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【連立方程式を解くチカラが試される時代】 #今日の朝刊 気になる記事 2021/01/08

【今日のキーワード】S-D-G連関

◆ 【経済教室】危機克服への道筋(4) 山積課題の全体最適解 探れ:日本経済新聞


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67918950W1A100C2KE8000/

”これら諸問題は、S(サステナビリティー=
持続可能性=危機)、D(デジタル化)、
G(グローバル化)と総括できる。
SDGsは国連が15年に提起した17の
サステナブルな開発目標群(その未達成問題)だが、
それを含めさらに大きな「S―D―G連関」を
考え抜くのが、20年代の産業人や
政策決定者の課題だ。そしてその有効な解は、
いわば巨大な連立方程式を解いて求める全体最適解だ。”

今の時代の課題は、連立方程式だという認識。
これは、コレクティブ・インパクトの思想とも
共通するところだろう。
単独セクターでは複雑な課題を解決できない。
ある方程式を解くのが得意な個別のセクターが
集まって知恵を出し合って、
チームで連立方程式を解いていく課題解決が
今後主流になるとすれば、
そこに求められるのは異なるセクターの事情や
文化を理解できるマルチタイプのリーダーか。

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【政治・行政・外交】

【経済・経営】

◆ 経営者が選んだ注目銘柄2021(3)伊藤忠商事、デジタル軸「第4の稼ぐ形」:日本経済新聞


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67938800W1A100C2DTA000/

“歴史を振り返れば、商社のビジネスモデルは
主に3つの段階を踏んで成長してきた。
まずは原材料や製品などの貿易を主体とする時代。
次いで資源権益などに投資して
業容を拡大してきた時代。
そして、目を付けた事業会社に出資して
人材を送り込み、経営に深く関与するいまの時代だ。
 岡藤氏が社長に就任した約10年前は
伊藤忠の純利益に占める非資源の割合は
4割程度にすぎなかったが、
いまや8割を非資源で稼ぐ。
連結だけで約300社にのぼるグループ企業に
人材を派遣し、川上から川下まで手広く
ビジネスのかじ取りをしながら、
リアルな世界で強みを発揮してきた。
消費者寄りの事業に入り込んで、
資源市況に左右されにくい収益構造を築くという
第3段階のビジネスモデルは完成に近づいた。”

こう考えると、商社というのは、
最初はモノを掌握し、次にカネを掌握し、
次にヒトを掌握し、最後に情報=データを
掌握しようとしているようにも見える。
つまり時代時代のビジネスの要点を
掌握しようとしているわけだな。
 
 


◆ セブンイレブンここまでやる(3)「プレミアム」妥協はしない:日本経済新聞


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67941780W1A100C2TJ1000/

”「セブンはより良いものを作りたいという
姿勢が明確。他の小売店が興味を示さない
マニアックな原料の加工でも、おいしさにつながれば
商品化にむけて動いてくれる」と山崎氏は語る。
PBの立ち上げメンバーで、
現在もセブンプレミアムを管轄する
セブン&アイの石橋誠一郎常務執行役員は
「他社がやらないことを徹底的にやっている」
と信頼する。ヤマザキグループの総売上高は
セブンプレミアムの協力の前と比べ約5倍になった。”

小売はどこまでも物にこだわるべきか。
どんなにコト消費だと騒いでも、
それを実現する媒介としてのモノ=商品を
磨き続けることは必要であって、
そこへの執念・執着はセブンイレブンが他社を
圧倒しているということか。
 
 


◆ 老舗継ぐ、若きDNA(下)担い手 親族だけじゃない:日本経済新聞


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67935930W1A100C2L91000/

”中部3県を中心に「美濃味匠」など
グループで約80の総菜店を展開する
デリカスイト(岐阜県大垣市)は19年、
岐阜市の「ひら井」、名古屋市栄地区の「蔦茂」と
老舗料亭2件の経営を引き継いだ。
 デリカスイトの狙いは自宅で食べる「中食」から
「外食」への業態拡大だ。
堀冨士夫・代表取締役ファウンダー(78)は
「ブランドと優秀な料理人が魅力的だった」と明かす。
1980年代半ばに懐石料理店を自前で出店したが、
腕利きの料理人を確保できず
約10年で撤退した経験を持つ。”

買収だろうと提携だろうと、
同業ではなく類似業の会社の方が、
自社のことをリスペクトしてくれるのだろう。
老舗には老舗の意地やプライドがあり、
「そんなものは捨てろ」と言われても、
それを捨てると歴史ごと捨てることになりかねない。
一方、まったく畑違いの会社だと、
こだわりや歴史を理解してもらうのが
難しいという側面もあるだろう。
長く続いてきた価値の源泉を大切にしながら、
時代に合わせたアップデートをするなら、
類似業コラボはいいのかもしれない。
 
 
【社会・文化】

◆ 【第4の革命 カーボンゼロ】通貨の番人、環境も監視:日本経済新聞


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67944080X00C21A1MM8000/

”マクロ経済や金融システムにとっても、
気候変動はいまそこにあるリスクとして現れている。
 国連防災機関によると、00~19年の20年間に
洪水や台風など大規模な自然災害は計7348件起き、
1980~99年の1.7倍に急増した。
経済損失は計2.97兆ドルと80~99年の1.8倍だ。
 国際決済銀行とフランス中銀は昨年1月に
「気候変動が次の金融危機を引き起こしかねない」
と警告した。各国の中銀や金融当局でつくる
「気候変動リスク等にかかる金融当局ネットワーク」
は昨年6月に「対応が遅れれば
世界の国内総生産(GDP)が2100年までに
最大25%失われる」と試算した。”

気候変動が次の経済危機を引き起こす。
これが実際にどんな現実になるかは
僕は想像できないが、そんな時代が
きそうな気がするという予感だけはある。
そう考えると、SDGsのような包括的な取り組みは、
自分たちだけで頑張るのではなく、
いかに仲間外れをつくらないかというのが大切。
 
 


◆ 【第4の革命 カーボンゼロ】「地球守る」行動に投資を:日本経済新聞


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67939380W1A100C2EE8000/

”脱炭素を考える時、電源構成も重要だが、
都市をどうつくるか、産業構造をどう改めるかなど、
社会や経済全体を変える議論が必要だ。
温暖化ガスの約25%は食料生産から排出されている。
食品の作り方や食べ方など生活全体の見直しが
問われている。
 コロナ禍でテレワークが広がったように、
絶対に変わらないと思ったライフスタイルも
変わりうる。電力や鉄鋼などの産業は
温暖化ガス削減が難しいとされるが、
企業や消費者、投資家が圧力をかければどうか。
環境負荷のかかる商品は買ってもらえないとなると、
企業も動く。”

キーワードは「絶対変わらないと思った
ライフスタイルも変わりうる」だろう。
しかも今回のように、あっという間に、
全地球規模で変わることがある。
「そんな時代になるのはまだまだ先だろう」
という考えの恐ろしさ。
 
 
【技術・DX】

◆ 【36Kr Japan】AIで人材採用を自動化:日本経済新聞


https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67940250W1A100C2FFJ000/

”面接の案内送信から面接、人材管理まで
全ての工程を自動化するのが目標だ。
採用関連の煩雑な業務を自動化することで、
人事担当者は社員の生産性向上など企業価値向上に
つながる取り組みに時間を割けるようになる。
既にオンライン教育や小売業、金融業界で
導入が広がっている。”

面接もAIにされる時代かぁ・・・。
そのうちAIO(人工知能最適化)、
つまり人間がAIにいかに高く評価されるかを
考える時代が来るかもしれないなw
 
 
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