「契約をとる」ということ

営業会社に勤めていると契約を取ることを優先する。上司からも詰められる。
私は営業会社の代表者だ。
自分が営業職だった時、上から詰められていた。
社畜として数字だけを追いかける1年を過ごした。今考えたら押せ押せの営業マンだったと思う。1年もすると結果が伴い役職もついた。営業にも余裕が出た。
そしてキャンセルが多い営業からも脱却していった。
前日に契約を貰ったお客さんからの次の日の電話は嫌だった。ほぼキャンセルの電話だからだ。
「はい」とだけ言ってもらえばいい押せ押せ営業。「これにしましょう」「問題ありませんよね?」と。
ある時、上司から詰められるのを覚悟して「はい」と言わせずに「決断したら急いで連絡ください。決断は自分で考えてみてください。」と言ってみた。
上司から詰められたが心は楽だった。次の日の電話は楽しみにもなっていく。「契約します」と電話が鳴るから。
お客さんに決断させてるようで決断する道を作る事に専念した。最初は契約数が減ったが1ヶ月もすると前の契約数と変わらない成果が出た。しかもキャンセルがほぼ無くなっていた。1年もすると過去のお客さんが紹介客を連れてくる。月の契約の6割がその紹介となり営業が一段と楽になった。
当初詰めていた上司からもお客さんが逃げないと評価も得た。「どんな営業してるんだ?」と。
自分のやり方を見つけただけだ。
開業して過去の自分の変化に助けられている。
お客さんに支えられている。
ネット社会には逆行している営業だ。
AIも法律整備もあと10年待ってください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?