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更紗木瓜にぎわう庭で踊りたる

更紗木瓜さらさぼけにぎわうにわおどりたる

生きた独楽のように、グルグルグルグルと彼は廻転する。天を仰いだ彼の眼と、窓から見下ろす私の眼が合うと、彼は「今日は」と挨拶した。

西東三鬼『神戸』
アンリ・マティス《踊り子》1925年

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