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【週末のバロック】ヴィヴァルディの「秋」

【今日のバロック】

九條です。

週末の夜のひとときを、優雅なバロック音楽でお楽しみいただければ嬉しく思います。^_^

今年の残暑は厳しくて日中はまだ暑いですが、それでも日毎に陽が暮れるのは早くなり、朝夕は少し涼しくなりました。季節は秋ですね。

そこで今日ご紹介するのは、お馴染みのヴィヴァルディ(1678〜1741年/イタリア)のヴァイオリン協奏曲集『四季』より「秋」です。

このヴィヴァルディの有名な『四季』は、彼が出した8つめのヴァイオリン協奏曲集『和声と創意への試み』(全12曲)のなかに収められている最初の4曲で、それぞれに「春」「夏」「秋」「冬」のタイトルが付けられていています。

今日ご紹介する曲は、そのうちの「秋」の第1楽章です。


【作曲者】
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741年/イタリア)

【収録アルバム】
ヴァイオリン協奏曲集 第8集『和声と創意への試み』(1724年発表)から

【お聴きいただく曲】
『四季』よりヴァイオリン協奏曲第3番「秋」(第1楽章)ヘ長調 RV293(6分03秒)

【ポイント】
ヴィヴァルディの有名な『四季』の中の「秋」です。この曲にヴィヴァルディはこんなソネット(叙情詩)を付けています。

暑い夏が終わってホッとひと息。嵐の心配もなくなった。農家の人たちは秋の収穫を祝って踊り、葡萄酒を飲んで酔っ払う。そしてやがて静かに眠りにつく。

ヴィヴァルディの音楽らしく、とても明るくて躍動感・透明感のある曲です。私が好きな曲のひとつです。^_^


アントニオ・ヴィヴァルディ作
ヴァイオリン協奏曲集『四季』より「秋」ヘ長調(RV293)の第1楽章(6分03秒)


それでは皆さま、佳き週末の夜、そして明日は素敵な日曜日をお過ごしください。^_^

※この『週末バロック』のシリーズは毎週土曜日の夕方か夜に投稿する予定です。

©2023 九條正博(Masahiro Kujoh)
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