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2023年夏クールに完走したアニメまとめ

 なぜ昨年のまとめを(ry

 各アニメの短文感想です。おすすめ作品はタイトル末尾に☆を付けています。


①AIの遺電子

これは、私たちの未来の物語――。 21世紀に始まったAIの圧倒的な進歩は、社会の発展に寄与する一方、高い知性を持つ機械を道具として使う是非を、人類に突きつけた。 そして22世紀後半。人々は「産業AI」とは別格の存在として、人権を持った「ヒューマノイド」を当たり前に受け入れ、共に暮らしている。 須堂光は、ヒューマノイドを治す新医科の医者として、ヒトとAIの共存がもたらす「新たな病」に向き合っていく。 時に、裏の顔も使いながら……。

アニメイトタイムズ記事:2023夏アニメまとめ一覧【2023年7月放送】

 1話完結型のSFヒューマンドラマ。1話完結型に求めているゲストキャラの書き込みは充分。ただ原作を試し読みした時にも感じたんですけど、ほとんどの話がハートフルに落ちるのでもう少し意地の悪い話があった方が好みでした。4話のBLギャグコメディは笑った。

アンデッドガール・マーダーファルス ☆

19世紀末。吸血鬼・人造人間・人狼など、異形な存在がまだ暮らしていた世界。首から下のない不老不死の美少女探偵・輪堂鴉夜が、“鬼殺し”の異名を持つ半人半鬼の真打津軽と、彼女に付き従うメイドの馳井静句と共に、怪物専門の探偵 “鳥籠使い”として数々の事件を解決しながら、鴉夜の奪われた体を探してヨーロッパを巡る―――。

アニメイトタイムズ記事:2023夏アニメまとめ一覧【2023年7月放送】

 評判の良さは聞いていましたが、評判以上に面白かったです。怪物偉人なんでもござれな外連味たっぷりの世界観に負けず劣らずの奇怪な事件、けれどそれぞれの事件の解決は極めてロジカルな本格ミステリ、というバランスが大変良くて終始楽しんで見ていました。
 話の好みとしては人狼編>ヴァンパイア編>怪盗編でしょうか。本格ミステリにありがちな「道中がつまらない」と言うこともなく、良作だと思います。

死神坊ちゃんと黒メイド 第2期

「触れたもの全てを死なせてしまう」 ......そんな呪いを魔女にかけられた、貴族の「坊ちゃん」。 呪いによって周囲から拒絶されてばかりだったが、決して孤独ではなかった。 いつも彼の側で仕えるメイドのアリス。幼いころから彼の面倒を見てきた執事のロブ。 最近では魔女の友達もできて、家族との距離も少しだけ縮まった。 それでも最愛の人に触れない呪いは解けないまま......。 そんな中、坊ちゃんの呪いを解くための手掛かりが見つかり始め、坊ちゃんとアリスの運命が大きく動き出す。 触りたいけど触れない、二人の物語が再び幕を開ける!

アニメイトタイムズ記事:2023夏アニメまとめ一覧【2023年7月放送】

 安心安定でいちゃいちゃを楽しめる良ラブコメ。ヴィオラとガフの決着をここで付けたり、ダレスがウォルターに惚れたりと意外な展開もあり都度楽しめました。完結編となる3期も楽しみです。

呪術廻戦 懐玉・玉折 ☆

最強の2人 戻れない青い春 2018年6月、両面宿儺を己の身に宿した虎杖悠仁。 2017年12月、祈本里香の呪いを解いた乙骨憂太。 そして更に時は遡り2006年(春)—。高専時代の五条 悟と夏油 傑。 呪術師として活躍し、向かうところ敵のない2人の元に、不死の術式を持つ呪術界の要・天元からの依頼が届く。 依頼は2つ。天元との適合者である“星漿体(せいしょうたい)” 天内理子、その少女の「護衛」と「抹消」。 呪術界存続の為の護衛任務へと赴くことになった2人だが、そこに伏黒を名乗る“術師殺し”が“星漿体”の暗殺を狙い介入する…。 後に最強の呪術師と最悪の呪詛師と呼ばれる五条と夏油、道を違えた2人の過去が明かされる―。

アニメイトタイムズ記事:2023夏アニメまとめ一覧【2023年7月放送】

 まるで青春学園もののような爽やかなキービジュアルに笑いましたが、内容は漫画原作をアニメに起こすにあたってほぼ完ぺきな(1回EDを2回繰り返した回だけ何とかならなかったのかと思いますが)演出に当代トップクラスの作画にと、ちょっと文句のつけようのない仕上がりでした。
 しかし(これは秋クールまとめで記載しますが)この作画を上回った渋谷事変は本当に凄かったな…とも思います。

SYNDUALITY Noir

時は2242 年― 「新月の涙」と呼ばれる未曾有の大災禍により地下深くへと逃れた人類は地下都市国家「アメイジア」の崩壊という事件を経て、再び地上で生きる希望を持ち歩みはじめていた。 人々は地上の各地に「ネスト」と呼ばれる集落を形成。いまだ人類の脅威として地上にはびこる「エンダーズ」と戦い、ネストの運営に必要なエネルギー資源である「AO 結晶」を採掘する冒険者たちを、人々は「ドリフター」と呼んでいた。 そんなドリフターたちが集まるネスト「ロックタウン」で、いつかドリフターになることを夢見る青年「カナタ」は、ある日凄腕のドリフター「トキオ」と一緒に探索に訪れた朽ち果てたミュージアムの中で眠る、一体の美しいメイガスを発見する。 謎のメイガス「ノワール」との出会いによって、運命の物語は少しずつ動き出すことになるのであった―

アニメイトタイムズ記事:2023夏アニメまとめ一覧【2023年7月放送】

 エイトビットのロボットアニメと言うことで期待してましたが正直微妙でした。落ちこぼれパイロット×謎の美少女アンドロイドのボーイミーツガールと複数ヒロインの主人公ハーレムの取り合わせが悪いというか、他のヒロインが出張った結果話の縦軸である肝心のノワールの存在が薄くなり、話全体が牽引力を生み出せずどうでもいい印象に。2期は今やっていますが見ていません。

スプリガン

かつてこの地球には、優れた文明が存在した。現代では到底及びもつかない知識や科学力を持っていたという超古代人の遺産が、今もなお世界の各所で人知れず眠っているという。 高速の通信網が世界中を覆い尽くし、衛星のレンズが全ての秘密を暴き立てようとしている今、不可思議な“力”を持つその遺産の発掘・研究に大国の軍部が介入し、その争奪戦を開始した。 そんな中、超古代文明の何者かがプレートに綴った『我々の遺産を悪しき者より守れ 』というメッセージを誠実に受け止め、超古代文明を封印する事を目的に活動する組織があった。その組織の特殊工作員を……スプリガンと呼ぶ。 90年代に一斉を風靡した伝説的コミックを、2D作画と3DCGを駆使して鮮烈に映像化! 30年の時を超えて新生する、過激なアクションと古代ロマンに満ち溢れた王道冒険活劇を体感せよ!!

アニメイトタイムズ記事:2023夏アニメまとめ一覧【2023年7月放送】

 古い原作をリメイクアニメ化すると画が最新のものな分話が必要以上に古臭く感じるということが多いのですが、この作品はシンプルなバトルものということもありあまり気にならず、ライトに楽しむ分には十分なアニメだったと思います。
 過去にOVA化されていたのは知っていましたが、OVAキャストから変更にあたっての旧キャスト起用はかなり面白いことをしているな、と感じました。

TIGER & BUNNY 2

職業・ヒーロー(会社員)! 最高なバディヒーローが帰ってくる! 都市シュテルンビルトは、様々な人種、民族、そして『NEXT』と呼ばれる特殊能力者が共存し、その『NEXT』能力を使って平和を守る『ヒーロー』が存在する街。 ヒーロー達は、スポンサーロゴを背負って、企業のイメージアップとヒーローポイントを獲得するため、事件解決や人命救助に奔走している。その活躍の模様は人気番組『HERO TV』で中継されており、各々“キング・オブ・ヒーロー”を目指し、年間ランキングを争っている。 鏑木・T・虎徹とバーナビー・ブルックス Jr.は、今日も平和のため、そして所属企業「アポロンメディア」のイメージアップのためにヒーロー活動を続けていた。 シュテルンビルト発祥の“ヒーローシステム”は、今や世界各地で導入され、ヒーローも増加傾向にあり、シュテルンビルトにも新たなヒーローが加入。 先輩ヒーローとしての活躍も期待される虎徹とバーナビーだが果たして?!

アニメイトタイムズ記事:2023春アニメまとめ一覧【2023年4月放送】

 10年ぶりの2期なわけですが正直微妙でした。
 「やる気だけはあるけど能力はなくて空回り」キャラという成長キャラとはいえ令和の今それはないだろうとしか思えなかったMr.ブラックをはじめ今一つ魅力的に思えない新キャラや、流石に警察が無能すぎる(洗脳されてないキャラも必要以上に無能・イライラ要員になっている)展開と、10年ぶりに出た新作のシナリオがこれかーー……と言う印象。
 元は一気見前提の配信ということで1話ごとの区切りの弱さは仕方ないと思うのですが、シリーズとしての終着点である虎徹とバーナビーのヒーローとしての終幕も今一つ締まらず、なんだかなあと思う2期でした。間を空けてしまうとよくないですね。

BanG Dream! It's MyGO!!!!! ☆

「一生、バンドしてくれる?」 高1の春の終わり。 羽丘女子学園では誰も彼もがバンドをしており、 遅れて入学した愛音も早くクラスに馴染めるよう、 急いでバンドメンバーを探す。 そんな中、「羽丘の不思議ちゃん」 である燈がまだバンドを組んでいないと知り、 愛音はなんとなく声をかけるが・・・・・・。 傷だらけで不格好な、 私たちの音楽(叫び)。 迷子でもいい、 迷子でも進め。

アニメイトタイムズ記事:2023夏アニメまとめ一覧【2023年7月放送】

 なんで見ようと思ったか自分でもよくわかっていませんが、結果的には本当に見て良かったです。女の子の嫌なところがそこかしこにあるキャラクター達のギスギスによるフラストレーションを一気に吹っ飛ばした10話が凄い。amazarashiのようなポエトリーリーディング込みでの楽曲とすれ違ってしまったバンドメンバーの説得としてのライブという演出ががっつりかみ合って、今まで見てきたアニメのライブシーンの最高峰の一つとして数えられるのではないかと思います。
 すごい引きで終わったので2期も楽しみなんですが2025年は少し遠いですね。

百姓貴族 ☆

「農家の常識は社会の非常識」 マンガ家になるまでの七年間、北海道で実家の酪農・畑作業に従事していた荒川弘。 年中無休で働き、牛を飼い、野菜を作り、 クマに怯え、エゾシマリスに翻弄されるというハードな日常を送っていた……。 日本の酪農・農業の苦しい現実を捉えつつも、汗水垂らして働く大人(時々コドモ)の、 笑いたっぷり、パワーもたっぷりなカッコ良い生き様に刮目せよ!!

アニメイトタイムズ記事:2023夏アニメまとめ一覧【2023年7月放送】

 原作に基づいた情報量と笑いどころと、5分アニメではなかなかない満足感で楽しかったです。ギャグアニメとして見るのも強要アニメとして見るのもいいと、お勧めしやすさも含めてかなりいいアニメ化でした。2期も楽しみ。

もののがたり

歳を経た器物は、やがて“心”を宿し、付喪神となるーー 塞神より力を授かり付喪神と対話し、常世へ還す生業ーー”塞眼”。 塞眼御三家の一つ・岐家の次期当主、岐兵馬は大切なヒトを奪われ付喪神を憎悪する。 千年の都、京都で暮らす長月家の当主、長月ぼたんは”家族”として愛する六人の付喪神と共棲する。 過去に囚われ、力ずくで付喪神を封殺し続ける兵馬に、祖父造兵は「彼らの声を聞き、導くこと」を指し示す。 祖父が出す条件は今一度、付喪神を見極めるために居候として長月家で家族と共に過ごすこと。 付喪神へ正反対の想いを抱く兵馬とぼたん。二人は出逢い、一つ屋根の下で暮らすこととなる。 人と付喪神。縁を紡ぐ付喪ノ語り。

アニメイトタイムズ記事:2023夏アニメまとめ一覧【2023年7月放送】

 伝奇バトルアクションアニメ…なんですけど作画が終始どうにも微妙だったこともあり(BNPicturesならしょうがない気がしますが)、2期通してバトルよりもラブコメやってる方が面白かったという奇妙なアニメでした。堅物主人公と世話焼きヒロイン、いいよね……。
 とはいえアニメ上でのラストバトルはそれまでのラブコメ展開が生かされたものになっていて面白かったです。作画の微妙さに萎えずに見続けて良かったなと思いました。

わたしの幸せな結婚

この嫁入りは黄泉への誘いか、奇跡の幸運か―― 名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。 嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞(きよか)。 数多の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。 斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。 初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく――。 これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。

アニメイトタイムズ記事:2023夏アニメまとめ一覧【2023年7月放送】

 シンデレラは好みじゃないのよなあと思いながら最後まで見てやっぱり好みではなかったな、という結論に落ち着きましたが、それでも作画の綺麗さや、それまでヒーローに助けられるヒロインだった主人公がヒーローの危機を救うために、自らの能力を使って悪夢の中に入る落としどころの良さ等、見続けて良かったなと思うくらいにはよかったです。
 1期で話のネタほぼ使ってしまったのと、この終わり方が綺麗だったのとで、2期を見るかと言われると微妙なところですが……。

以上。

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