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中級者向け 鳴いて作れる麻雀の役

 ルールは赤5牌が入っている標準的な4人打ちを想定しています。

最強枠:タンヤオと役牌

 タンヤオは2~8牌だけで作る1翻役です。常時ドラの赤5牌と絡みやすい上にチーも出来て作りやすいです。赤とドラをたくさん集めれば12000クラスの高打点も簡単に作れる壊れ性能です。
役牌は役になる字牌3枚で作る1飜役です。3枚で役を確定させるので残りの部分に制約がなく作りやすいです。この2役にドラを3枚からめたらお手軽な勝負手が出来ますし、他の役を複合させても高い手になります。

火力が欲しいなら:混一色・清一色

 いわゆる「染め手」で、どれか1種類の絵柄で手を作ります。字牌があれば混一色で鳴いて2飜、なこれば清一色で鳴いて5飜です。混一色の字牌部分と先程の役牌の相性がとても良く、役牌×2+混一色の満貫はよく出現します。役にならない字牌のドラをポンして混一色に向かう展開もあります。清一色は鳴いても5飜あるため赤やドラを含めた跳満を狙いやすいです。配牌で同じ色が8枚以上あり、他の色がバラバラなら染め手に向かって1巡目から鳴いていく戦略も有効です。
 ただ、染め手に向かうと捨て牌が露骨になりやすく、警戒されたり守備を固められることも多いでしょう。染める色とドラが別の場合、ドラ2枚と鳴いた混一色は役の高さが2飜で等しいので役牌があるなら無理に染める必要はありません。最初は清一色狙いでも、ドラを複数引いてきてタンヤオに移行することもあります。様々な役を追える柔軟な鳴きの構えがアガリへの近道になるでしょう。

役をつけるための道具

 ドラがたくさんあっても現在の麻雀では役なしだとあがれません。かといってリーチを目指すと速度が足りない…そんな時に使える役をいくつか紹介します。
  三色同順はマンズ・ピンズ・ソーズで123など同じ順子を作る2飜役で、鳴くと1飜になります。222など同じ刻子を作ると三色同刻となりこちらは鳴いても2飜で変わりません。刻子は同じ牌4枚のうち3枚を集めないといけない分作りにくいです。三色と言った場合はだいたい三色同順のことを指します。三色が完成してない場合は待ちの形が狭くなりがちです。
 一気通貫は1〜9を同じ色で揃える2飜役で鳴くと1飜になります。略してイッツーと呼ばれることが多いです。同じ色の牌が9枚あるので混一色との相性が良いです。456でチーすると一気通貫なのか三色なのかタンヤオなのか分からず読まれにくいです。
 チャンタはタンヤオの対極のような役で、全ての面子に19字牌を使う2飜役で鳴くと1飜になります。字牌を使わない場合は純チャンという3飜役に昇格し鳴いても2飜になります。どちらも赤牌を一切使えないのが弱点ですが、123・789の三色と複合しやすいです。

鳴いても価値の下がらない刻子系の役

 役牌や三色同刻のような刻子を作る役は鳴いても役の価値が下がらないことが多いです。刻子4つと雀頭1つのトイトイは鳴いて作れる2飜役です。鳴かずに作ると四暗刻という役満に進化したり三暗刻という派生役がついたりします。打点の差が大きい為に鳴ける牌をあえて見送って四暗刻に向かうこともあります。逆に手の中で三暗刻が出来ている場合に残りを揃える為にチーをすることがあります。トイトイは役牌でもタンヤオでも混一色でも複合出来ますが、最大でも待ち牌の数が4枚と少し上がりにくいという難点があります。役牌があるなら無理してトイトイを目指さずに上がりやすい両面聴牌を取るのも一つの戦略でしょう。
 トイトイに使う牌が19字牌だけなら混老頭という2飜が追加されてトイトイと合わせて4飜の満貫になります。作りやすくはないですが、混一色や役牌、三色同刻を組み合わせれば跳満〜倍満の一撃必殺超勝負手となります。字牌だけ・19字牌だけのトイトイはそれぞれ字一色・清老頭という役満に昇格します。例え役満にならなくても、役牌や混一色、チャンタや三色同刻など役があれば上がれます。どこまで役満の夢を追うかは打ち手により様々です。

字牌絡みの高打点役

 字牌は数牌と違って横には伸びませんが、そのかわりに打点の伸びが大きくなっています。三元牌の白・發・中を3枚ずつ揃える役満の大三元は構成枚数がたったの9枚で最も自由度の高い役満です。しかも完成できなくても3+3+2枚揃えれば4翻役の小三元になります。
 風牌4種も3枚ずつ集めればもちろん役満の大四喜ですが、こちらは4つめが2枚だけの小四喜も役満です。残りも字牌だけなら字一色も複合してダブル役満となります。これらの役は全て鳴きが使えるので、三元牌や風牌といった字牌の対子を集めてポンを重ねるだけで超勝負手を作ることができます。たとえ役満まで伸びなくても役牌・混一色・トイトイなどを複合した満貫~跳満クラスの火力を有した手が出来ます。

ソーズのホンイツに發があるとき

  例外みたいなケースですが、ソーズの23468と發だけで手を作ると緑一色という役満になります。使える牌の種類は6種で19牌で作るトイトイの清老頭と変わりませんがソーズ234部分で順子を構成できるためチーも出来ます。なかなか見る事のない役満ですが、鳴きを駆使して高め緑一色のようなロマンある手牌を組むと世界が広がるかもしれませんね。

運に任せる偶然役

 局の最後のツモにはハイテイ、最後の捨牌にはホウテイという1翻役がつきます。つまり、他に何の役がなくても最終盤にはテンパイを組んでおけば上がれる可能性があります。ドラが3枚あればそれで満貫です。仮に上がれなくても聴牌料を貰うことが出来るかもしれません。終盤は他者も聴牌している可能性が高いため、テンパイが安全に取れない場合は諦めてオリに回るのも良いでしょう。鳴くことでツモらずにテンパイを維持する(例:345678から2をチーして打8など)テクニカルな打ちまわしも存在します。

おすすめしない役

 三槓子です。同一牌4枚とも集めるのを3種類させておきながらたったの2翻しかありません。手牌に既に暗刻で3枚あるところから大明槓してまで狙う手ではありません。暗槓の場合はカンドラが増えるので三槓子を目指すよりリーチして裏ドラを期待したり、三暗刻や四暗刻を狙っていけばいいかと思います。四槓子は尚更おすすめしません。 

結局どれがおすすめの役?

 通常役はタンヤオ・役牌・混一色・清一色・一気通貫・三色同順・トイトイ・チャンタ、役満は大三元・字一色です。この中で何も狙えそうにないなら鳴かずにリーチを目指したり、七対子や国士無双の変則手を目指すのも良いかもしれません。いつも鳴くことが正解かどうかはわかりません。

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