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神保町ヴンダーカンマー2023ですよ

2日に。毎年恒例の神保町にある奥野かるた店で行われる博物系アーティストの合同展示即売会ですね。
今年も毎年おなじみの作家さんの作品をじっくり見ることも新しく知った作家さんの作品に驚かされることもでき、博物ふぇすやいきもにあでは出展側で満足に他のかたのブ-スを見ることができない私にとって大変ありがたい機会です。
また今回は博物倶楽部さんのワークショップが大幅にボリュームを増し濃密な内容になっていて、みっちりと楽しませていただきました。
それと、勘違いで開場前に入ろうとしてしまったりちょっとアクシデントがあったりしたんですけれど親切にご案内・ご対応いただけました。本当にありがとうございました。

毎年、神保町の中でも雑多な通りの中でこののぼりを見るとちょっとほっとします。

今回のテーマは「けもの/化物」ということで、四足動物と怪物風の作品が多かったように思います。

今回壁にかかっていたのは四足動物マンダラの布ポスターバージョンでした。

久正人先生のTシャツとその原画。怒ったようなモササウルスと向き合うフンボルトペンギンのとぼけ顔……!

小田先生の作品の一部です。ちょうどティラノサウルスとサーベルタイガー(スミロドン)が向き合っていたので。

RC GEARさんによるコセミクジラの頭骨の模型です。最も小型のヒゲクジラで、古いタイプのヒゲクジラの特徴を残していますが謎の多いクジラです。
なんだか最近ヒゲクジラの頭骨がよく登場してますね。

今回初めて出会った作家さんの中でも特に惹かれたイゼヒョクさんの切り絵作品です。動物や怪物の骨格、恐竜の体の一部分、卵の中の恐竜などを、ちょっとドキッとするほど生々しく切り絵で表しています。

この粘土の生き物達は?これが博物倶楽部さんのワークショップの教材です。
左は「ハクブツムシ」、架空の昆虫の「標本」や「文献」を元に、博物館の学芸員が新しい標本が手に入ったときに必要な作業や、博物館の果たすべき役割、分類に関する研究に待ち受ける困難などを体感することができます。正解のない手強いパズルです。
バージョンアップ前のものは前にも体験していたんですが、今回は最終的に他のかたの結論も見てみたい!という広がりのあるものになりました。
右はデスモスチルスの復元です。デスモスチルスは1800万年ほど前の北太平洋に生息した、現在近縁種のいない海獣です。
化石の発掘、化石から頭骨の復元、頭骨から生体の復元、という流れに見立てて、スチレンのパーツを切り出す、そのパーツを組み合わせる、さらに粘土を盛って骨の形を補う、その上にまた別の粘土を盛って生体を造形する、というものです。
ワークショップの時間内で作成できるものにもかかわらず、しっかり設計・選定されたパーツのおかげで、デスモスチルスの姿や特徴をきちんと踏まえたものが出来上がります。

今回お迎えした品々です。もっと買えばよかったという気が……!
まあこの後神保町の他のお店で本の収穫があったのですが。

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