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初めての献血備忘録

⓪献血するか迷ったよ

久しぶりに仕事と買い物以外で外に出た。
一応言っておくと必要外出です。
(仕方ないんだけど、この定型文使うのそろそろしんどいね)

私がちょっと引きこもってベッドと仲良ししてる間に季節は春から初夏へと移り変わっていたらしく、桜は新緑になってるし日差しはめっちゃ強い。なんか思ったよりも街に人はいるし、正直予定を済ませた時点で私のHPはポケモンでいう赤ゲージ、let's go to ポケモンセンターである。

悲しいことにこの世界線にはポケセンもジョーイさんもいないので、死にかけの私はせめてとっとと帰ろうとした所、エスカレーターでイチャイチャカップルに挟まれて致命傷を負いました。
世は無情である。

で、本題はここからなんだけど、さぁ帰りますかと地下道をテクテク歩いてたら一枚の張り紙が飛び込んできまして。


「深刻な血液不足です。献血にご協力ください。」

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ですって。
献血、なんとなくしたことないけどゆるキャラは知ってるよ、献血ちゃんかわいいよね。


「へー、コロナで人来ないんだろな」って思って100m位通り過ぎたところで不意に足が止まりまして。だって私の中の塩見周子(アイドルマスターシンデレラガールズ)が言うわけですよ。
「献血してけば?」って。

あ、塩見周子ちゃんは献血が趣味なアイドルなんですよ。かわいいよね。

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「いや私、注射苦手だし…」と思いつつ一回貼り紙のとこまで戻る。全血献血と成分献血の2種類がある…違いわからんけど。量は200mlと400mlで選べるのか、いや400ってヤバイな。やるなら200でしょ…。(フラグ)

この時点で完全にする方向に気持ちは向いてたんですが、優柔不断な私は踏ん切りがつかず、そこから5分ほどその場をグルグルすることになった。なかなかに迷惑な奴である。

そういえば母さんが言ってた。「決断できない時はメリットとデメリットを書き出して多い方にしな」って。

【献血するメリット】
人の役に立つ
飲み物とかお菓子が食べ放題(周子が言ってた)
初めての事をするのはいい事(自論)
諸事情から徳を積んでおきたい。

【献血するデメリット】
針怖い。
この時期に人が多いとこ行くのどうなん?

数だけで言えば圧倒的メリットである。
とはいえ不安は拭えないので、とりあえず説明だけ聞いて無理だと思ったらごめんなさいして帰ろう…とって食われはしないだろうし…

何はともあれ女は度胸、たのもーー!!と勢いよく入ったら献血ルームめっちゃ広い、あとめっちゃ綺麗(語彙力)

テーブルやらソファが並んだおしゃれ綺麗な待合室には老若男女が10人くらい、みんなマスクして絶妙な距離感でリラックスして座っている。受付には2人くらい並んでるし、あれ?私必要ないですかね、と思いつつとりあえず並ぶ。オタクは並ぶの得意(偏見)

受付の爽やかお兄さんに開口一番「献血初めてなんですが…」と伝えたら条件やら献血の流れの説明が始まって、ふんふんなるほどーと聞いてるうちに気づいたら全血で400ml抜くことになってました。マジか、いや同意の上ですが。


①受付するよ

最初の受付で献血の流れと、できない場合に当てはまらないかざっと聞かれるよ。これが渡航歴とか既往症とか、結構細かい。私は思いつきで行ったけど、できれば事前にHPとかで確認しといた方がいいかも。

問題なければ用紙に個人情報書いて身分証明書を提示する。後は額からピッて検温されてokだったら手首に整理番号?の書かれた白いベルトをつけてもらう。個人的にこういうのって厨二心をくすぐってきてとても好きです。

後は個人ロッカーに荷物を預けてやっとひと段落。名前を呼ばれるまで待合室でダラダラします。

紙パックのジュースとかお茶が入ったクーラーボックスと、お金なくても買える紙コップタイプの自販機があったのでありがたく飲ませていただく。400ml抜くんだし飲んどいて問題はない…はず。待合室は漫画とか雑誌も置いてあって予想以上に充実。フリーwi-fiもあるし、なんならもう散らかった我が家を捨ててここに住みたい。

5分くらい経ったらもう一回受付呼ばれて、本当に献血して問題ないかの確認を口頭も交えながらタブレットで入力。何か飲み物飲まれますか、お持ちしますよって言われたけど既にしっかり飲んでてちょっと気まずかった私です。

②事前診察と採血するよ


個室に案内されて先生とマンツーマンでお話しするよ。
今からちょっとだけ血を抜いて、数値とかに問題なければ本番(400ml)らしい。結果によっては採血量が減ったり献血自体できないこともあるらしいので私と違って「やったるぜ!ガンガン抜いてくれ!」という心意気の人は注意である。
血を取った後はふらつくことあるから気をつけて帰ってね。なんかあったらしゃがんでたら良くなるよって言われた。

そのまま普段の健康診断みたいなスタイルで女性スタッフさんに注射器1本分くらい血を抜かれる。
やっぱりちょっと怖いので雑談しまくる私ににこやかに付き合ってくれるお姉さん…優しい。

「今抜いてる血で改めて血液型が口頭申告と違わないか確認したりするんですよ」

はー、そんなこともあるのね…20数年間ABだと思って生きてきたけど違ってたらどうしよう…
私パパとママの子じゃないの…?的なドロドロ昼ドラの冒頭シーン不可避だよぉ…


正真正銘のAB型でした
あと数値も基準値大幅超えで400mlがっつり取れるとのこと。健康優良オタク、やったぜ。


③血を抜かれるよ


水分補給とお手洗い済ませてお待ち下さいとのことだったので、調子乗って紙パックのお茶をもう一本頂く。そういやあったかい紙パック飲料って初めて見た。前からあれば良いなと思ってたんだよ…最高、来てよかった(単純)

5分ほど待って名前呼ばれたらいよいよ献血。
歯医者さんの治療椅子みたいなのに座って女性スタッフさん(さっきの人とは別)に注意事項やら腕の消毒やらしてもらう。

あーもう、ここまできたら逃げれないんだからと推し達の顔を思い浮かべて精神統一をする私。
ところで周子は針が刺さるところガン見するタイプな気がする…

「はい、ちょっとだけチクッとしますよー」

うわぁぁぁぉぁぁぁぁもうどうにでもなれ!!

いっった……いけど、痛くない?
いや、痛いんだけど思ってたより全然…完全に拍子抜けである。
刺されてから10秒くらいは少しジンジンする痛みはあるものの後は点滴と同じ要領で刺さってる事を意識しなければどうということはない。
完全なる私の怖がりすぎであった。

あとは小型TV見ながらジュース飲んで、お姉さんとお話しするという優雅な時間を過ごした。こんなリラックスした時間、久しぶりな気がする…。横で私の血がガンガンチューブを通って吸い込まれてるけど…
スマホ見てたり読書してる人もいて、ホントに過ごし方は自由な感じ。


やっぱりコロナの影響で献血に来る人も減ってるらしく「連日、目標人数に足りてないんです…」と悲しげに話すお姉さん。
やめて!お姉さんにそんな顔は似合わない!私の血でよければもう400ml追加で抜いてくれ!!と献血だけに血迷った事を考えつつ、体感10分くらいで採血が終了。抜いたところを消毒と包帯してもらってまた厨二心が疼きながら採血室を後にしました。


④休むよ


待合室で30分ほど休憩したら帰っても大丈夫とのこと。
しっかり水分補給してくださいね!というお姉さんに従って追加でもう1パックジュースを飲む。いやもうお腹タプタプですが…と思ったけど余裕で飲めた。やっぱ血抜かれると体の水分足りなくなるんかな。

適度に休んだら献血カード(次回の献血可能日とかが書いてある)もらって献血ルームにサヨナラバイバイ。お疲れ様でした。

【終わってみて】


・献血終了して4時間くらい経過してるけど、特にめまいとか体調不良はなし。正直400mlも血が足りてない感じが全くしない。(個人差あると思うので、くれぐれも献血後は無理されませんように)

・時期が時期なので「みんな献血行こうぜ!」とは言えないけど、気持ちと時間に余裕がある方は行ってみると良いかもしれないですね。
あと日本赤十字さんがHPで「献血は不要不急の外出にあたりません。予約してきてね」って言ってくれててちょっと嬉しかった。
次回はちゃんと予約しますね。

・自分の血でパンパンになったパックを見るのはなかなか衝撃的でちょっとドキドキした。

・お菓子とかあったのに食べ損ねた。悔しい…次は絶対に食べる。

・あんまり実感ないけど、誰かのためになってんのかなって思うとちょっと良い気分。

以上です。ちゃんちゃん。

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