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家庭内でのチャットサービスの選択基準

自分の頭の整理のために、選択基準だけに焦点を絞って書き直してみる。

以前に書いた記事は、チャットツールで実現したいこと、選択基準、選択結果と、各ツール・サービスの特徴とが渾然一体となっていたために分かりにくかった。長い割りには上手く書き切れていなかったと思う。

各種チャットツールの特徴
家族内でのチャットツール利用の実際

そこで、今回は、まず選択基準だけ改めてまとめ直した。

想定環境

夫婦間で情報を気軽に(作業手順を少なく)投稿できて、あとで見返せるようにしたかったためチャットを使うことにした。気づいたときにメモのようにすぐに書き込んで共有できる環境がほしかった。

それまでのメールでのやり取りでは、毎回相手を指定してタイトルを書いて内容を書くといった手間が多かったこと、他のメールに埋もれやすかったことがあった。また、送ったメールの誤字脱字の修正などができず、訂正メールを送るかを躊躇し、送った場合でも最終情報がばらばらなメールの中にあるのは見通しが悪かったということもある。

当初は夫婦間だった。その後、子どもが大きくなるにしたがって、家族でも使えることや、ジジババとの交流のプラットフォームも視野に入れ始めた。ただし、情報共有をするという想定は大きく変化していない。

要件

このような環境として求めてる機能やユーザインタフェースは次のようなものだった。

(1) 過去ログのすべてを検索できること
(2) 表示面積が広いこと
(3) 投稿後に編集・削除できること

費用面としては、無料でできるならそれに越したことはないものの、低額なら有料でも構わなかった。

意図

前述の要件の意図はそれぞれ次のとおり。

(1) 過去ログの全てを検索できること
後々に検索して、いつでも取り出せるようにしたかった。書く際に、ある程度の言葉を選び、投稿単体のみで後からでも内容が分かる程度の文字数で書く。これは、それほど難しいことではない。
このような書き方をするのは、後で必要そうな情報だけだ。検索に掛からなくても良い一時的なことは、言葉に気をつけなくて良い。例えば、「具合悪い」「これから帰る」など、その瞬間に伝えるだけに意味がある情報は、後で検索に掛かる必要はないから、言葉を気にせずにそのままを書けば良い。

(2) 表示面積が広いこと
話者の区別が分かるよりは、書かれている情報を大切にしたい。また、読みやすさの観点からも、1行が狭すぎるのは避けたい。画面の右から左までを使っていてほしい。つまり、自分の発言を右寄せ、他人の発言を左寄せといったバルーンタイプの表示は見にくく感じる。

(3) 投稿後に編集・削除できること
誤って途中で投稿してしまうことや、別の相手に送信することはよくある失敗例だろう。そのため、この失敗に対するリカバリー方法が用意されてなければならない。つまり、いつでも自分の投稿に対して修正する機能が必要だ。このようなチャットに真正性を求めても仕方ないため、改変できないことや消せないことを求めない。これは、(2)の観点とも関連しており、情報の中にゴミを残さず、質の高い情報が記録されることを求める。

補足(求めていなかった機能とその意図)

一般的には人気が高く、求められているように見える機能のうち、今回は求めいていなかったものは次のものだった。

(4) 複数チャンネル
(5) スタンプ
(6) 他者の既読を表示

それぞれ、なぜ求めていないのかも記しておく。

(4) 複数チャンネル(ほぼ不要)
基本的に夫婦2人の間でのやりとりだが、必要に応じて複数人でのやりとりがあってもよい。3人以上なら、グループ名が付くと良いと思った程度。
そもそも完全にプライベートで、その時々で必要な情報を垂れ流す想定だった。そのため、固定されたトピックもなく、チャンネルいくつも用意しなくても構わない。むしろ、チャンネルを複数用意するとどこに投稿するかで迷ってしまいそうだった。
(1)に挙げた検索機能が有効であればチャンネルを細かく分けるよりは1箇所に貯められるようにした方が良い。
どちらかというと、相手によってグループ分けできる方が良くて、そのグループは比較的固定化できそうだと思った。

(5) スタンプ(要らない)
スタンプは絶対に使わないだろうと想像していた。そもそも、(1)に書いたように検索を前提としたため、検索対象にならない情報は無意味と判断した。実際、チャットを導入した後でも絵文字すら使っていない。メールでのやり取りの頃から、テキストの顔文字すらほとんど使わなかった。感情表現が必要なら言葉で表せば良い。スタンプや絵文字は、ダイレクトに感情が伝わる一方で、解釈が相手や状況で意味が大きく変わるため、情報伝達には向かない。

(6) 他者の既読を表示(要らない)
読んだら返事が欲しければ、そう書けば良い。気軽に情報を蓄積して共有するために用いることを主目的としているため、読まれたかを気にする場面がほとんどなかった。むしろ、読んだかどうかが見えること自体が煩わしい戸すら感じた。サービスに求めることは、投稿した情報が確実に記録されていることと、それが間違いなく読み出せること。それ以外の、投稿済みであるかや読まれたかを報告されても困ると思った。

まとめ

当初は、夫婦間でメールに代わる情報蓄積と共有の方法としてチャットを選択した。そのために求める要件と求めない要件が3件ずつあった。

その後、使い続ける中で新たに子どもを含めた家族内での情報共有や、ジジババと子どもたちの交流のプラットフォームとして使おうとも考えてた。とはいえ、情報共有をするという視点に大きな変化はない。

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