LoR ナヴォリの栄光 シーズン振り返り
自分にとって、今シーズンは プレイオフ出場という目標をようやく達成することができた記念すべきシーズン となりました(公式の競技シーンがアップデートされたことで目標の意味合いは変わってしまいましたが)。
シーズンはまだ終了していませんが、上記の意味と全オープンが終了したという意味ではいい区切りだと思いますし、来シーズンが始まってしまうと心と時間の余裕もなくなってしまいそうなので、今のうちに、
注力して取り組んだ各オープンの戦績
オープンに臨むにあたって意識したこと
上記を踏まえて、来シーズン意識したいこと
を整理しておきたいと思います。
オープン戦績
まず、今シーズンに開催されたオープンの戦績をざっくりまとめておきます。
第 1 回 ルーンテラオープン(スタンダード BO3)
オープンラウンド:7-3 で敗退
Worlds 予選オープン(スタンダード BO3)
オープンラウンド:8-3 でプレイオフ進出【初のプレイオフ進出】
プレイオフ:ベスト 32 で敗退
第 2 回 ルーンテラオープン(エターナル BO3)
オープンラウンド:6-3 で敗退
第 3 回 ルーンテラオープン(エターナル BO3)
オープンラウンド:9-2 でプレイオフ進出
プレイオフ:ベスト 16 で敗退【現在の自己ベスト】
各オープンの持ち込みやもう少し詳細な戦績も以下に記載しておきます。
第 1 回 ルーンテラオープン(スタンダード BO3)
オープンラウンド
結果
7 勝 3 敗(敗退)
持ち込み
フィズサミ:8 勝 1 敗 2 ban
セトカルマレオナ:1 勝 4 敗 7 ban
エコージンクス:8 勝 3 敗 1 ban
Worlds 予選オープン(スタンダード BO3)
オープンラウンド
結果
6 勝 3 敗 2 bye(プレイオフ進出)
2 bye は至上の栄光に由来
持ち込み
フィズサミ:4 勝 0 敗 4 ban
ヘリアナサス:5 勝 2 敗 3 ban
エコージンクス:5 勝 7 敗 2 ban
プレイオフ
結果
ベスト 32
持ち込み
フィズサミ
ヘリアナサス
シェンセト J4
第 2 回 ルーンテラオープン(エターナル BO3)
オープンラウンド
結果
4 勝 3 敗 2 bye(敗退)
2 bye は至上の栄光に由来
持ち込み
セラサミエズ:3 勝 2 敗 3 ban
セトカルマ PZ:3 勝 1 敗 3 ban
トランドル時間軸:3 勝 3 敗 1 ban
第 3 回 ルーンテラオープン(エターナル BO3)
オープンラウンド
結果
7 勝 2 敗 2 bye(プレイオフ進出)
2 bye は至上の栄光に由来
持ち込み
セラサミエズ:4 勝 1 敗 4 ban
アニーノラカタリナ:5 勝 3 敗 2 ban
MFTF スウェイン:4 勝 2 敗 3 ban
プレイオフ
結果
ベスト 16
持ち込み
オープンラウンドと全く同じ
今シーズン意識したこと
各オープンにおける環境考察や持ち込み意図について語り始めるとボリュームが大変なことになってしまいそうなので、今回は どのオープン(のオープンラウンド)に臨む際も共通して意識していたこと を整理してみようと思います。
パワー
1 つ目は パワー です。
もう少し具体的に言うと、過去シーズンよりも
パワーデッキ(パワーが高いデッキ)のパワーを正しく見積もる努力をすること
パワーの比重をやや大きくして各デッキの総合評価を行うこと
を意識しながら、オープンに持ち込む構成を検討しました。
結果、スタンダード環境においてはフィズサミを、エターナル環境においてはセラサミエズを構成の軸として採用し、前述した通り、スタンダード環境とエターナル環境それぞれで 1 回ずつプレイオフに進出することができました。
なお、パワーを意識することにした主な理由は以下です。
過去シーズン、環境で目立ちに目立っているパワーデッキは使わずにそれらをメタるような方針で構成を組むことが多かったが、それで思うような結果が残せなかったため
パワーデッキをメタるという方針自体に問題があるわけではない
問題なのはその方針に至るまでのプロセス、つまり、パワーデッキをやや毛嫌いして自分で大して回しもしなかったことや、それらのパワーを正しく見積もれていない状態で構成を検討していたこと
誰でも参加可能となった新形式のオープンラウンドでは、旧形式よりも多様なプレイヤーとのマッチングが予想されたため
特定のデッキをメタる構成よりも、広範な構成と対等以上に闘える構成の方が勝率が高くなるだろうと考えた
BO3
2 つ目は BO3 です。
そもそも自分はこういう類のカードゲームがほぼ素人な状態から LoR を始めたおじなので、意識するしない以前に、シンプルに BO3(と言うかカードゲーム自体)の経験が足りません。
そしてさらに困ったことに、旧形式のシーズンでは BO3 の経験を積める機会が非常に限られていました。BO3 で勝つことを目標にプレイしているのに BO3 の経験が積めないというのは普通に大問題です。
しかし、新形式のシーズンで革命が起こりました。
そう、デイリーランブル(とルースレスランブル)の登場です。
常に BO3 で開催されているわけではありませんが、BO3 で開催されている期間は毎日自分 1 人でも BO3 の練習が可能となったわけです。
こうして、水を得た魚のような気持ちで BO3 中心のプレイスタイルへと移行した自分は、基本的にずっと BO3 のことを意識しながら、旧形式のシーズンではあり得なかったペースで BO3 の経験を積むことができました。
どれくらいの効果があったかは分かりませんが、BO3 経験値不足だった自分に対して、上記のような意識づくりや泥臭い反復練習はかなり効いたんじゃないかなと思っています。本番のシミュレーションを何度も行えたわけですから、少なくとも、初見の状況に起因するようなミスは減らせたはずです。
また、余談ですが、BO3 中心のプレイスタイルとなったことで、自分にとってラダーは勝ち負けにこだわる場所ではなくなりました。
もう少し具体的に言うと、BO3 の糧となること >>> ラダーで勝つこと という優先順位になりました。つまり、握ったら LP が溶けるデッキと分かっていても、そのデッキを握って得られる知見が BO3 の構成を検討する際に材料となるのであれば喜んで LP 溶かしましょう、的なスタンスになったわけです。
ラダーでもルーンテラポイントを稼ぎたい場合は話が変わりますが、今のところ自分はそれを狙うつもりはないので、しばらくはこのスタンスを続けることになりそうです。
統計データの解釈
3 つ目は 統計データの解釈 です。
統計データの解釈は過去シーズンにおいても常に意識してきたことではありますが、今シーズンはスタンダードとエターナルという 2 つの環境が並存する初めてのシーズンだったため、新しく意識したことがいくつかありました。以下に並べておきます。
大前提として、スタンダード環境とエターナル環境は別物と考える
両環境が入り混じった統計データは参考にしない
各環境の統計データは各環境のゲームルールを前提として解釈する
全てのカードが使用可能なエターナル環境では、チャンピオン構成や地域構成が同じでもリストに差がある可能性が高いことを考慮して統計データを解釈する
例:エターナル環境のアフェビクには、コンセプトが異なる 2 つのリスト(ディスカードやバーンを厚くして前寄りのレンジで闘うリストと、回復や天空を厚くして後ろ寄りのレンジで闘うリスト)が存在したため、アフェビクという単位でのマッチアップテーブルは鵜呑みにしない
来シーズン意識したいこと
継続
上記の 今シーズン意識したこと は来シーズンも継続して意識していくつもりです。
また、BO3 に関しては、頭で強く意識すると言うよりも、BO3 のデイリーランブルやルースレスランブル、オープンに積極的に参加することで、自然と意識の中心にいるような状態を継続すること に重きを置きたいと考えています。
新しい目標
今まで目標としてきたプレイオフ出場が達成されたため、次は プレイオフベスト 4 を新しい目標として意識していきたいと思います。
また、ベスト X といった最高到達点的な意味合いの目標だけでなく、それを達成しやすい状態をつくることを意図した目標として、1 シーズン中に開催される全オープンでのプレイオフ出場 も新しい目標に加えようと思います。
シングルエリミネーション形式で執り行われるプレイオフでは、オープンラウンドと比べて当たり運が効いてくるため、良い結果を残すためにはシンプルに試行回数を増やすことも重要だと考えています。
ジャックスオーン事件の再発防止
ジャックスオーン事件は今シーズン最も悔やまれた出来事なので、来シーズン以降で繰り返さないよう、何かしらの解決を図りたいです。
具体的には、特定少数(20 〜 30 人)の強豪プレイヤーの 1 day トレンドを、統計サイトで各プレイヤーの戦績を 1 人ずつ眺めていくよりも簡単にキャッチアップできる方法 を確立すれば解決可能と考えています。
実は、昨年の World Championship の際に実装したそれっぽいツールがあるので、そいつのターゲット設定と出力形式をちょこっといじって、自分が何もしないでも勝手に回る(例えば、デイリーで Discord にレポートが勝手に送信されてくる)ようにすれば、ミニマム要件を満たせる気はしています。
余談
本記事の冒頭で、
今シーズンは プレイオフ出場という目標をようやく達成することができた記念すべきシーズン となりました
と述べたのですが、この目標を立てたのは、旧形式のシーズントーナメントのオープンラウンドに初めて出場したとき(2021 年末のシーズンの終わり)でした。
達成に 1 年半もかかっちゃったかあ。。。という気持ちもありますが、着実に歩みを進められた 1 年半だったかなとも思います。
何より、上記の記事を読んでくださった keih さんに声をかけていただいたことをきっかけに調整チームに入り、あらゆる面で自分を上回っているプレイヤーの皆さんの思考回路に触れられたことが、歩みを進め続けられた一番の要因だと思います。
調整チームの皆さん、ありがとうございました🙏
特に、今年に入ってからもずっと一緒に調整を続けてくれている keih さんとここちぃさんには特大の感謝を捧げます🙏🙏🙏
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