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【週末のバロック】ヘンデルの『調子の良い鍛冶屋』

【今日のバロック】

九條です。

週末の夜のひとときを、優雅なバロック音楽でお楽しみいただければ嬉しく思います。^_^

今日ご紹介する曲は、ヘンデルのよく知られている曲『調子の良い鍛冶屋』です。現在ではピアノの独奏で演奏されるのが一般的となっています。

この曲は、もともとは『ハープシコードのための組曲』の中の終曲「エアと変奏」として作曲されたものです。「ハープシコード」とは、ドイツ語で言う「チェンバロ」のことです。

ですから、もともとはチェンバロで演奏されていた曲なのです(ヘンデルの生きたバロック時代にはまだピアノは発明されていませんでした)。

ヘンデルらしい、明るく大らかな雰囲気で遊び心のある曲だと思います。チェンバロで演奏されるこの曲は、私が好きな曲のひとつです。


【作曲者】
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685〜1759年/ドイツ〜イギリス)

【収録アルバム】
『ハープシコードのための組曲』第1集 ホ長調 HWV430(1720年出版)より

【お聴きいただく曲】
終曲「エアと変奏」(通称『調子の良い鍛冶屋』) (5分16秒)

【ポイント】
ヘンデルの有名な曲のひとつです。今回はヘンデルの原曲に忠実な、チェンバロを用いた正統派の演奏をお聴きいただきたいと思います。

チェンバロはピアノとは違って、鍵盤を強く叩いても弱く叩いても出る音の量や強さは変わりません。ですから鍵盤を軽くタッチするのがチェンバロ演奏の基本なのです(チェンバロの鍵盤を強く叩くと壊れてしまいます)。チェンバロは上品でとても繊細な楽器なのです。

美しくて繊細なチェンバロの音色をお楽しみください。^_^


ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル作
『ハープシコードのための組曲』第1集 ホ長調 HWV.430(1720年出版)より終曲「エアと変奏」(通称『調子の良い鍛冶屋』) (5分16秒)


それでは皆さま、佳き週末の夜、そして明日は素敵な日曜日をお過ごしください。^_^

※この『週末バロック』のシリーズは毎週土曜日の夕方か夜に投稿する予定です。

©2023 九條正博(Masahiro Kujoh)
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