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幼稚園バス

九條です。

先日の朝、いつもとは違う大通り沿いのルートで駅へ向かって歩いていた時、幼稚園バス(スクールバス)が走っているのを見かけました。

幼稚園バス…。
近年、園児がバス車内に置き去りにされて閉じ込められるという悲しいニュースが相次ぎましたね。

ほんとうに可哀想で腹立たしくて…
関係のない私でも「なんでやねん!」とやり場のない怒りを覚えます。あのような事故は、もう絶対に繰り返してはならないですね。

私も幼稚園の時には、黄色い幼稚園バス(スクールバス)で通園していました。もう50年近くも前の話です。^^;

その時の事を思い出してみますと…。

私が通っていた幼稚園の送迎バスはマイクロバスくらいの大きさで、1台のバスで決まったルートを周ってその途中で園児を拾いながら幼稚園へ帰着するという運行をしていました。

時間によって走るルートが違い、結果としてバスは幼稚園と園児の集合場所とを何往復かしていました。

そのバスが毎回園児たちを乗せて幼稚園に帰着すると、まず園児たちを全員降ろします(当たり前ですね)。そのあとすぐに添乗していた先生がバスの車内を往復して前から後ろまで見て周っていました。そしてバスが空であることを運転手さんに告げていました。

先生からバスが空であると報告を受けた運転手さんは、さらにその後に(先生と同じように車内を往復して)前から後ろまで見て周っていました。バスが園に帰着して園児をおろすたびに、毎回毎回、必ずその確認作業をしていました。

そうしてバスが空であることを確認してから、バスは次のコースへと走り出していました。今から思えば、私が通っていた幼稚園ではそういう規則になっていたのだと思います。

また、バスでのお迎えの時間が終わって園児が全員登園し終わると、バスは園の敷地内の端で園庭や園舎からよく見える場所(園の敷地内でバス専用の屋根だけがある駐車場)に停めてありました。

ですから(50年近くも前の話ですが)、そのようにしていれば園児がバスの車内に置き去りにされて閉じ込められるということは起こらないと思います。

2019年頃からでしょうか?

園児のバス車内への置き去りがニュースとなって、その対策が色々と講じられるようになってきたのは。その対策とは、たとえば、バス車内にカメラを設置するとか、人感センサーを設置するとか、園児が登園すると保護者のスマホに通知が飛ぶとか…。色々と考えられているようですね。

色々ありますが、私は基本は「人の目」「人の想い」「人の人としての責任感」だと思います。人が責任を持ってキチンと確認をする事が基本中の基本。幼稚園は、小さな無防備な子どもたちの命を預かっているのですから、大人たちはその命を守るための努力と確認を怠ってはならないと思います。

50年近くも前、すなわち半世紀近くも前に私が幼稚園へ通っていた頃には、バスの車内にカメラも人感センサーもありませんでした。クーラーすらありませんでした。

スマホはおろか携帯電話もこの世の中になかった時代です。けれども基本が徹底されていたから、機械に頼らずとも、園児をバスの車内に置き去りにするというような悲しい事故は起こらなかったのだと思います。

何事においても「基本」を大切にするということは非常に大事なことだと思います。

話は変わりますが…
皆さま。どのような週末をお過ごしでしょうか?
関西では、明日は天気は持ちそうですが明後日からは長雨になるようです。もう梅雨ですかね。

私も来週からは少し忙しくなりそうです。明日は別アカウント『大阪歴史倶楽部』の2023年6月号の記事を書き上げる予定です。

風薫る五月も、間もなく終わりですね。皆さま、5月最後のステキな週末の夜そして明日の休日をお過ごしくださいね。

©2023 九條正博(Masahiro Kujoh)
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