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【週末のバロック】ヘンデルの『水上の音楽』

【今日のバロック】

九條です。

週末の夜のひとときを、優雅なバロック音楽でお楽しみ頂ければ嬉しく思います。^_^

今日ご紹介する曲はヘンデルの曲。現代では、ヘンデルと同時代に活躍していたバッハのほうが評価が高い傾向にあると思いますが、彼らが生きていた当時は、ヘンデルはヨーロッパ各国を巡った超有名な国際的宮廷音楽家。バッハはドイツ国内で作曲・演奏をしていたローカルで少し地味な存在でした。

今回はバロック音楽の集大成とでも言うべきヘンデルの組曲『水上の音楽』の中から短い1曲をご紹介致します。バロック時代の最後を飾るにふさわしく、そしてヘンデルの音楽らしい、キラキラとした華やかさのある名曲だと思います。私が好きな音楽のひとつです。


【作曲者】
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685〜1759年/ドイツ〜イギリス)

【収録アルバム】
管弦楽組曲『水上の音楽』 HWV348〜350(1717〜1736年頃にかけて作曲か?)

【お聴きいただく曲】
第2組曲「アラ・ホーンパイプ」HWV349(4分25秒)

【ポイント】
ヘンデルの代表作と言える『水上の音楽』。バロック音楽らしい、明るく華やかな雰囲気の曲です。

楽器編成(すなわち音の響き)は、すでに古典派音楽を先取りしたような感じですが、メロディはまだバロック音楽的な古い要素が色濃く残っていると思います。

当時の英国王や英国貴族たちがテムズ川に船を浮かべて楽しんでいる時にこの曲が演奏されたと伝えられています。


ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル作
管弦楽組曲『水上の音楽』 HWV348〜350より第2組曲「アラ・ホーンパイプ」HWV349(4分25秒)


それでは皆さま、佳き週末の夜、そして明日は素敵な日曜日をお過ごしください。^_^

※この『週末バロック』のシリーズは毎週土曜日の夕方か夜に投稿する予定です。

©2023 九條正博(Masahiro Kujoh)
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