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えむきゅう キャノンボーラーへの道④


【キャノボ玉砕リベンジ準備編】


GW5/4初のキャノボチャレンジは見事に玉砕。
それから約半年…再びチャレンジする日が遂に訪れた。

さぁリベンジだ!


当初、ファストロングの感覚があるうちに走りたく思い、少し時期を置いて直ぐにでもリベンジしたいとの気持ちもあったのだが、何と、伊賀ルートのトンネルが工事のため9月まで通行止めに…

鈴鹿ルートは選択肢には入れてなかったのと、元々秋頃の再チャレンジと考えていたため、開通を待つ事にした。

ちょうど準備期間が出来た…と前向きに捉え、この間、課題の洗い出しと、その対策に時間を費やした。
ブルベやロングライドに於いて、その課題の克服に取り組んだ。

まずは体調管理と調整についてだが、体調不良を押して出走するなど言語道断。
それで達成できるほどキャノボは甘くない。
これは風向や天候を見極めて出走日を決定するのと同じで、体調の良い日をチョイスするだけの事。
いつでも出走できるように日々の体調管理には特に注意して過ごした。
喘息持ちのアルルギー体質で、貧血まで持ち合わせる虚弱体質のため、ひとたび不規則な生活で体調を崩すと重症化したりでややこしい。

次に走行中のペース配分や強度管理で、これについては、ヒルクラレース期の名残りから「速く登らねば」との心理が働くのか?登りではつい頑張り過ぎてしまう。
平坦でもつい序盤から出し過ぎる傾向。
しかし、パワメはおろか心拍計すら使わないので、全て自身の感覚頼み。
故にその感覚の修正をしなければならない。
これについては、ブルベでグロスアベの管理をしっかり意識して強度配分を見直した。
強度感覚を身体と意識に刷り込んだ感じ。

これに関しては、初チャレンジ以降、複数回のブルベを共に過ごしたじ〜さんの存在無くしては語る事は出来ない。
彼の存在は大きかった。

300ブルベで岡山まで。帰りは2人で自走。
自走丹後半島一周も2人で。

仕事で遠征する北海道から自走で関西まで何度も帰ってきた経験値は計り知れず、ロングライドに於ける強度配分やグロス管理や精神面の感覚など多くを学ばせてもらった。
多い時には月1000kmを共に走り、実に濃密な時間を過ごした。

実は長きに渡り師匠を中心にリカンベント仲間としか走ってきてなかったが、関西リカンベント界も高齢化が進み、年々走るメンバーが減る一方。
年々私自身が求めるレベルでのライドが出来なくなり、一緒に走ってくれる人が減りモヤモヤ…
また、一方で新たに出会ったリカンベント乗りに声をかけたりもしたが、皆1人でノンビリ楽しんでいて、SNSもやってなかったりで繋がりが全く広がらない。
こんな状況で燻っていても埒が開かない。
この状況下で自身を高めるのは限界がある…と判断し外に目を向けた。
これまでのリカンベント界隈の殻を破り思い切って外に飛び出した!
4年前くらいからから少しずつロードの方々と繋がりが出来てきた。

ただ、昔から『リカンベントは登りでロードに付いて行けないから一緒には走れない』との定説があり、その概念を打ち崩すには登れる事が前提であった。
ツールド美ヶ原などヒルクライムレースや、グランフォンドなどで精進してきたからこそ、それを実現できたと思う。

2019年にはミニベロ&リカンベント合同ミーティングを開催しミニベロ界隈との橋渡しをした。

ミニベロ&リカンベント合同ミーティング
beniさんとも良く一緒に走った。
アワイチやビワイチも良くやった。
コロナ禍以降それはより顕著となり、
ロードとのグループライドがデフォルト化した。
縁があって『ぼ』のチームに所属させてもらう事にも…
ロードのトレインにリカンベントが混ざりローテする。
OGAWANさんのチャレンジの際に…
ありがたい事に仲間の輪は鼠算のように広がる一方。
強い方々から多大な刺激をもらい、自己研鑽を積み上げる。

幸い、目立つ車体なので、リカンベントが身分証明書?となり、ありがたい事にすぐに覚えてもらえて、次第にあちらこちらで『もしかしてえむきゅうさんですか?』と声を掛けてもらうようになった。

最近では『もしえむ』で遊ばれている。


走力の向上に関しては、ブルベやロングライドで自然とロング耐性を高め、時折六甲や北摂でのヒルクラ練で高負荷をかけたりもした。

夏休み四国では5000アップ
アワイチもビワイチも何回やったことか…
平地高速巡航練はもっぱら自走ビワイチと自走ビワイチ。

9月のThePEAKS完走により、どれだけ厳しい闘いでも最後まで耐え抜ける確固たる自信をつけた。

ThePEAKSフィニッシュ

こうしてロードの方々と交流が深まる中で、走りに関する経験値は着実に積み上げていけたが、最重要課題として残ったのは、睡魔への対応で、ブルベでも大抵眠気に苛まれている。
カフェインやガムや歌を歌うなどで眠気をいなす方法を模索し、それでも無理な場合は無理をせず、短時間でも仮眠をとり体と脳を休める対策も試してきた。
しかしこれについては、残念ながら未だ確立できていない。
仮眠を取ればハイパフォーマンスが覚醒するのだが、それではキャノボへの対策としては使い物にならない。


最後に、装備や機材に関してはGarminの扱いを最低限マスターした。
アベレージのグロス表記にもナビにも慣れた。

他、車体仕様や装備は前回で全く問題なかったので特に大きな仕様変更はなし。

ルートに関しても、前回特に不都合は感じなかったのでそのままで。(伊賀→姫街道→御殿場)
リベンジなので、敢えて同じルートへの拘りもあった。
ただ、前回ミスした地点を重点に再度理解を深める作業は最低限行った。
実は5カ所ほどでミスし、ウチ2カ所は迷走していた。


さあ、概ね準備は整った!


後は出走日を決めるのみ!

しかし、風は軒並みTO風が続く予報。
9月からブルベをエントリーせず、無茶なロングライドも控えひたすら待つ。
刺激を入れるべく高強度ライドは入れたが、基本いつでもキャノボに対応できるだけの調整を優先して繋いだ。

しかし、待てど暮らせど風向きが変わらない。
日にちばかりが過ぎ、焦りが募る。
TOに変更の発想も脳裏を掠めたがOTのリベンジに拘った。

そんな中、秋のキャノボ祭り勃発!
TOを中心にキャノボチャレンジャーが続々と…
週末度に見送りに迎撃にと、脚繁く元標に通った。
達成者から刺激と情報を頂戴して溜め込んだ。

そんな最中、これは運命か?
元標でオフロスキさんとまさかの再会!
俄然ヤル気も高まる。

ブルベで来阪されていた。


しかし、毎週元標に通うが風向きは相変わらず…
再びTO変更に揺らいだりもしたがここは我慢。
ただ寒さには極端に弱い私的に、冬になる前には決めておきたい。
いつまでも待てる訳ではない。


そして…遂に…
実に1ヶ月以上待って漸く風向きが転じる予報に。
10月22日土曜日から23日日曜日にかけて、この2日間のみピンポイントでOT風が吹く!

名古屋過ぎるまでは向かい風だがこれは前回と同じ。

一般的にはTO風が特異日と言われるが、今回はまさにOT風が特異日となった。

このワンチャンを逃してはならない。

さぁ気は熟した!


後は走るのみ。


余談ではあるが、実は10月5日に突然親父を亡くし、キャノボチャレンジ自体を断念せざるを得ないと半ば諦めていたが、私のほとばしる情熱を良く理解してくれている妻から「行っておいで!」と快く後押しされた。
これには感謝しかない。

【車体仕様】
車体…Bacchetta Carbon Aero2.0
(ハイレーサー RWD)
ギヤ…F50-34 R11-32 11s
クランク…SRAM RED
RD…シマノ9100
ホイール…レーゼロカーボン
タイヤ…GP4000S2 25c

【装備】
《機材》
サイコン…Garmin830
ライト…F…Volt800 GVolt70・R…テールランプ5個
ヘルメットR LED
ポジションLED3個
VOLT予備バッテリー
モバブ
おにぎりリフレクター
Bluetoothスピーカー
チューブ2本
クイックショット
ツールケース
輪行セット

シートのスペースにスペアチューブや
クイックショットなど。
フロントバッグを2個繋いでサイドパニアに。
シート裏に輪行セット。
サイドパニアに補給食など。
Garminに常時給電。
スピーカーは必須
ライトは2灯
テールライトはド派手に。
サイコン2台とiPhoneのレイアウト。



…キャノボ悲願の達成編へ続く。


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