見出し画像

【週末のバロック】ヴィヴァルディの『ラ・ストラヴァガンッァ』より(1)

【今日のバロック】

九條です。

週末の夜のひとときを、優雅なバロック音楽でお楽しみいただければ嬉しく思います。^_^

今日ご紹介する曲は、ヴィヴァルディ(1678〜1741年/イタリア)のヴァイオリン協奏曲集『ラ・ストラヴァガンッァ』の中の短い1曲です。

イタリア語の「ラ・ストラヴァガンッァ」(La Stravaganza)は、日本語には訳しにくい言葉なのですが「熱狂的な」や「風変わりな」「豪華な」「贅沢な」といったニュアンスを含んだ言葉です(「ラ」(La)は冠詞)。

このヴァイオリン協奏曲集『ラ・ストラヴァガンッァ』は、ヴィヴァルディが発表した4番目のヴァイオリン協奏曲集で、全部で12曲が収録されています。

今日ご紹介するのは、そのうちの1曲で、ヴァイオリン協奏曲第12番の第2楽章です。


【作曲者】
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741年/イタリア)

【収録アルバム】
ヴァイオリン協奏曲集 第4集『ラ・ストラヴァガンッア』(1716年発表)より

【お聴きいただく曲】
協奏曲第12番 ト長調(RV298)の第2楽章 (4分52秒)

【ポイント】
ヴィヴァルディの音楽というと、速いテンポで透明感や躍動感のある華麗な音楽というイメージが一般的だと思います。

しかし今日ご紹介する曲は、ゆったりとしたテンポで、穏やかな優しさに満ちた音楽です。とくにいちばん最後のパイプオルガンを通奏低音としたごく短い合奏部分がとても美しくて印象的です。

ヴィヴァルディは、このような優しく温かい曲も書いていたのですね。

この曲は、ヴィヴァルディの音楽の中でもとくに私が好きな曲のひとつです。明るく穏やかな休日の昼下りに聴くと…ウトウトと居眠りしてしまいそうなほどに心地よい曲です。(-_-)zzz


アントニオ・ヴィヴァルディ作
ヴァイオリン協奏曲集 第4集『ラ・ストラヴァガンッァ』より協奏曲第12番 ト長調(RV298)の第2楽章(4分52秒)


それでは皆さま、佳き週末の夜、そして明日は素敵な日曜日をお過ごしください。^_^

※この『週末バロック』のシリーズは毎週土曜日の夕方か夜に投稿する予定です。

©2023 九條正博(Masahiro Kujoh)
剽窃・無断引用・無断転載等を禁じます。