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飽くなきExplorer、その名は天上楼閣。

差し当たって言うなれば
「Invisible Animation」と云うんだろうか。

僕は2022年の1月から個人プロジェクトを立ち上げました。

Koe(声)モノ創作Experiment「天上楼閣」

簡単に言うと、声にまつわる色んなモノを作る"実験及び演習場"です。
即ち、ボイスドラマ(声劇)、ラジオ、まぁその他諸々を、企画者、演出者、監督的な観点で手掛けよう。

ま、そんな所です。
組織構成は主宰の僕(百舌鳥)だけです。

都度コンテンツ毎に一緒にやりたい人へ自分から声を掛けて、モノづくりをする。

専属も居ない、登録者も居ない。
いや、要らない…と言った方が良い。

複数人での所帯が大変なのを知っている事と、
指揮官ではなく、あくまで1人の兵隊で居たいからです。

天上楼閣…と云う単語は、クリエイター現役だった約20年ほど前から考えてあった屋号です。

その由来は僕の大好きな劇作家"寺山修司"さんの「演劇実験室 天上桟敷」と、大好きな漫画家"皆川亮二"大先生のARMSに登場した「鐙沢エクスペリメント」から名付けられています。
英語名である「Ghost Babel」ですが…

やはりメタルギア(笑)

コレです。
楼閣は塔と云う意味なんですけど、楼閣繋がりで"砂上の楼閣"って言葉があります。

「なんか凄そうに見えるけど地盤がしっかりしてないから長く保つなんて無理よねー」って事で、自分自身を皮肉ってたりします(笑)

僕はどちらかと言えば感性や感覚、嗅覚に加えて勢いや熱意だけで物事を推し進めるきらいがあります。
つまりロケットエンジンのようなモノです。

周到な用意や計画、細かなプロセスと云った事を…全く敷けないワケじゃないんですが、苦手です。ホントに…。
出来る時と出来ない時が分かりやすい。

良くも悪くもそれが百舌鳥と云う人間です。

性格もあって、なるべく長く続けてく為には「1人」で在りたかった。

そんな、フワッとした幻のようだからゴースト、出来るか出来ないか分からないような感じだからバベル(の塔)

イメージはもう正に、

ロトの紋章より「蜃気楼の塔」

そんな僕にとって浪漫だらけな「筺(はこ)」なワケでございますな。

そんな天上楼閣が先日第1作目をリリースしました。

StAY whTH GEMInOs!!
〜とある双子とある風景

と云う2000年代ラブコメアニメを意識したボイスドラマです。

間違いなく自分の中では高い水準を目指しました。ただパソコンは使っておらず、あくまでiPhoneSEのみです。

ここでは内容に触れず、製作プロセスや作風だけご紹介します。

原案は自分で簡単なコンセプトやキーワードをHEARで知り合った小説家、柚坂明都さんにお願いして「原作小説」を書いて貰いました。

出来た「小説」を「音声作品」にする為に僕が再構築し、シーンの追加と削除、演出としての動きやSEを付与し「台本」にします。

それをキャスティングした方たちに渡し、台本を基礎にした「物語の意味と意義」「演出意図」「喋り方」「抑揚点」「間の取り方」を伝えて演じて頂きました。

演じて頂いた音源を聴いて、リテイクがあるようなら伝え、素材が出揃った頃に百舌鳥が編集を掛ける。

BGMを置き、セリフの間を調整しながらSEを足し、最後に音量やフェードを掛けて完成と。

ざっくりとした手順はそんな感じです。

非常に手間と時間が掛かる作業でした。


さて、僕は百舌鳥名義の時の秋ごろから「視える音声作品」と云う銘を付けてました。

ボイスドラマなのだからアニメやCG、漫画のように観る事は出来ない。

でも聞き手の想像力に訴えかけて、ヒトの脳裏に「映す」事は出来るんじゃないか。

昔々アニメーション会社で観てきた様々な絵素材や撮影手法や演出技法に加えて、HEARで好評を得た描写の細かさを持ってすれば…。

「音たちチカラで、アニメーションが作れる」んじゃないか。

そんな考え方を持って実はテストした事があります。


天上楼閣の名はおろか、本作品のプロジェクトが始まる半年も前。
去年の3月の時点の記事です。

(これを、伏線と言います(ドヤ(笑)))

面白いでしょう。

この時点で明確ではなくても「アニメーション表現」と云うゴールは(まだムスカ大佐とかやってた頃)もう輪郭は見えてて、2022年を皮切りに再びnoteに戻ってくる事を考えて、ここに置き土産を潜めていた…。

後付けにしても出来過ぎてる話ですが、半分は意識して半分は無意識で起こった狭間の出来事です。

目標が一点「自分の世界をたくさんのヒトに見せたい」だったから、回収出来たのでしょう。

Twitterに残した「意地があんだよ、男の子には」はアニメ・スクライドでも有名なセリフですが、この一連の顛末に帰結します。

クリエイター2周目は、1周目と同じ終わり方なんて出来るワケがありません。

喉から手が出る程欲しいのは「コイツぁスゲェな」と「面白い奴だな」と作品を通じて感じて頂く事。意地を見せる事。

それに尽きます。

奥さんが居て子どもが居て、仕事も充実して安定していて…モノ作りなんかしなくても、職種の時点で十分にユニークだし幸せです。

ただ、「ヒトと違う生き方しかして来なかった人間」がそれで終わるワケにはいかないじゃないですか(笑)

これをして、改めてもう1回、フォローを外さずに居てくださった方や、ずっと応援してくれた皆さんに言いたい。

「ただいま」と。

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