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結婚式について思うことをつらつらと

こんばんは。

今朝の通勤途中、こんな記事を見かけました。内容は滋賀県で新型コロナウイルスのクラスター(集団感染)が発生したという内容ですが、どうにも婚礼会場でのクラスター発生とのことなのです。記事には婚礼会場との記載はありませんが、該当地域の婚礼会場のHPに参列者が後日新型コロナウイルスに罹患されたとの旨の文章がアップされていました。

この記事を見かけて、「今の時期の結婚式って、本当に難しいなあ。」と感じてしまいました。私達はキャンセルで当面実施しないと決めましたが、中には決行・延期・中止を決めきれない方もいらっしゃることでしょう。今回は、振り返りがてら私達の結婚式に関する経緯、中止を決めるまでの悩み、中止を決めた今思うことについて書いてみようと思います。

01:当初の予定と現実は大きく異なった

私達は元々結婚式を挙げる予定はなくフォトウェディングで済ませようと思っていましたが、両親に「結婚式を挙げないというのも、寂しいなあ。」と言われ婚礼会場を探すことに。それが、今年の5月の話。6月中旬には二人とも気に入った婚礼会場を見つけて、来年1月中旬の結婚式を仮押さえしていました。

しかし、感染者は日に日に増えていきました。私達は当初から大規模な人数を呼ぶつもりはなく、20名~30名程度の結婚式を想定していました。であれば、ソーシャルディスタンスも確保したうえでの結婚式が可能であると判断していましたので、この時点では二人とも「せっかくだから、結婚式やりたいね。」モード。

6月下旬から7月初旬にかけて、両家に結婚挨拶を行いました。その際、私の父から「今年と来年は、結婚式は出来ないだろうなあ。残念だけど。」と言われました。両親は、私の晴れ姿を見たいし友達から祝福される自分の娘を見たいという気持ちがある。その一方、婚礼会場でクラスターが発生したら自分の仕事にかなり酷い影響が出る(父は医療従事者)、また私達の友人に「出たいけど、こんな時期に結婚式に出たら…」と板挟みの状態を強いることにもなりかねない。だから、年内どころか来年も友人を呼んでの結婚式を行うべきではないと言われました。

02:中止を決定するまでの悩み

父からの言葉は、私達に重くのしかかりました。駅からも近くて緑豊かな本当に素敵な婚礼会場を見つけて、これから結婚式をどんな形でやろうかなあと結婚式に思いを馳せていた時期でしたから。

彼のご両親は、「私達は結婚式をやっても良いと思うけれど、Atsumiちゃんのお父様のことを考えると難しいのかなあ…。まあ、2人で決めたことに私達はついていくから!」とのことでした。

両家への結婚挨拶を終えて、私達は仕事のランチ休憩の時に毎回結婚式をどうするかという話をするようになりました。両家への挨拶に行く前から私も彼も結婚式を辞めるべきだと薄々思っていましたが、なかなか最終判断が出来ませんでした。皆が出来ていることを私達は出来ないという現実が結構辛くて、私は彼の前で泣いてしまうこともありました。

その度に、彼は「とりあえずフォトウェディングをして、Atsumiが望むなら入籍後1年以上経過するし出来るかわからないけど友人含めた結婚式を考えたら良いんじゃないかな?」「今予約している婚礼会場で、フォトウェディングが出来ないか相談してみる。」と思いつく代替案を提示してくれました。

こういうところが、彼の良いところだと思います。本来、彼は結婚式をやらなくても良い(いやあまりやりたくない)人です。ですが、私がやりたいと言えば一緒に考えて一緒に行動してくれるんです。この点に本当に何度救われたことでしょう。彼には、感謝ですね。

即断即決派の私達にしては珍しく結構悩んで、少し前に結婚式のキャンセルを申し出ました。結婚式に参加するって、とても大変なことだと思うんですよね。男女共にご祝儀がかかりますし、女性であれば着付けやヘアセットで更にお金がかかります。私は結婚式をやるなら、せめて美味しい料理を提供して皆でわいわい楽しく過ごしたい、そして願わくば参加者の方に『今日参加出来て良かったな。』と感じて頂きたいという思いがあります。それならば、結婚式をやるタイミングは今ではないと心から思いました。時期は大幅にずれるかもしれませんが、皆で集まっても問題が無いと思えたら実施を検討していこうと思っています。

03:中止を決めた今、思うこと

「こんな状況で結婚式をやるなんて、非常識にも程がある。」といった内容をTwitterでよく見かけます。確かに、そうかもしれません。人数や会場にもよるでしょうが、政府から言われているソーシャルディスタンスを保てない場合もあると思います。また上記の記事にある通り、ソーシャルディスタンス等の最大限の感染症対策を行っても新型コロナウイルスに罹患するケースも出てきます。

ですが、今結婚式をやろうとされている方はおおよそ1年前に結婚が決まって、たくさん会場見学をした末に会場を決められた方が大半だと思います。

1年前の今頃、日本がこんなことになるなんて誰が予想したことでしょう?きっと誰も予想出来なかったと思います。

時期によっては、延期することも中止することも莫大な費用がかかります。ですから、簡単に「中止すべき」だとか「何で延期しないの?」と新郎新婦に言わないで欲しいなと思います。どんな決断であれ、新郎新婦は相当悩んで決断したはずでしょうから。

勿論、新郎新婦側もゲストに配慮が必要であると思います。結婚式を挙行するのであれば、規模の縮小はやむを得ないですし友人等への再出欠を取る必要があると思います。再出欠で欠席が返ってきたとしても、「こんな時期だし、仕方ないよね。」とある程度割り切る心も大事だと思いますね。

みんながみんな初めてのことでどうしたら良いのかという感じでしょうが、未来の自分が少しでも「あの時この決断をして良かったんだろうな。」と思える決断が出来るといいですね。

それでは、今回の記事を終わります。また次回。