非常識な成功法則




良い目標と悪い目標


自分の目標を紙に書いておく。すると、忘れたころに、実現している。


ならば、やることは単純。目標を紙に書けばいいのだ。


でもせっかくだから実現する確率を高くしたいだろう。



そのためには、目標設定をうまくやることが大切だ。


簡単に言ってしまうと、目標には「良い目標」と「悪い目標」がある。




良い目標は、その実現に向かってあなたを自動操縦する。



悪い目標は、障害が生じ、挫折しやすい。


残念ながら、たいていの人は、悪い目標を作ってしまう。


なぜなら、実現しやすい目標のメカニズムを知らないから。


そこで、あなたには、良い目標の作り方をお教えしよう。


良い目標を設定する上で、もっとも大切なことは、自分が本当にやりたいことを見出すこと。




「そんなことは、わかっているよ」と言われるかもしれない。



しかし、たいていの人は、自分がやりたいことを勘違いしている。


つまり、やりたくないにもかかわらず、やりたいと思い込んでいるのである。




そこで、本当にやりたいことを発見するために、次のプロセスを是非、やってみて欲しい。


簡単だけど、非常にインパクトのある方法だ。


まずは、紙を1枚用意する。そして、やりたくないことを書き出す。




自分のミッションを見出してみ

このミッションというのは、かっこいいものである必要はない。



始めた会社が飛躍するときには、エゴからスタートしてもいいから、


「常識はずれの成功」や「想像もつかない程の金持ちになる」など、


自分の欲望を重要視した方がいい。



とにかく、はじめから完全にやろうとするのではなく、まずはやってみることが大事。



これからスタートしても、ある程度、豊かになってくる、

不安が消えてくると、今度は社会に対しての貢献度というものが出てくる。



「ミッションなんか持たない方がいい」という人もいる。


なぜなら、自分の使命を他人に押し付けるやつがいるからだ。



例えば、「新興宗教を布教するのが自分のミッションだ」という人に、


自分の価値観を押し付けられた日にゃ、大変だろう。



このような勘違いをする人は出てくるけど、是非ミッションは持った方がいい。



ミッションを持たなかったときの自分と、持ったときの自分じゃ、目標を達成するスピードが、自転車とジェット機ぐらいの違いがある。




ミッションは、おどろおどろしく考える必要はない。


あくまでも、自分のパフォーマンスを最大限に引き出すためのテクニックとして考えればいい。



あくまでも自分のため。他人に押し付けないようにね。



もし自分にミッションを今書きたかったら、手元の紙に書いてみよう。



自分の命が、あと半年だったら、いま何をしなければならないか…。


リラックスして。完璧なものを書こうとしないで。どうせ後で変わってくるんだから。


自分の気持ちに素直に。考えないで、感じるままに、書いてみよう。



現実をコントロールするか、されるか?



「あなたは眠くなる。眠くなる…。」



「まぶたが重くなる。重くなる…。」



これは催眠術である。催眠術と聞くとおどろおどろしいが、人は繰り返しの言葉に弱い。



同じ表現を単調に繰り返すと、軽い催眠術状態になってしまう。


その結果、繰り返された言葉を信じ、それに基づいた行動をとるようになる。



あなたの気付かぬところで、催眠術は頻繁に使われている。


1番怖いのは、集団で行われている催眠術。


例えば、経営者向けの講演会に行くと、

多くの司会者がこう言う。


「この未曾有の不況に生き残るためには…



この常套句を聞くたびに「この会に参加した人は可哀想だな」と思う。



なぜなら、同じ言葉を繰り返す。そして、まわりの人が、そうですねと頷く。


すると、参加者は、軽い催眠術にかかってしまう。




「そうか、不況なんだ。みんな頷いているから、きっとそうなんだろう。売り上げを上げるのは、困難な時期なんだな。」


その結果、積極的に不況に参加することになる。


つまり司会者が「不況だ、不況だ」と繰り返して言うことは、


参加者に「不況だ」という現実を植え付けていることに他ならない。




どうして、こんなことが起きてしまうのか?


それは人間の記憶がどのように作られているのかを知ればいい。




記憶というのは、脳のなかの一部に貯蔵されていると思われている。ところが、実際は違う。



神経学者のジェラルド・エデルマン博士によれば、


記憶は脳の一部に貯蔵されているのではなく、思い出す瞬間に毎回、再構築される。



脳内で起こっていることは、シノプスとシノプスが結合し、

記憶の経路(神経経路)が作られるだけ。


その神経経路に、電気信号が伝わることによって

「思い出す」わけだけど、それはその瞬間瞬間に、

新たな現実を創り出すことと変わらないのだ、という。



これは、すごいことだ。要するに、過去っていうのは幻想に過ぎないため、この瞬間に記憶が再構築されるだけなのだ。



アインシュタインも、物理学の観点から、同様の結論を述べている。



「現在、過去、未来っていうのは、まさに幻想以外の何ものでもない」


その記憶の経路は、繰り返されることによって太くなる。


さらに自分で口に出して言ったり、何人もの相手から、


「そうですよね」と頷かれたりすると、フィードバックされて経路が幾何級数的に補強される。


その結果、記憶の再構築が簡単にできるようになる。


つまり不況、不況と繰り返す仲間と一緒にいると、現在は、不況なんだ、という記憶経路が急速に太くなる。


すると、ちょっとした情報でも、不況という記憶経路を通ることになって、


そのたびごとに不況だという現実が再構築される。



何でもかんでも、不況のせいにしちゃうわけだ。


その結果、自分にとっても不況が現実となる。



このように私たちは、繰り返される言葉、自分で発する言葉、そして他人が同調する言葉で、現実が構築される。


つまり、まわりの環境、どんな人を自分のまわりに置くかで、



自分の現実が変わってしまう。恐ろしい。


私たちには、2つの選択肢しかない。



「他人に自分の現実をコントロールされる」か、「自分で自分の現実をコントロールする」かだ。




眠る前にニタニタする


自分で、自分の現実をコントロールすること。


自分の現実は、繰り返される言葉、自分で発する言葉、


そして他人が同調する言葉でコントロールされる。


であれば、自分に都合のいい言葉を繰り返し、その言葉を発すればいいことになる。



これは自分自身に催眠術をかけることに他ならない。


自己催眠をかけることにより、不安がなくなり、自動的に目標に向かって進みはじめることができる。




自己催眠とは、潜在意識をプログラミングする方法である。


つまり、他人によって作られていた記憶の回路を一旦遮断して、


自分に都合のいいように構築し直すのである。


自己催眠術にはいろんな方法があるが、ここでは簡単なものを紹介しよう。



前章で、あなたの目標を設定して、紙に書いただろう。


紙に書くというだけで、後はそれを金庫に入れてしまっておくだけでもある程度の効果があるのだが、


実は、さらにそれを確実にする方法がある。



ポイントは、「繰り返すこと」。できれば顕在意識のバリアを弱めた上で、繰り返す。


なぜ顕在意識のバリアを弱めるかといえば、顕在意識は、未知のことに抵抗するからだ。


何か新しいことを始めようとすると、「そりゃ不可能だ」とブロックをかける。そんな役割をしている。





そこで、顕在意識の介入が少ないときを狙って、潜在意識にプログラミングする。


いつかといえば、寝起きや眠る前の、意識がぼやけているときだ。



プログラミング作業は極めて簡単。目標を書いた紙を、夜眠る前にボヤ〜っと眺める。

そして朝起きたときに、またボヤ〜っと眺める。

それだけ。


より技術的にやろうと思えば、やる方法はたくさんある。


でもね、やり方を学ぶ必要があるものを、時間をかけて学んでからやるよりは、簡単にできることを、


今すぐにやった方がいい。



この潜在能力にプログラミングするという方法は、


成功法則の本を読んでいればわかるように、すでに何世紀も前から使われている方法だ。


成功者同士では、当たり前のこと。



しかし潜在意識っていうと、一般的には「変なものにかぶれているんじゃないか」と思われるだろう。


マスコミもいかがわしいものとして扱う。


だから成功している人は、おおっぴらには言わず、こっそり実行している。


紙に書いた目標を眺める上で、さらに潜在意識をプログラミングしやすくなるヒントを2つあげよう。



まずは目標を設定するときは、現在進行形を使うこと。具体的には「私は〇〇する」「私は〇〇になる」「私は〇〇できる」という表現にする。



このように現在進行形で文章を締めくくる。


催眠術をかけるときに、「あなたは眠くなる、眠くなる」と言うだろう。


これと同じこと。「私は〇〇になる」というような表現形式は、脳に対する命令言語だといわれている。




このようにポジティブな表現を繰り返すことを、英語でアファメーション(自己肯定のための暗示)といっている。



これは世界レベルのスポーツ選手であれば、必ずやるテクニックである。


なぜ自己暗示をかけるといえば、やるかやらないかでは、記録が大きく異なってくるからだ。






次に目標を眺めながら、ニタニタするというのが効果的。



ニタニタすることによって、視界が広がる。そのことによって、


右脳にアクセスできることになり、潜在意識に命令をよりインプットしやすくなるのである。



ニタニタしながら、想像することを「ビジュアライゼーション」(視覚化)と呼んでいる。


アファメーション、ビジュアライゼーションというと、聞きなれない英語だから、とっつきにくいかもしれない。



でも誰にでも実行できるレベルに徹底的に噛み砕いていくと、


「朝晩、紙に書かれた目標を眺め、ニタニタする」だけ。



時間にして、1日数分。頭を使う必要もない。



これで目標が実現していくんだったら、あなた、それでもやらない?

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