少女都市からの呼び声 8/16
個人的メモなのでネタバレの上でダンスします。考察もクソもない観劇後私の?を書き散らしてます。
まず舞台の感想に入る前に。
今回仕事のせいでポストを確認する余裕もなく、気づけば舞台のチケットが再配達期限を過ぎてしまい、ファミリークラブに返送されるという事態があった。そうなると何が起こるか。大体公演1ヶ月前にファミクラから、当日会場で渡すから本人確認証持ってきてねという重要な連絡がSMSで来る。めちゃくちゃびびってたけど、当日に関係者や当日券希望の列に並んで本人確認証出したらスムーズに受け取れた。(もちろん他の方よりチェックは入念だった)無事受け取れるまでハラハラするし、当日まで席わからないし良いことはない。毎日ポストは確認しましょう。
今作で初めて東大阪市文化創造館に来たけど、とても良い。施設が綺麗でトイレも多く、館内はもちろん最寄り駅周りに飲食店が多くあるので開場までの時間潰しや終わった後の感想会に困らない。もう全ての舞台はここでやって欲しい。最寄駅からも近いし。
当日の流れとしては開演45分前に開場、その開場時間15分前から2Fの会場ロビーには入れる(当日券、当日引き取りもその時)1Fロビーは広いしカフェもあり、中にも外にも座れる場所があるので、偶然会えたフォロワさんとおしゃべりして、のんびり入場。
そういや安田さんの舞台は『忘れてもらえないの歌』以来約4年ぶり!あの時はラストに号泣しすぎて幕が降りた後もすぐに立てなかったことが記憶に残ってる。(佐野くんの演技も本当に良かった)
『少女都市からの呼び声』
ガラスと、ラムネの青が印象的なあの世界を、私はどう書けばいいかわからない。曖昧な時代設定、田口と有沢の間にある友情か愛かわからぬ感情、これらを総称して「アングラ」と呼ぶにはいささか乱暴な気がする。少し考えていきたい。
まず雪子はバニシングツインだったのではないだろうか。
バニシングツイン
→一般的には双子の片方が流産、もしくは母親のお腹の中から消失、子宮に吸収されてしまうこと。またソースは見つけられなかったが、片方の赤ん坊が生き残った片方の赤ん坊に吸収される事例もあった、はず。
田口の腹の中から出てきた真っ黒な髪の毛は雪子の欠片で、本体は少女都市で生きていた。妹だと言われると歳の差があるように思ってしまうが、田口と雪子が生まれた時間で兄弟姉妹が決まる双子だったとするとバニシングツインの信ぴょう性はある。(実際には雪子は生まれてはいない)
母親の胎内にいた頃雪子は田口の腹に吸収されたものの、雪子として生きていた。だから田口が笑う時お腹を守るように抱えていたのは、体の中にいる雪子を無意識のうちに慈しんでいたのかもしれない。
そこで出てくるのが、雪子は田口の腹の中でどう生き続けていたのかという疑問だ。これもあくまでも仮説だが、おそらく少女都市である。そして少女都市とは並行世界なのだ。存在はしているが、決して交わることのない世界線。田口の腹の中にあった雪子の真っ黒な髪の毛を触媒として、田口は少女都市へと足を踏み入れることができ、また最後雪子は田口という体を産道にして、現実世界へ生まれ、有沢の前へ現れた。
ではなぜ雪子は現実世界では、生き続けられなかったのか?
瓶子と雪子が対面した時、はじめ瓶子は雪子の存在を認めなかった。そうして会話を重ねていくうちに雪子の存在を認めざるを得なくなった時、牛乳瓶にビー玉を入れて、狂ったように振った。すると雪子はひどく狼狽えた、気がする。(記憶が曖昧)とりあえずわかった比喩として
少女都市(並行世界)=ビー玉
現実世界=瓶
なので瓶は容易くビー玉を飲み込み、その存在を壊すことができる。のかもしれない。そもそも少女都市に出てくるガラスは何を現しているのか。。。
こんな感じで現実とSFを行ったり来たりする展開に加え、重ねられる天丼に2時間情緒が振り回される。複数観劇すればまた新しい発見がありそうな気がする。
余談だけど、大阪初日が台風のせいで中止となり、私が観に行った日が実質の初日であった。台風が過ぎ去った後も影響は大きく、当日開演してから入場してくる方はもちろん、おそらく来ることが叶わなかったであろう空席もいくつかあった。安田さんはその全てに挨拶で触れて、最後にその華奢な体のどこから出しているのかびっくりするぐらい大きな声でありがとうございますと言った。
残りの公演が無事全て開演できますように。少女都市の謎に絡め取られる人が、これからも増えることを願ってます。
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