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【週末のバロック】パーセルの『全音階によるグラウンド』

【今日のバロック】

九條です。

週末の夜のひとときを、優雅なバロック音楽でお楽しみいただければ嬉しく思います。^_^

今日ご紹介する曲は、バロック時代のイギリスの作曲家、ヘンリー・パーセルが作曲した『全音階によるグラウンド』というチェンバロ(ハープシコード)のための音楽です。

パーセルは、バロック時代の作曲家としてはヴィヴァルディやバッハ、ヘンデルなどと較べるとややマイナーな存在ですが、ヘンデルよりも前に英国王室の宮廷生活を音楽で彩った作曲家でした。

彼は36歳で亡くなるという短い生涯でしたが400曲ほどを作りました。


【作曲者】
ヘンリー・パーセル(1659〜1695年/イギリス)

【収録アルバム】
不明

【お聴きいただく曲】
全音階によるグラウンド ト長調 Z.645(1分45秒)

【ポイント】
穏やかな、ほのぼのとした美しい音楽です。一定のリズムが繰り返し演奏されるので、耳によく馴染むと思います。

音楽で言う「グラウンド」とは、ある一定の音型を何度も繰り返す手法のことで、イタリア語では「オスティナート」とも言います。

現代ではこの曲はピアノで演奏されることが多いのですが、今回はチェンバロを用いた正統派の演奏をお楽しみください。^_^


ヘンリー・パーセル作
全音階によるグラウンド ト長調 Z.645(1分45秒)


それでは皆さま、佳き週末の夜、そして明日は素敵な日曜日をお過ごしください。^_^

※この『週末バロック』のシリーズは毎週土曜日の夕方か夜に投稿する予定です。

©2023 九條正博(Masahiro Kujoh)
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