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哲学者のメロディ♪

九條です。

突然ですが…
皆さま、童謡『むすんでひらいて』(文部省唱歌)はよくご存知かと思います。

「どこの誰(が作った)かは知らないけれど、誰もがみんな知っている」歌だろうと思います。

じつは、その『むすんでひらいて』を作曲したのは、高校の社会(だったかな?)の教科書にも出てくる『社会契約論』や『人間不平等起源論』『エミール』などを書いた18世紀のフランスの哲学者・思想家のジャン・ジャック・ルソー(Jean Jacques Rousseau/1712〜1778年)だったのです。

正確に言うと『むすんでひらいて』は、ルソーが作った原曲をもとに後世(19世紀頃)になって変奏(アレンジ)したものだったのです。皆さま、この事はご存知だったでしょうか?

童謡『むすんでひらいて』(2分48秒)

『むすんでひらいて』(文部省唱歌)
(作詞:不明/作曲:J.J.ルソー/1752年発表)

むすんでひらいて
手をうってむすんで
またひらいて手をうって
その手を上に

むすんでひらいて
手をうってむすんで

むすんでひらいて
手をうってむすんで
またひらいて手をうって
その手を下に

むすんでひらいて
手をうってむすんで

むすんでひらいて
手をうってむすんで
またひらいて手をうって
その手を頭に

むすんでひらいて
手をうってむすんで

むすんで ひらいて
手をうってむすんで
またひらいて手をうって
その手をひざに

むすんでひらいて
手をうってむすんで

(パブリックドメイン)


ルソーが作曲した原曲だとされているのは、オペラ『Le Devin du village(村の占い師)』の中の「Pantomime(パントマイム)」という曲だそうです。

『Le Devin du village』「Pantomime」(1752年発表/3分07秒)


さて、この『むすんでひらいて』の歌なのですが、いまから50年以上も前の私が幼稚園児だったある日、私たち園児は園庭で『むすんでひらいて』を「おゆうぎ」していました。

そうして歌が「むすんで、ひらいて、手をうって、むすんで。またひらいて…」にまで至ったとき、当時ウチの近所に住んでいて、いつも私と一緒に遊んでくれていた仲良しの「てっちゃん(哲也くん)」が園庭で…

突然両足を大きく開いて、お相撲さんのように四股を踏んだのです。「股ひらいて」ですね(笑)。

これには幼稚園の先生もみんなも大笑いでした。彼はその雰囲気にとても嬉しそうでした。

「てっちゃん」はそういう、おちゃらけた事をするのが好きな面白い子でした。^_^


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