Starfieldはなんか色々惜しかった

Starfield（1周目）クリアした。現時点でのプレイ時間は50時間程度。
感想としては「間違いなく大作だしそこそこ遊べるが期待外れ」だった。

ｳｯｷｳｷでキャラクリしてからの探窟&襲撃の流れで「うーんなんかイマイチ引き込まれないなあ……」って思ったまんまのノリでラストまで行った。やっぱゲームは起動して15分以内に「あかん神ゲー買ってもうた……」って思わせてくれないとだめなんだよ。
以下大体本作に対する文句です。50時間遊ばせてもらっといて文句タラタラのめんどくさいファン（Fallout4信者）です私は。
ネタバレ配慮なしだよ！！！！

毒がない

ほんとどうした！？Fallout的な毒気が一切なくて、敵も味方もほんのり善人なの肩透かしだった。みんな話がわかりすぎじゃないか？？ベセスダ宇宙はもっと狂っているべきだろ！？Starfieldという新規の世界だからそうなのか、ベセスダワールドの方向性がおとなしめになってしまったのか、どっちかまだ判断できないけど後者じゃないといいなと思う。こんな毒のないFalloutが出たら怖いよ。Fallout5ではまた毒をたっぷり盛ってくれよな！！！！

ストーリーがつまらない

言い過ぎた。メインストーリーがノットフォーミーだった、くらいにしとこう。終盤からストーリーが加速して面白くなるのは確か。でも正直あ～……そっちいっちゃうか～～……っていう方向だった。ユニティで「自分」と話すシチュエーションなんかは結構感動したけど。しかしアメリカ人マルチバース好き過ぎるだろ。マルチバース、そんなにいいか？？今いるこの世界を大事にしよう、な！？！？
UCミッションのストーリーラインは結構面白かった。戦争犯罪人として裁かれたはずのヴェイ・ヴィクティスが実は生きていた……！？ってくだりとかめちゃくちゃ興奮する。ただオチがしょぼい。めっちゃしょぼい。檻の中のおっさんが死ぬか生きるかとかみみっちいことどうでもいいんだよ。UCが戦犯匿ってることを自由恒星同盟にチクって第二次コロニー戦争に突入させるくらいしたかった……っていうかこれまでのFalloutなら絶対そのルート用意してるよな！？納期に追われてたんか！？！？私がフラグ立てられてないだけか！？！？

キャラに魅力が無い

まじで無い。特にコンパニオン化できるコンステレーションのメインキャラは本当に酷い。なんかみんなじめっとしててめんどくさいだよな。正直関わりなくない。未亡人おじさんとカチキレおばさんと子持ちこどおじと根暗宗教二世女。全員全力でロマンス選択肢避けたもんな。
バレットはまじでキッツイ。キッッッッッツイ。最初に出会うコンステメンバーだし、開発的には彼をものすごく魅力的なキャラとして推してるようだけど、口調と声がキモいしちょいちょい未亡人アピールしてくるし主人公が睡眠とった後のキショ台詞と相まって全方向セクハラおじさんとしか思えん。早々に法執行機関が動くべき。助けてUCバンガード！！！！なお、メインクエのハンターからの襲撃でロッジを守る選択をした場合、死ぬキャラは「その時点で好感度が一番高いキャラ」らしいけど、うちの宇宙ではバレットが死んだ。怖。別にこっちからの好感度は高くねえから。怖。
キャラに魅力があれば中だるみするメインがようやく面白くなってくる終盤まで飽きずにストーリー追えただろうし、スターボーンの正体なんかもより衝撃だっただろうに非常にもったいない。エミッサリーの中身がバレットだからって……なんなんだよ……としか、ね…………。どっちかっていうとハンターの中身の方が衝撃だったよ。まあどっちにしろどうでもいいんですが。
コンパニオンキャラに思い入れが無さ過ぎるせいで特定の選択肢を選んだ時に出てくる「～は良く/悪く思っている」って反応もうざかった。自由に選ばせいや。Fallout4の時はそれぞれのコンパニオンが好きになれたから主人公の選択を喜ぶも怒るもひっくるめて楽しめたんだけどな。
魅力的なキャラがいないわけじゃない。サイドクエで出会うミョン大尉とかナイス上司だし（UCと自由恒星同盟の兵士が協力してスペーサーに立ち向かうクエ内容も良かった）、コンステメンバーでもウォルターとかは金持ち皮肉おじさん（奥さんとの高知能ほとばしるイチャイチャも大変良い）で好きなんだけど、そういうキャラはたいてい脇。もっとそういうとこ掘り下げてくれ。悲しいよ。

ぬぐいきれない「おつかい」感

全てのゲームの全てのクエストはだいたいおつかい。それはわかってる。だけどスカイリムやFalloutの時には感じなかったおつかい感をめちゃくちゃ感じる。「Aという場所に行ってBを取ってくる」→「Aに行ったらCという問題が発生していたのでそれに対処する」って感じでやることが増えるとまたぁ？？？？ってイラッとした。

数が多い割にあまり意味のない選択肢

キャラの特性やスキルによって選べる特殊選択肢があるのはいい。けどそれを選んでもその場の反応がちょっと変わる程度でクエストクリアの手順が変わったり物語が大きく左右されたりとかはほぼ無い。
UCミッションでヴェイ・ヴィクティスが生きていることをヘイドリアンに伝えるか伝えないか散々迷った挙げ句に終盤でやっと伝えたけど、ヘイドリアンの反応は「あっそう……」って感じで肩透かしだった。ブチ切れ銃乱射しながらセクション7まで突入してくるくらいしてほしかった。ドロドロ父娘の対面見たいじゃん。

宇宙とオープンワールドの相性の悪さ

本作ではめちゃくちゃ広大なマップが用意されている。開発の作業量もとんでもなかったと思う。なのに広い宇宙を自由に動き回ってるゥ～～！！！！って感覚が全くない。なぜか？ぶつ切りだからだ。無数の星をグラヴ・ジャンプ（ワープ）で飛び回る。船に乗って、離陸して、グラヴドライブを起動するという作業、またはファストトラベルという作業が挟まる。これがわずらわしい。
いくら広大な銀河とはいえグラヴ・ジャンプという名のぶつ切りロードを挟んでちまちま消費するくらいなら、ひとつのそこそこ横に広いマップを作って自由に歩き回りながらサイドクエストに出会ったりたまたま見つけたロケーション冷やかしたりした方が冒険としての満足度は高いんじゃないかと思う。
そういえば似たような舞台設定で結構ハマったThe Outer Worldsは面クリア式アクションRPGだったな。

なんか色々細かいイチャモン

V.A.T.S.がない（クソエイム並感）
主人公がしゃべらない（皮肉を言うモチベーションが著しく低下する）
キルモーションがない
死体が着ているものを剥げない
よってパンツ一丁にできない
まじで使い道のないジャンクが多い（ダクトテープがただのインテリアって嘘だろ！？）

結論：私が本当にやりたかったゲームはFallout5