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LoR 世界の狭間 シーズントーナメント オープンラウンド 反省会

今シーズン、初出場のオープンラウンドを前にして考えたことや、実際に出場して得られた反省を吐き出しておこうと思います。

主な想定読者は、来シーズン終盤戦でオープンラウンドのことを考えて悶々としているだろう自分自身です。あなたパンテオン握ってますね?


なお、以降、カタカナで書くのが冗長なので

  • シーズントーナメントは「ST」

  • オープンラウンドは「OR」

と表記することとします。


0. 前提


今シーズンの目標は「OR 出場」でした。

これは無事達成できたため、OR では、「勝利」よりも、来シーズンの目標である「プレイオフ出場」の達成に貢献する経験を積むことを優先することとしました。

もちろん、「勝利」は最優先しないだけで、重要視はします。


1. 持ち込みデッキの選定


1-1. 基礎指針


上記前提の下、どんな経験を積むのがよいでしょうか?

自分は、

後から観返したときに、自分の “プレイング” を反省できるような試合

が、その経験に相当するだろうと考え、そのような試合を増やすよう意識することとしました。逆に、“運“ の比重が大きい試合は上記を満たし難くなるだろうと考え、そのような試合は減らすよう意識することとしました。

では、上記のような試合を増やすために適切なデッキはどんなデッキでしょうか?

自分はこれを、

練度が高く、自分の実力が十分に反映されるデッキ
(自分にとっては、ミッドレンジでのリーサルを狙うデッキ)

だと考えました。

逆に、練度が低いデッキを持ち込んだ場合、どうしても基礎的なプレイングに関する反省が増えてしまうでしょう。せっかくの ST をそのような反省を得る場として使うのは非常にもったいないと考えました。


1-2. メタ読み


なんだかんだ言って、おそらくトップメタは

  • ゼドポピ(Rally Elusives)

  • GP セジュ(Plunder)

の 2 つだろうと予想しました。

と言うか、OR 初出場の自分にとって、そのメタ読みに頭を回すことはコスパが悪いと判断し、以下のようなデータを鵜呑みにすることとしました。


ref. https://runeterraccg.com/dr-lors-meta-report-patch-2-19-week-2



また、ST で採用されている BO3 というルールでは、お互いが持ち込んだ 3 デッキの中から 1 デッキを BAN し合ってから闘うことになります。言い換えれば、相手のデッキを必ず 1 つ BAN できるわけです。

裏の裏とかは頭が回る人の考えることなので置いておき、このルールに素直に向き合うと、トップメタと予想したゼドポピと GP セジュのどちらかを BAN する前提で持ち込みを選定するのがベターだろうと考えました。


1-2-1. BAN 第 1 候補の決定

まず、GP セジュに追撃されながらミッドレンジで殴られる試合より、ゼドポピに奮起されてショートレンジで殴られる試合の方が、プレイングに関する反省材料が乏しい、すなわち、上記基礎指針を満たし難いだろうと考えました。

また、自分にとって、負けたときにメンタルが崩れやすいのもゼドポピかなと思いました。1 日に 9 試合を行う OR では、その途中でメンタルが崩れるとそれ以降の試合に悪影響が出てしまい、これまた基礎指針を満たし難くなってしまうように思えました。

よって、BAN 第 1 候補をゼドポピとして持ち込みデッキを選定することとしました。これにより、

  • ゼドポピに弱いデッキはその弱みを気にする必要がなくなる

  • ゼドポピに強いデッキはその強みを活かし難くなる

ことになりました。

特に後者を考慮することで、持ち込みデッキの候補が絞られたように思います。


1-2-2. BAN 第 2 候補への対応

ゼドポピの BAN を最優先した場合、GP セジュとは闘わざるを得ない状況が発生することが予想されます。

よって、

  • GP セジュと “闘える” かどうか

も意識することとしました。

また、基礎指針で決めたミッドレンジで GP セジュをビートダウンする難易度は高いと考えられたため、GP セジュと ”闘える” 現実的な条件は、

  • バーンで十分な火力が出せること

  • 特殊勝利できること(≒ バンドルツリー)

  • ミラーであること

あたりになるだろうと考えました。


1-3. 持ち込みデッキの決定


以上のような基礎指針とメタ読みを踏まえていくつかのデッキを回しながら検討した結果、以下の 3 デッキを持ち込むこととしました。


アクシャンシヴィア

今シーズン、プラチナとダイヤを抜ける際に最もお世話になったデッキ。ゆえに練度はかなり高く、基礎指針の観点で圧倒的。

対 GP セジュが厳しめなことは十分に承知の上 🙏


CMCACAIABEAQEAABAEBQADQEAQDRINTHQIAQGAIEAABAEAIAB4OQKBAHBVOYAAMBAGFACAQBAQAAGAQBAADBU


ドレイヴンサイオン

前シーズン、ダイヤを抜ける際にお世話になったデッキで、練度は高め。ちなみに、前シーズンはシーズン終了間際でマスターに到達したため、OR には出場できませんでした。

GP セジュに盤面をロックされてもリーサルを狙えるようにするため、バーンを少し多めに調整。隊長から出てくる斧も含めると、バーンで最大 26 ダメージを飛ばすことができます。

また、ラダーではあまり姿を見なかったため、対策がアマくなりやすいのでは?という希望的観測も込めました。


CECACAIDCQAQIBAQAMAQIJZNGQBQKAYBBEGQMAIBAMXACAQDBEAQGAYPAEBQIEQBAUBQIAQBAQASMAQBAEBTGAICAMBQ


GP セジュ

アクシャンシヴィアとドレイヴンサイオンに比べると練度は低いのですが、その他と比べると高い方。

当然、GP セジュとは ”闘える” し、自分よりも練度が高い GP セジュとのミラーは基礎指針の観点でもよき学びが得られるだろうと予想。

また、囮として機能させることも狙いました。GP セジュはトップメタの一角であり、大きく有利を取れるデッキが少ないだろうので、BAN される回数もそれなりに多いはずです。BAN された場合、練度ツートップのアクシャンシヴィアとドレイヴンサイオンで闘うことができ、こちらとしては基礎指針の観点で好都合です。


CIBACAQBAIDQEBQLCQQCCLJ2HQCACAYGBAAQIBQKAECQMAIDAIDAEIRGAMAQGAIWAECACCQCAIDBEHY


その他、持ち込みを検討したデッキ

いくつかあるのですが、特に悩んだ 2 つを不採用理由とともに挙げておきます。

  • ティーモ(リヴェン)スウェイン

    • シーズン中に回したデッキではないため練度が低め

    • ゼドポピを BAN する方針にしたことで、強みを活かし難くなった

      • 逆に、「勝利」を最優先した上でゼドポピを狩る方針にしていたら、確実に採用していると思う

  • 奴隷兵

    • シーズン中に回したデッキではないため練度が低め

    • 自分の苦手なプレイスタイルを要求される

    • 実際、ラダーで回してみても全然勝てなかった

      • 「ラダーで勝てない」と「OR で勝てない」はイコールではないのだが、ラダー以外の練習環境がない自分にとって、その見極めが難しい(この問題意識については、記事最後の蛇足でも触れます)


2. 結果


プレイオフ出場ライン(おそらく 6-3)まで 1 歩足りずでしたが、勝ち越すことができました。



が、冒頭で述べた通り、今回の最優先事項は「勝利」ではないので、重要なのは勝ち負けの数よりもここからの反省です。


3. 反省


3-1. メタゲームに関して


主に持ち込みデッキの選定と BAN に関して。

今回はそこまで重要視していない側面ですが、一応気づいたことをまとめておきます。

  • GP セジュ対面をそこまで意識する必要はなかった

    • 自分が対戦したプレイヤーの中で、ゼドポピと GP セジュの両方を持ち込んでいたプレイヤーは 1 人だけだったので、ゼドポピと GP セジュのうち出てきた方を BAN する(両方出てきた場合はしゃあない)こととし、TFGP やティーモスウェイン、奴隷兵といった他のメタ上位デッキとの対面を意識した方がよかったかもしれない

  • BAN 優先順位をもっと明確にしておくべきだった

    • (ゼドポピが想定していたより湧かなかった影響で)高い緊張感の中、時間制限つきで BAN するデッキを吟味するシーンが多かったのだが、そのような状況だと判断ミスの発生率が高まってしまうなと感じたため、メタ上位の 10 デッキくらいに関しては事前に BAN 優先順位を決めておくべきだなと思った

    • 上記を準備しておけば、イレギュラーが発生したとしても、明確な判断軸を持った上で思考する時間が確保できる

    • 実際、想定外な構築と対面することはなかったので、上記のような準備が活きるイメージは十分に湧く


3-2. プレイングに関して


負け試合の録画は全て観直したのですが、プレミの数は意外と少なく、どうしようもない負けが多かったように思うので、良くも悪くも「反省材料自体が想定より少なめ」という結果になってしまいました。

よって、反省材料 1 つ 1 つに対する各論的な反省だけでなく、その背後にある課題を炙り出すことまでを意識しながら反省していこうと思います。

  • 残された勝ち筋から “具体的に” 逆算しろ

    • 自分に残された勝ち筋を通すためには特定のカードをハンドに引き込むしかない(勝ち筋を具体的に意識していればそれが認識できる)ようなシーンにて、せっかく宝物庫を開けたのにターン最適な解決を重視して 2 ドローを選ばなかったりしていてうんちだった

    • 勝ち筋は、なんとなく通すものではなく、それを通すための自分のカード群、さらにはそれを阻害しうる相手のカード群を “具体的に“ 認識した上で計画的に通すものである

  • デベロップを吟味しろ

    • これは人それぞれだと思うが、自分は、オープンアタック or デベロップなシーンでデベロップを深く吟味せずにオープンアタックを選んでしまいがちで、それが何試合かで「非常に “弱い” アタック → 相手のシステムユニットの安着」と展開してしまっていてうんちだった

    • 当然、意識し過ぎて逆の癖がついてしまってもよくないので、オープンアタックしたら起こるだろうこととデベロップしたら起こるだろうことを予測・比較した上で判断するよう心がけたい

      • 基礎ォ…..

  • 相手目線で盤面を見る癖をつけろ

    • 観返したらおやつを食べながらでも見えるような択が見えていないシーンがあってうんちだった

      • このシーン、戦況的に自分はかなり追い込まれてはいた

      • プレミを「選択ミス」とするなら、これは「選択肢すら見えていない」というプレミ以前の問題

    • 対戦中の当事者の状況を考えると、「深呼吸して落ち着こう」系の精神論では解決できないシーンもあると思うので、「強制的に自分の思考回路を切り替えるスイッチをいくつか用意しておき、相手が仕掛けてきたときにはそれを強制発動させる癖をつけよう」あたりが現実的な対策かなあと思う

      • 相手は逆の立場から盤面を見ているので、切り替え先としてちょうどよいかなと思う


4. 来シーズンの目標


冒頭にも書いた通り「プレイオフ出場」なんですが、うんちプレミをしながらも 5-4 で OR を終えられたことを考慮すると、

自分にとっての「プレイオフ出場」は「OR でプレミをしない」と言い換えられるのではないか?

と思えてきました。

さらに言うなら、「OR でプレミをしない」の方が具体的で、その達成に向けて試行錯誤しやすそうですし、運もほぼ関係ない話なので、良くも悪くも自分の行いが結果としっかり結びついてくれそうです。反省にも深みが出るでしょう。


…ということで、来シーズンの目標は

OR でプレミをしない

とし、その達成に向け、シーズン中から頭を回していきたいと思います。

LoR プレイヤーの皆さん、また来シーズンのラダーでお会いしましょう 👋



ちなみに、来シーズン新しく追加されるパンテオンが自分好みな匂いを漂わせているので、とても楽しみです。



5. 蛇足


今シーズン感じた問題意識の 1 つとして、以下があります。



実際、OR にて、ラダーではあまり出くわさなかった対面になったとき、浅い思考しかできない自分がいました。頭がキレるタイプではない自分にとって、シーズン中に想定対面の経験値をうまく積めないというのは大きな問題です。

で、以下のようなことを思ったりしています。



モチベはそれなりに高いんですが、日中(と言っても深夜まで)ほぼ仕事人間で、LoR は不規則かつ限られた時間の中でやりくりしているので、チームとして動くときにおそらく足を引っ張ってしまうと思います。

が、もし、そんな自分でもバリューが出せるような窓があるのなら、窓の中の方とお話をしてみたいなと思っています。よろしくお願い致します。

また、お互い時間の合うときに練習試合をさせていただけるような相手が見つかるだけでもとても嬉しいので、「胸貸してやってもええで!」という(できればマスターの地を踏んだ経験がある)方は、是非 @m0t0k1ch1 にお声がけください 🙏

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