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社会起業家になるために現場を知る 熊本市動物愛護センター

『熊本市動物愛護センター』ご存知ですか?

こちらは早くから民間と協力して犬と猫の殺処分0目指し、成し遂げている(殺処分0ではない年度も有)自治体なのです。

「罪のない動物を殺したくない!」という職員の方の想いと情熱と小さな努力の積み重ねで限られた人員と予算の中で改善を継続されています。

私は片野ゆかさん著「ゼロ!熊本市動物愛護センター10年の闘い」という本で知り、どうしても現場をこの目で見て職員の方に話を聞きたくなってしまったのです。

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少し悲しい話をしますが、皆さんは「殺処分」とは具体的にどのようにするか知っていますか?

収容期限の切れた犬や猫をガス室に入れ炭酸ガスを充満させ窒息死させるのです。

眠るように穏やかに亡くなるわけではありません。

苦しみもがいて亡くなるのです。

熊本市動物愛護センターでは民間のボランティアや獣医師会とも連携をされて「熊本動物愛護推進協議会」を平成14年に立ち上げられています。その皆さんの努力で平成19年1月がガスによる殺処分の最後になりました。


私の訪問時、収容されている犬は中型犬〜大型犬ばかりでした。小型犬がいないことに少し驚きました。

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大型犬は小型犬に比べて食事の量も運動の量も多く飼育するのに手間(手間じゃないけど、言葉が思いつきません!)がかかり小型犬よりも譲渡に結びつくのが難しいそうです。

初めて知った「現状」でした。

動物を飼うのには「終生飼育」が絶対条件ですが、それでも現実は「絶対」ではないのです。

飼い主自ら「もう飼えない」と愛護センターに持ち込むケースもあるそうです。

今、保護猫保護犬のブームかもしれませんが「殺処分から救ってあげた」という自己満足で終わりにしてはいけません。そこからの犬や猫の猫生、犬生がどうなるかは命の責任を譲り受けた飼い主にかかっているのです。

命の最後の最後まで責任を持つ事をどうか忘れず、怠らず猫や犬と暮らしてほしい。

そこには何者にも代え難いものが必ずあるから。

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※保護猫保護犬と不登校の子どもたちと幸せになりたい。その社会起業家になる為に日々勉強中です。



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