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天才ピアニストの運命とは@本記録

こんにちは。
今日も暑いですね。溶けちゃいそう。

今回は先日読み終わった人気作家の恩田陸さんの小説を記録していこうと思います。


タイトル:蜜蜂と遠雷

著者、出版社:恩田陸、幻冬舎

P、¥:上454ページ、¥730+税
     下508ページ、¥790+税

読了日:2024.7.20

その他:図書室、☆☆☆☆/5

Story

舞台は日本で開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。かつてピアニストの夢を追いかけていたサラリーマン、かつて「天才ピアニスト」と呼ばれたが母の死によってピアノから離れた少女、ピアノ界の巨匠の弟子としてコンクールに初挑戦する少年。色々な境遇から挑戦するピアニストは果敢にハイレベルな演奏を繰り広げる。ピアニストだけでなく、審査員をも悩ませる結果となったコンクールの結末とは。

Comment

(※ネタバレ含みます。)
 ピアノと接点がない私でもサクサク読めた本だった。もちろん曲の名前や1番、2番などは分からなかったかったが、それがわかる人にとってはもっと味わい深い、面白い作品だと思う。
マサルと亜夜の今と昔の出会いも必然だったのかなって思う。天才を見てる側は、「あんな出来るんだからいいじゃん」という嫉妬のような、羨望のような感情を抱かずにはいられないが、天才も、天才なりの悩み苦労があるんだなと思った。天才だからこそわかる想いも互いにシェアしてる彼らがすごくかっこよく見えた。そんな天才達の集いであるコンクールはすごい場所なんだなと思った。審査員サイドも、コンクールに出てる人の身近な人サイドも全て楽しめる本だった。塵の演奏を、ぜひこの耳で聞いて見たいと思った。
 でも個人的には、本線の亜夜の演奏についてもう少し細かく書いてほしかったなって言うのが思った所。読者の想像に任せてしまったのが少し残念。覚醒した亜夜の演奏をもっと味わって見たかったと思ったり思わなかったり。
 また個人的には編集者さんが書いた、後書きの恩田陸さんの作品に対する不安が露わになっているのがある意味生々しくてすごく好きだった。あんまり小説家のそういう所って見えなくて想像になってしまうから、人間味が感じられたのが良かった。

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上下ともにかなりボリューミーなこの作品。
だからこそ読み終わった時には達成感が味わえます。しかしそのボリュームに対し、かなりサラサラと読めるお話なので、読書に少し慣れてきた方におおすめです。

私のような音楽知識皆無!という方でも読みにくいわけではないので、ぜひ挑戦して見てはいかがでしょうか。


そんな恩田陸さんといえば、夜のピクニック!「夏に読むべき本」と検索を掛ければ必ずと言っていいほど目にする作品です。
私は2度ほど挑戦したものの読破できていない作品なので、次こそは読了できるようにいつか読みたいな、と思っています。


以上、第1回読書記録でした。

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