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白塗りの男が何で夏の宵

白塗しろぬりのおとこなんなつよい

 よそ見をしているあいだに、いつのまにかピエロが私たちのテラス席に坐っていた。ひと言もしゃべらずに。もちろん、しゃべるわけがない。相手は道化師──厚い化粧を施したパントマイム師──なのだから。

ロバート・オレン・バトラー『宵の蒼』
エドワード・ホッパー《宵の蒼》1914年
ホイットニー美術館

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