見出し画像

【週末のバロック】ヘンデルの『王宮の花火の音楽』

【今日のバロック】

九條です。

週末の夜のひとときを、優雅なバロック音楽でお楽しみ頂ければ嬉しく思います。^_^

今日ご紹介する曲もヘンデルのとても有名な曲『王宮の花火の音楽』です。CDなどでは先週ご紹介した『水上の音楽』とセットで収録されていることが多いと思います。

『王宮の花火の音楽』は『水上の音楽』とともにバロック音楽の集大成とでも言うべきヘンデルの管弦楽組曲。

今回はその『王宮の花火の音楽』中から一番最初の短い1曲をご紹介致します。冒頭の出だし部分は当時の宮廷の権威や国王の権力を象徴するかのような堂々としたメロディです。私が好きな音楽のひとつです。


【作曲者】
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685〜1759年/ドイツ〜イギリス)

【収録アルバム】
管弦楽組曲『王宮の花火の音楽』 HWV351(1748年作曲)より

【お聴きいただく曲】
第1曲「序曲」(7分49秒)

【ポイント】
1748年にオーストリア継承戦争が終結しました。その翌年の1749年にこの戦争の終結を祝う花火大会が催され、その祝祭で演奏するためにヘンデルがこの『王宮の花火の音楽』を作曲しました。

荘重な雰囲気の出だしから、まるでポンポンと花火が打ち上がっているようなテンポの良い展開となり、途中で少し静かな休憩が入って再びテンポの良い展開となります。

ヘンデルらしい、明るく華やかで、かつ威風堂々とした名曲だと思います。


ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル作
管弦楽組曲『王宮の花火の音楽』 HWV351より「序曲」(7分49秒)


それでは皆さま、佳き週末の夜、そして明日は素敵な日曜日をお過ごしください。^_^

※この『週末バロック』のシリーズは毎週土曜日の夕方か夜に投稿する予定です。

©2023 九條正博(Masahiro Kujoh)
剽窃・無断引用・無断転載等を禁じます。