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こんこ!?

九條です。

昨日(土曜日)の午前中、ウチの近所に灯油の移動販売車が来ました。

定期的に来ているのかどうか、私はチェックしていないので分からないのですが(たぶん定期的に来ているのだと思います)、ウチは戦前からある古い住宅街の中で近くにはガソリンスタンドがありませんので、そうした灯油の移動販売に助けられている人は多いかと思います。

もっとも、近年は高層マンションが増えてきましたので(ウチもそうなのですが)エレベータを使ったとしてもマンションの上層階まで灯油を入れたポリ容器を持って帰るのは、なかなかしんどいだろうと思います。なので、ウチの暖房は電気です。

さて、ウチの近所に来るその灯油の移動販売車なのですが、いつも定番の歌をスピーカーで流しながらやって来ます。

その歌とは、童謡の『雪』です。

『雪』
雪やこんこ
あられやこんこ
降っては降っては
ずんずん積もる…

[尋常小学校唱歌/1911(明治44)年]

ではじまるお馴染みの童謡ですね。

この「雪やこんこ」「あられやこんこ」の歌詞。私は小学生になるまで「雪やこんこん」「あられやこんこん」だと思っていました。

小学校1年生の時の音楽の時間に先生が、

「こんこん」ではなくて「こんこ」だよ。

と教えてくれて、衝撃を受けました。

私は「雪がこんこんと降る」という意味で「こんこん」だと思っていたのですが、後になって調べてみると雪の降る様子を「こんこん」と表現するのは、日本語として少しおかしいですね。

正しくは雪は「深々しんしんと降る」と表現しますね。「こんこん」は深く眠っている様子を「昏々と眠る」と表現しますね。

童謡『雪』の「こんこ」の意味はよくわからないようですが「降れ降れ(もっと降れ)」という意味だと言われていますね。

ただ、1901(明治34)年に発表された幼稚園唱歌『雪やこんこん』(作曲:瀧廉太郎)は、タイトルも歌詞の冒頭も「雪やこんこん、あられやこんこん」なのですが、こちらはほとんど知られていないようですね。

これと似たような話。以前に「どんぐりコロコロどんぶりこ」でもお話し致しましたね。^^;

©2024 九條正博(Masahiro Kujoh)
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