるたの、小田隆先生による原画です。作成当時からだいぶ経っていますが変わらず見事です。
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イマジナリー・ボタニカルズさんのリース。リースだなあと思いきやなんと身近なイネ科だけで作られたもの、植物を見つめる真摯な目の賜物です。
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かずたそカンパニーさんのカエルと仏像が組み合わさった作品。仏像らしい装飾やポーズでありながらカエルとしても非常に自然です。それもそのはず、作者さんはなんと両生類の研究者なのです。
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熱川バナナワニ園で活躍されている雨宮ひかるさんの原画です。精密でありなおかつワニの可愛らしいところを表した絵であったり、ワニのユーモラスな一面を表したデフォルメイラストであったりと重層的にワニに向き合っています。
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小田先生の大型絵画、今回は代表的サーベルタイガーのスミロドンです。古生物の中ではかなり新しいものの謎めいた動物ですが、絵であるにもかかわらずじっくり観察できるほどのものです。
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大阪市立自然史博物館のオリジナルグッズなどを担当している認定NPO法人大阪自然史センター「はくラボ」のブースは今回も解説冊子・ポストカード・マステ・手ぬぐい等々グッズがどっさり。春の特別展「自然史のイラストレーション」のときのものが目立ちます。
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マンガ家の久正人先生は毎回Tシャツをデザインされてその原画を展示されています。カブトムシより小さくなったらこんな風に見えるのでしょうか。
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RC GEARさんのシルバー製の放散虫です。日の光が合いますね。
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その光が差し込んでいる窓には、歴代のポスターがかかっていました。終わるものだと分かっていれば一つひとつをもっと大事にしたのですが。
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パクジウさんとイゼヒョクさんのサークル「バロウ」のブースです。私が特に注目してきたのはイゼヒョクさんの作品で、切り絵で表現された古生物や動物の骨格や卵が生々しくもポップに表現されていて、そうした作品を元にしたグッズは博物館で目にしたものの小型版を手中にできるという喜びがあります。
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会場はこの柱時計に代表されるように神保町らしいアンティークな空間でした。
この空間自体に対しても名残惜しいです。
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さて今回お迎えしたものを。
こちらは細かいものたち、敷いてあるのはのらくらあきらさんデザインのバッグです。それにしてもやはり骨が多いですね。肉食恐竜は最初に命名された恐竜の一つメガロサウルスの発見された部分を表したものです。
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ポストカード等。カモノハシはキーホルダーと迷いました。府高航平さんの古生物イラストは存在感があります。左上の光ってしまっているのは……、
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小田先生の描かれた翼竜アンハングエラの鉛筆スケッチです!
今回は小田先生のスケッチが販売されていたのです。その中にちょうど私の一番好きな古生物であるアンハングエラが。
飾った部屋が豊橋市自然史博物館の中生代展示室の一角とつながってしまいました。
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久先生と小田先生のTシャツです。久先生はご本人の好きなオヴィラプトル、小田先生は何度も描かれてきたティラノサウルスをストレートに。
オヴィラプトルのほうは一旦売り切れた状態で会場を後にして、神保町の他のお店を覗いてからブックカフェで一服していたところに補充されたとのお知らせをTwitter(現X)で見たので取って返して購入したのでした。
できる限り悔いの残らないお買い物ができたと思います。
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