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【週末のバロック】ヴィヴァルディの『海の嵐』
【今日のバロック】
九條です。
週末の夜のひとときを、優雅なバロック音楽でお楽しみいただければ嬉しく思います。^_^
日本に台風がやって来る時期となりましたね。そこで今日ご紹介する曲は、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲のなかから『海の嵐』をご紹介したいと思います。
この『海の嵐』は、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集の第8集『和声と創意への試み』(1725年頃までに出版/全12曲)の中に収められている1曲です。
このヴァイオリン協奏曲集の第8集のうちの最初の4曲(協奏曲第1番〜第4番)は『四季』として知られている『春』『夏』『秋』『冬』で、5曲目(協奏曲第5番)が今日ご紹介する『海の嵐』、6曲目(同第6番)が『歓び』となっています。7曲目以降はタイトルがついていません。
ちなみにヴィヴァルディは同じ『海の嵐』というタイトルでフルート(リコーダー)のための別の協奏曲も作っています。
【作曲者】
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678〜1741年/イタリア)
【収録アルバム】
ヴァイオリン協奏曲集 第8集『和声と創意への試み』(1725年頃までに出版)より
【お聴きいただく曲】
協奏曲第5番『海の嵐』RV253 (8分46秒)
【ポイント】
ヴィヴァルディの有名な『四季』のすぐ後に続く曲です。「急―緩―急」の3楽章で構成されています。第1楽章と第3楽章でのヴァイオリンが奏でる激しいメロディが「荒れる海」の様子をよく現していると思います。
緻密に編まれたメロディを素早く正確・丁寧に刻んで行くという、演奏者に対して高度で熟練した「職人技」を要求している所にヴィヴァルディの音楽の特徴がよく現れていると思います。その職人技を観て聴いてお楽しみください。^_^
アントニオ・ヴィヴァルディ作
ヴァイオリン協奏曲集 第8集『和声と創意への試み』より協奏曲第5番『海の嵐』RV253 (8分46秒)
※動画は「ヴェネツィア室内合奏団」という1987年に創設されたイタリアで人気のバロック音楽の合奏団の演奏。若い人たちによる普段着の演奏(練習?)の様子です。
それでは皆さま、佳き週末の夜、そして明日は素敵な日曜日をお過ごしください。^_^
※この『週末バロック』のシリーズは毎週土曜日の夕方か夜に投稿する予定です。
©2023 九條正博(Masahiro Kujoh)
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