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「PDCAサイクル」は古い? フレームワークの「OODAループ」とは?

OODAループは、今、ビジネスシーンの多くで使われているフレームワークです。このOODAループは、「Observe(観察)」、「Orient(状況判断、方向づけ)」、「Decide(意思決定)」、「Act(行動)」などの4つのステップを繰り返す手法であり、これはアフターコロナで使えそうに思います。。
OODAとPDCAの相違としては、PDCAが「計画を立ててから行動する方法」で、OODAループは「状況を見てとりあえずやってみる方法」というものです。コンセプトが異なりますから、この両者の違いを知ってこれを使い分けたほうがいいです。
OODAループは、時々刻々変わる市場や顧客のニーズに合わせたサービスの提供の実施」が容易というメリットもあります。他方、暗黙知が発生する、組織がまとまらないなどのデメリットもありますし、市場や自社の状況を数値的に出してくれるCRM/SFAなどのツールも使ってみたいです。

今は、長くコロナ状態でもあり、多くの企業に「事業が計画通りに行かない」「部下が思うように動かない」などの課題がたくさん存在いたします。企業などは管理体制を強めてしまい、あまり効果的とは言えません。これにはビジネスでよく使用されている「PDCAサイクル」ではなく、「OODAループ」と呼ばれるフレームワークがよいようです。

今PDCAではうまく行かない

今回のOODAループは、、「Observe(観察)」、「Orient(状況判断、方向づけ)」、「Decide(意思決定)」、「Act(行動)」などの4つのステップによって、健全な意思決定を行うものです。これはアメリカやNATO加盟国などの軍隊だけでなく、今は中国やロシアなどを含む世界中の軍隊で採用されているものです。
日本でもOODA理論はよく知られていますが、今だに計画を強化してPDCA、つまり、計画(Plan)、実行(Do)、測定・評価(Check)、対策・改善(Action)のサイクルで乗り切ろうとする組織やリーダーが多いようです。この理由は、「観察や判断の経験や、決定の権限がない」からだということです。
今回のコロナで世の中が大きく変化しそうですし、その対策として、最近、「何かやらないといけないし、この方法を使いたい」「年が離れている部下とのコミュニケーションもがうまく取りたい」などの方がおられ、この方法を気に入っていただけたんです。

軍事戦略から生まれた「OODAループ」は、政治やスポーツなどでも活用されている

OODAループは、アメリカ空軍大佐のジョン・ボイド氏が提唱したもので、戦闘機パイロットとしての経験が基本になったんです。一瞬の戦闘に勝つためのものだった。これに、諸科学の知識を取り入れて汎用性を持たせて、OODAループは政治、ビジネスやスポーツにまで使用されるようになったんです。
欧米などでは「確実に目的を達成できる理論」として認められるようになっており、今は世界中の軍隊ばかりでなく、シリコンバレーなどを中心にして、ビジネスエリートが使う思考法としても知られるようになったようです。
思考法に、ロジカルシンキングがありますけど、複雑な問題を整理・分析して道筋を立てられるが、全てをロジカルにうまく説明できないものです。そしてまた、コンセプトシンキングは、いくつかの情報から筋道を立てる手法ですが、この手法もレベルの高い仮説力が必要で簡単に使うことは難しいです。
OODAループは「汎用性」であり、多くの方が使用できて、同じ回答が導き出されるものです。これは軍事戦略をベースに、従来のリーダーシップについても考え、今後組織力をどのように向上させていくのか、ビジネスでのクリエイティブ設計をどうするのかですので、今後のアフターコロナではこの方法を効果的に使ってみたいです。


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