見出し画像

可読性や視認性ってとても大事ですね

おはようございます。

先日、元職場が発行した現在の取り組み及び今後の取り組みについて書かれている冊子が出てきてひさしぶりに読み返してみました。読み返してみたものの、一番大事な「何を伝えたいのか」がさっぱりわからずちんぷんかんぷん。また、デザインも無駄に格好いいのですが、可読性や視認性が阻害されているようにしか感じませんでした。

現在、システム会社に所属していて思うことがあるんですが、受け手の興味を引くこと、そして、可読性や視認性を意識した書類作りって本当に大事だと思います。SEさんって、システム構築(ネットワーク構築や実際の動作確認を含む。)だけされている印象を持たれている方も多いですが、お客様へのお見積書や条件書、提案書、時にはマニュアル等も作成されます。個人的に「この人は、仕事が出来るんだろうな。」と思う人は、そういう書類作りが上手い人が多いです。受け手が読みやすいようになるべく簡易な言葉を使用し、余白の設定や強調したい箇所での色付け等の工夫で読みやすさを高める努力をされているなあと感じます。

格好いい文字面にしたり、お洒落なデザインにしたところで、受け手に「この先も面白そうだから、読んでみよう。」と思わせることが出来なかったら意味がありません。

大学を離れて、改めて大学入試パンフレットや大学案内を見て感じたことがあります。それは、少ないページで自分たちが伝えたいことをお洒落な感じにしてただ発信しているだけなのではないか?ということです。こんな学部があって、カリキュラムはこんな感じで、就職率はこんな感じで、学長メッセージを掲載してって、お決まりな感じがどうしても透けて見えてしまうんです。(広報担当の方には申し訳ありませんが、ただの一般人からするとそう見えるのです。)

その点、近畿大学は凄いなと思いました。近畿大学は、大学案内・データブック・パンフレット(各学部ごと)の3つに分かれています。

内容を読んでみての推察ですが、大学案内は高校生向けの内容で、データブックと各学部が発行するパンフレットが親御さん向けの内容であると思われます。これは非常にお金がかかることですが、これからのより激化した受験生の奪い合いを考えると、これくらい広報にガッツリ金額投資をした方が良いと思います。

(正直、関関同立のパンフレットよりよほど面白いです。立命卒の私でも、この本を読むと近畿大学に行ってみたくなり。)

大学案内はとことん学生にフォーカスして、近畿大学に入学したらこんな先輩が居て楽しい大学生活が送れるよという内容です。データブックは、近畿大学全体の概要そして各学部の学びの特色が記載されています。そして、各学部でパンフレットを作っておられます。

大学案内は、アラサーの私でも可読性や視認性がちょっと低い?と思ったほどカラフルで文字も小さめなんですが、大学受験を控える高校生からすると興味を引く楽しい読み物でしょう。データブックや各部のパンフレットは、親御さん向けなのでしょうか?大学案内よりもシンプルなデザインとなっており、伝えたいことがきちんと伝わるように配慮されている印象を受けました。個人的に、どの冊子も「もっと読んでみよう」という気持ちになれた一冊でした。

こういうことをしているからこそ、近畿大学の人気の伸び率には目を見張るものがあるのでしょうね。一般的には近大マグロのイメージが強い大学ですが、元大学職員の身からすると近畿大学の取り組みって凄いなあと思うものばかりです。以下、その取り組みについての紹介記事を共有させて頂きます。

最後の記事は、全ての大学職員さんに読んで頂きたい記事ですね。確かに日本の学生はブランドで大学を選びがちですけど、いつまでその状態が続くんでしょうか?現にここ数年、近畿大学は早慶・関関同立を抜いて志願者数1位を獲得しています。関西の大学では「関関同立」の次に言われる「産近甲龍」のうちの1つの大学が全国の私立大学における志願者数1位を獲得するというのは、並大抵の努力で出来ることではありません。ですが、これからの大学は最大限の努力をしないと生き残っていけないでしょう。ブランドに胡座を書いて、「ブランドに釣られて、待っていれば受験生は来る」と思っているようではいけないと思います。

元職員の分際で、好き勝手申しました。しかし、思ったことを率直に書くのがこのnoteなのでお許しください。それでは、また次回。