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LIBRARIAN|維月 楓の小部屋

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モーヴ・アブサン・ブック・クラブの司書、維月楓の小部屋。詩人・研究者・翻訳家。古今東西の女性/クィア詩人の作品を読み解くことを通して、新たな生の軌跡に敬愛を捧げている。
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#文学

Du Vert au Violet|架空のアブサン酒〜Paper Sachetシリーズ《モダンラベル》

TextKIRI to RIBBON  「架空のアブサン酒」とは、リキュールに様々な薬草が調合されているように、「文学・アート・モードを調合したコンセプト作品」のこと。アブサンの頽廃世界を様々な手法で表現してゆきます。  本記事でご紹介するのは、の「モダンラベル」バージョン3種。  先にご紹介した、画家・金田アツ子さまのロマンティックかつ硬派な植物画を配した同シリーズ(下写真)2種と共に、テイストの違いを楽しみながら、ご覧頂けましたら幸いです。  オリジナルのペーパー

Du Vert au Violet|架空のアブサン酒〜Paper Sachetシリーズ《植物画ラベル》

TextKIRI to RIBBON  「架空のアブサン酒」とは、リキュールに様々な薬草が調合されているように、「文学・アート・モードを調合したコンセプト作品」のこと。本イベントでは昨日までにと《小壜シリーズ》をご紹介してきました。 上写真架空のアブサン酒 上写真架空のアブサン酒 *  本日ご紹介するのは、画家・金田アツ子さまの香り高い植物画がラベルとカードに配された《架空のアブサン酒〜Paper Sachetシリーズ》全2種。オリジナルのペーパーサシェにポプリが封

CONCIERGE|アブサン宣言

TextMistress Noohl  アブサン色の風と共に、モーヴ街に春がやってきました。  アブサンの頽廃と清冽に敬愛を込めて、ここにを高らかに掲げたいと思います。詩に託した「アブサンの文法」をぜひご高覧下さい。  《アブサン宣言》はまず、前半の二節をモーヴ街図書館の司書・嶋田青磁さまが綴り、そののち後半の二節をもうひとりの司書・維月 楓さまが手掛け、完成しました。  二人の詩人が書簡のように交わした《アブサン宣言》を合図に、モーヴ街にアブサンの文法で調合されたリキュ

佐分利史子・カリグラフィ作品|気高きは、小さきもの、[55]

 ここはカリグラファ佐分利史子の写字室。主に英米文学とフランス文学を題材にして制作したカリグラフィ作品を展示する小部屋です。  モーヴ街3番地の図書館「モーヴ・アブサン・ブック・クラブ」とも連携し、ふたりの司書が題材となる文学作品の新訳と解説などを担当。文字で遺されてきた過去の文学に敬愛を込めて、カリグラフィと新訳で新しい息吹きを注いだ一篇をどうぞゆっくりご高覧下さい。 佐分利史子 Fumiko Saburi | カリグラファ →HP 伝統的なカリグラフィ文字を基調とした作

CONCIERGE|モーヴ街への招待状

TextMistress Noohl とは、霧とリボンが運営する「オンライン上のストリート」。各noteを美術ギャラリーや図書館、アトリエや百貨店などの建物に見立て、多彩な文化発信と作品の展示販売を行うプロジェクトです。現在建物は全部で9つ。あちこち寄り道しながら、モーヴ街のお散歩をお楽しみください。 MAUVE STREETモーヴ街、午前11時——  ダロウェイ夫人の季節を迎えようとしている頃、note上にを開通。本日より、開通記念イベント《MAUVE NOUVEAU

KAEDE|ご挨拶―敬愛するアメリカ詩人たち―

維月 楓 Kaede Itsuki|詩人・英米文学修士課程在籍・翻訳家 →Twitter 幼少期より言葉が織りなす世界に魅了され、詩作を行いながら、英米文学の研究を行う。古今東西の女性詩人の作品を読み解くことを通して、彼女たちの人生の軌跡に敬愛を捧げている。  オンライン上のモーヴ街3番地にて司書を務めさせていただきます維月 楓(いつき かえで)と申します。ここでは、優美なモーヴ、頽廃的なアブサンというテーマを軸にしながら、主に英米文学について詩の新訳、紹介、エッセイなどを