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繰り返し世界は焼かれ雉子の聲

かえ世界せかいかれ雉子きじこえ

「時々納屋を焼くんです」と彼が言った。
「失礼?」と僕は言った。ちょっとぼんやりしていたもので、聞きまちがえたような気がしたのだ。
「時々納屋を焼くんです」と彼は繰り返した。

村上春樹『納屋を焼く』
エドワード・ホッパー《線路わきの家》1925年
ニューヨーク近代美術館

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