【エリア予選突破】 アマリアコンボ解説 ~禁止確定デッキを使いこなせ~【MTGパイオニア】
こんにちは、お久しぶりです。もりもん(Xアカウント)です。
前回の記事からかなり間が空いてしまいましたが、(プロツアー参戦記はお蔵入りです。ごめんなさい)今回はアマリアコンボを使用してエリア予選を突破したので、使用デッキの簡単な解説を書かせていただきます。
今期のエリア予選にはアマリアコンボで3回参加し、ボックス獲得×2からの権利獲得、通算成績も16勝5敗1IDと非常に良い結果を残すことができました。
筆者自身、6月下旬にデッキを組んでから2日で店舗予選突破、1ヶ月足らずでエリア予選突破の成績を残せたので、今からこの記事をお読みの方で、【アマリア】への知見がないという方でも今から練習すれば十分間に合います。
アマリアコンボ自体が「壊れた」デッキであることであることは間違いないと感じていますし、前回の禁止改訂における文言から次回の禁止改訂で禁止される可能性はそれなりに高いです。
したがって、この記事は主に来週のエリア予選に参加する方や、「壊れた」デッキの実力を今のうちに味わっておきたいという方に向けたものとなります。鮮度重視で執筆した記事になりますので、多少の粗があるかもしれませんが、ご了承ください。(禁止改訂後にこの記事を呼んでいる方は、こんなにイカれたデッキもあったんだな~と過去の環境に思いを馳せながらお読みください)
デッキリスト
前述のように、この記事は主にエリア予選の参加者向けのものですので、基本的なリストや動きは知っているという前提の上、このリストの特徴を解説します。(知らない方はGoldfish辺りで一般的なリストを見ながらお読みください)
また、後述しますがこのリストにはサイドボードに欠陥が存在します。ですので、コピーする場合はその部分は変えることをおすすめします。
メインボード
マナベース
緑:黒:白が19:13:13の構成。スペル構成を変えないのであればこれが最低ラインだと思います。《ガチョウ》分で色マナカウントが増えているので魂力土地2枚を取ってもちゃんと回るマナベースになっています。
世の中には黒カウントを軽視したマナベースのリストもそれなりに出回っていますが、サイド後のマリガン率に露骨に影響が出るので、減らすことはお勧めしません。
《金のガチョウ》 4枚
このリストの最も大きな特徴であり、通常のリストでは《月皇の古参兵》や《陥没穴の偵察》の追加が採用されている部分ですが、主に【ラクドスヴァンプ】に対してガードを上げるために採用しました。
【ヴァンプ】の【アマリア】に対する基本的なプランは、ハンデスで《救出専門家》《集合した中隊》《陽気な哀歌》《戦列への復帰》等のアドバンテージカードを抜きつつこちらのハンドを見てプランを立て、的確な場所に除去を当てることでコンボに穴を空けつつ殴り切るというものです。
そのため、【アマリア】側としては構築段階でアドバンテージカードを増やし、トップデッキ勝負に強くすることで対策することとなります。しかし、従来の構築でアドバンテージカードを増やしすぎると単純にマナソースが足りず、《中隊》や《哀歌》が手札に溜まったまま殴りきられてしまうことも多々あります。その問題点を《ガチョウ》を採用することで解消しようと試みたのが今回の構築です。
【ヴァンプ】側も《ガチョウ》に除去を打つことでマナ加速を阻害することは可能ですが、その場合はコンボ始動に使える食物が場に残るため、コンボパーツを消費することなく相手の除去だけを消費させることができます。
もちろん、《ガチョウ》採用には短所も存在します。
もともと不利な【青白コントロール】には1tに出せるクロックが減っており、クソビートの完遂率が下がったことからより不利になりますし、速度が重要なミラーマッチや【緑単】に対しては3キル率が下がっているため少し相性が悪化しています。
しかし、【青白コン】は環境トップの【ヴァンプ】をはじめとして不利なデッキが多い都合上、トーナメントの最序盤で当たらなければ勝手に下位に沈んでくれると予想。(実際には2回バブルで当たりましたが…)
また【緑単】に対してはガードを下げてもなお圧倒的に有利、ミラーに関しても構築の差以上に先後の差の影響が大きいマッチアップなので、気にするほどではないと判断しました。
実際にエリア予選では対【ヴァンプ】では《ガチョウ》の良さが存分に出て6-3と勝ち越し。【緑単】とミラーにも取りこぼすことなくそれぞれ2-0と1-0、【青白コン】に対しても2-1と勝ち越すことができたので、《ガチョウ》4枚のデッキチューンは大成功だったと感じています。
《無私の救助犬》 1枚
2枚採用されていることも多いこのカードですが、個人的には2枚以上にするバリューを殆ど感じられません。
このデッキにおいて2枚以上採用するクリーチャーは、基本的に《召喚の調べ》によるシルバーバレットに加えて素引きでの運用にも耐えうるカードであることが重要ですが、素引きの《救助犬》がバリューを発揮する状況は非常に限られます。
あらかじめ《救助犬》を場に出した状態でコンボを揃えると、一見すると除去に耐性がつくように思えますが、その状態で《野茂み歩き》に除去を差し向けられると、除去を受け入れるor《野茂み》に破壊不能を付与し無限ループを発生させて引き分けという2択を迫られます。
したがって、素引きした場合にカード1枚分の役割を担えないことの多いこのカードは《召喚の調べ》からのシルバーバレット用の1枚採用に留めるべきだと考えています。
《獣相のシャーマン》 1枚
《調べ》x=2で持ってこられて、カードカウントを増やせるクリーチャーを求めて採用。他の2マナ域のカードは基本的にカード1枚分の働きしかしないですが、このカードは召喚酔いさえ解ければ適当なクリーチャーを捨てて《救出専門家》をサーチすることでカードカウントを増やせます。増量した《陽気な哀歌》と相性がいい点も高評価です。それなりの頻度で《調べ》からサーチして活躍しました。
メイン戦においてはハンドで燻っているクリーチャーを有効牌に変えることができるため強いですが、サイド後は基本的にクリーチャーが減るうえ、有効でないクリーチャーはサイドアウトされる都合上そこまで強く使えないためよくサイドアウトします。
サイド後は《夢を引き裂くもの、アショク》で《調べ》《哀歌》のついでに無力化される点も△。ただし、《墓掘りの檻》に対しては強いので見かけた場合は残しましょう。
《陥没穴の偵察》 1枚
1枚しか採用していないため、素引きして先置きしてしまうと、《アマリア》《野茂み》の場から《調べ》x=1でコンボを起動できなくなってしまいます。ただし、そのようなシチュエーションは予選を通して1度のみだったので、基本的には気にしなくていいと考えています。
また、前述のようにこのカードが減ったことで対青白コンのクソビート成功率が下がっているので、以上の2点を気にするならば増量も考えられるカードです。
《集合した中隊》 4枚
3枚のリストもありますが、前述のように【ヴァンプ】に強く出るためには可能な限り4枚採用したいカードです。
マナ加速が《亭主》《ガチョウ》の8枚、インスタントの仕掛けも《調べ》《中隊》の8枚入っていることで、3tのエンドに《中隊》《調べ》で仕掛けて妨害を吐かせ、4tのメインでコンボを決める鉄板ムーブの再現度も上がっています。
サンプル数が少なく検証不足ですが、理論上【青白コン】へのガードが下がった構築でありながらメインボードにおいて3-0しているのはこの要素が影響しているかもしれません。
メインボードにおいては無類の強さを発揮するカードですが、サイド後はクリーチャーの数が減ることが多い関係上、数枚サイドアウトすることも多いです。また、【緑単】のようなカードカウントよりコンボスピードが求められるマッチアップでもサイドアウトします。
《陽気な哀歌》 2枚
打てさえすれば、《調べ》と《中隊》の良い所取りとも言える性能を発揮できるスーパーカード。コンボが決まったあと、探検で《霊気貯蔵器》が見つからないときの妥協案としても悪くないです。ただ実質5マナは流石にガチョウを4枚取っていても重いので2枚採用。
《中隊》と合わせて5-6枚くらいであればどのような枚数配分でも手札でかさばることはないと思いますが、基本的にはインスタントで動ける利点が大きすぎるので《中隊》4枚《哀歌》2枚の配分をおすすめします。
サイドボード
《ヴェールのリリアナ》 2枚
前述したこの構築の欠陥部分です。
そもそも、個人的にはアマリアコンボの《ヴェリアナ》採用には以前から懐疑的でした。マナベースの問題からストレートにプレイできないことが多いうえ、除去の少ないこのデッキでは-2能力で狙ったクリーチャーを除去できないことが多く、《血管切り裂き魔》等の対策としても機能しづらいことから、有効にサイドインできる範囲も狭いカードであるためです。
ただ、コントロール対策という一点で見れば良いカードであることは間違いなく、+1能力も序盤に軽いカードをばら撒いていくこのデッキとは噛み合っています。
問題のマナベースについても《ガチョウ》採用によって安定したため、【青白コン】へのガードが下がったメインボードを補完する目的で7/13の予選の直前に採用しました。
しかし、バブルマッチで【青白コン】とマッチングした時、私はこの構築の欠陥に気づいてしまいました。なんと対【青白コン】には《ガチョウ》を複数枚サイドアウトするため、サイド後のマナベースが《ヴェリアナ》のプレイに耐え得るものになっていないのです。
試合自体には《ヴェリアナ》を引かず、なんとか勝利することができましたが、気づいた瞬間は自分の愚かさに冷や汗が止まりませんでした。(本当に勝ててラッキーでした)
というわけで、この構築において《ヴェリアナ》は採用すべきではありません。今予選に出るのであれば、空いた2枚の枠に対コンボやコントロールに優秀な追加の《大洞窟のコウモリ》と、《血管切り裂き魔》対策かつ最近採用が増えている《墓掘りの檻》に対処できる(こともある)《毒を選べ》を採用すると思います。(実際に、前週のエリア予選ではそれらを採用していました)
《タミヨウの保管》 1枚
正直なところ、個人的にはかなり嫌いなカードです。
赤系のアグロや【5cニヴ】など、妨害が除去に寄っているデッキに対してはカード1枚分以上の働きが保証されるので非常に有効なカードなのですが、【ヴァンプ】のハンデスや【青白コン】のカウンターに対しては無力で、ハンドで浮いてしまう展開がそれなりにある点がとても気になります。だからといってせっかくサイドに枠を取っておきながらこれらのデッキに対してインしないというのも考えものです。
ただ、1マナと軽いこともあり、打てさえすれば基本的にテンポを得つつ相手の除去と交換できる点は魅力です。
絶対に2枚引きたくないので1枚採用にとどめていますが、正直なところ、個人的な感情が入りすぎているかもしれません。
《エイヴンの阻む者》 1枚
【5cニヴ】や【青白コン】等の大振りな全体除去を擁するデッキに刺さる1枚。《調べ》経由だけでなく、手出しも非常に強力なので2枚目の採用も検討できます。全体除去を「打ち得」にさせないためにも絶対に外せない1枚です。
《傑士の神、レーデイン》 1枚
これもまた【5cニヴ】や【青白コン】対策の1枚。《調べ》x=3を構えてターンを渡して、相手が動いてこなかった場合にエンドに《調べ》から出すことが多いです。
先出しが必要な都合上取り回しが悪く、使用頻度もそこまで高くないので不採用も十分考えられるカードです。
《罪の収集者》 1枚
またまた【5cニヴ】と【青白コン】対策の1枚。《白日の下に》や《至高の評決》の直前にプレイしてそれらを抜くために採用しています。パワーが2あるのでビートプランの際にもそれなりに偉いです。
《阻む者》の加入以降は使用頻度がガクッと下がった印象があるため不採用でもいいですが、ロングゲームをせざるを得ない場合には後腐れなく脅威を落とせるこちらに軍配が上がる場合もそれなりにあるため採用しています。
不採用カード
《無情な法執行者》
主に《血管切り裂き魔》と《揺れ招き》対策のカード。前者は護法込みで2体クリーチャーをサクって除去したところで勝つわけがありませんし、後者に関しては遭遇率が低すぎて、わざわざ枠を割く価値があるのか疑問です。また、このリストでは《古参兵》を削っているためコストの支払いが重いという点も不採用理由です。
今後《揺れ招き》の採用率が上がるようなことがあれば渋々採用することになると思いますが、現状では不要だと考えています。
《失せろ》
基本的に《致命的な一押し》や《スカイクレイブの亡霊》で十分です。そもそも、《一押し》《亡霊》で触れないような重いカードを出されたなら、《揺れ招き》でもない限り除去するのではなくコンボを決めに行くほうが生産的です。
また、地図トークンを与えてしまうためミラーで使いづらいのもマイナスポイントです。
《救済の波濤》
《タミヨウの保管》の枠で採用を考えられるカードです。《保管》と比較した際の長所と短所を簡潔にまとめると、
長所
ハンデスを弾ける
《神々の憤怒》のような全体火力に強い
《石の脳》《漂流自我》等を弾ける
布告除去を防げる
コンボ始動時の《野茂み》への除去に対応しても引き分けにならない
短所
回復がないため、コンボ始動に使えない
白マナを要求する
《至高の評決》《危難の道》《死人に口なし》等の非火力の全体除去に無力
といったところでしょうか。今回は《アマリア》をプレイしながら構える際の白マナ要求がキツイと感じることが多かったため《保管》を優先しましたが、長所が短所を上回ると感じるようであればこちらを優先しても良いかもしれません。
マッチアップ解説
ここからは、環境の主要デッキに対する立ち回りやサイドボーディングを解説します。
前提として、【アマリア】はデッキの性質上、サイド後は「対策カードへの対策」が重要なデッキです。したがって、同じアーキタイプとの対戦であってもサイドボーディングを固定化せず、相手の構築に合わせた柔軟な変更を行うことが重要になります。
そのため、サイドボーディングガイドでは大まかな指針を記すに留め、具体的な変更枚数等は記載しません。ご了承ください。
また、ここからの解説については以下の修正後のリストに準拠します。
【ラクドスヴァンプ】
メインは有利、サイド後は対策カードの枚数次第です。標準的な構成だと総合して微有利くらいにはなる印象です。
基本的に相手のハンデスとこちらのリソースカードの枚数を比較するとこちらが若干多いため、平均的な引きをすればどこかでハンデスをすり抜けたリソースカードが通り、相手の除去が足りなくなってコンボが決まる印象です。
マリガン基準についてはコンボスピードよりもリソースが大事なので、あまり厳しくせず、土地とスペルのバランスさえ良ければ緩めにキープして構いません。
サイドボーディング
out候補
《魂浸し、ダイナ》
《獣相のシャーマン》
《月皇の古参兵》
《大洞窟のコウモリ》
《戦列への復帰》
《陽気な哀歌》 など
in候補
《致命的な一押し》
《名もなき都市の歩哨》
《タミヨウの保管》
《スカイクレイブの亡霊》
《機能不全ダニ》
《毒を選べ》 など
前述のとおり、サイドボーディングについては相手の対策カードの枚数や種類に応じて変更します。主な対策カードは《アショク》《暮影の騎士》《墓掘りの檻》《危難の道》《カリタス》など。
メインを取ることができて、相手の構成の情報がない場合はとりあえず太字部分だけの変更をすることが多いです。
サイド後は相手のデッキ構成が最適化されて若干不利になりますが、基本的にコンボを直接妨害してくるカード(除去・ハンデス・暮影の騎士)は1対1交換以上の仕事はできず、実質的な1対X交換ができるカード(アショクや檻)は直接的なコンボ妨害ができないため、その部分の噛み合いがこちら側に傾けば案外簡単にコンボが決まってしまうこともあります。
そのため、サイド後のマリガンについても噛み合うことを祈りながらリソース重視で緩めにキープしてしまって構わないと考えています。
【イゼットフェニックス】
メインは微有利、サイド後五分くらいの印象です。
相手の《宝船の巡航》が回り始めると無尽蔵に除去が湧いてくるため基本的には早めに仕掛けたいですが、《呪文貫き》ケアや《フェイの解放》を楽に打たせないプレイングなど、考えることが多く難しいマッチアップです。
コンボ成立後の《アマリア》への対処手段がほぼないため、コンボさえ成立してしまえばかなり勝ちに近づきますが、《フェニックス》で《アマリア》をチャンプし続けてくるパターンもあるので、《霊気貯蔵器》や《ダイナ》による二の矢も用意できると完璧です。
また、ライフ回復手段を持ち合わせていないデッキなので、序盤にコツコツ殴っておくと《アマリア》の護法や《ダイナ》の能力と合わせて勝てることもあります。
サイドボーディング
out候補
《獣相のシャーマン》
《名もなき都市の歩哨》
《霊気貯蔵器》
《陽気な哀歌》
《召喚の調べ》
《戦列への復帰》 など
in候補
《思考囲い》
《致命的な一押し》
《罪の収集者》
《スカイクレイブの亡霊》
《タミヨウの保管》
《毒を選べ》
《大洞窟のコウモリ》など
【イゼフェニ】はデッキを掘る力が高いため、こちらとしても相手の構成を把握しやすいです。相手の構成をしっかり見てサイドボーディングしましょう。
《集合した中隊》のヒット率の関係で、《囲い》と《一押し》をフル投入することは避けたほうが良いです。《調べ》《哀歌》のサイドアウト枚数については相手の《アショク》の枚数と相談してください。
【アマリアコンボ】ミラー
前述のように、《ガチョウ》型は従来型に対して少しガードが落ちています。とはいえ先手有利は変わらないので先手を貰えることを祈りましょう。
先にコンボを決めたほうが殆どの場合勝ちますが、お互いコンボが決まらないまま土地が伸びていくと、コンボの返しに相手のコンボが決まる可能性が生まれることからインスタントタイミングでコンボを決めることにバリューが生まれ、ゲームが複雑化します。
また、1回コンボを決めた後にライフが100を超えていると、相手が1回コンボを決めた後の《霊気貯蔵器》で死ななくなるため、ライフ100のラインも重要になることがあります。
サイドボーディング
out候補
《獣相のシャーマン》
《名もなき都市の歩哨》
《救出専門家》
《陽気な哀歌》
《集合した中隊》
《戦列への復帰》 など
in候補
《致命的な一押し》
《スカイクレイブの亡霊》
《暮影の騎士》
《思考囲い》
《大洞窟のコウモリ》 など
先手は自分の動きを通していけるような直感的なサイドボーディングをすればいいので楽ですが、後手のサイドボーディングにはいつも悩まされます。今は《中隊》《哀歌》等の重いスペルを減らして妨害マシマシにしていますが、何が正解かは不明です。
【5cニヴ=ミゼット】
相手側に綺麗に動かれると負けますが、基本的に序盤から都合良く動けるデッキではないので、メインはこちらの最速コンボや2段構えのコンボに対応できずに取れることが多い印象です。
また、《消失の詩句》が当たらない《アマリア》を早い段階で4/4以上に育てると、《稲妻のらせん》も当たらなくなり、かなり除去しづらくなるため狙える手札であれば狙ってみても面白いです。
《漂流自我》《死人に口なし》等のキラーカードがメインから採用されていることが多いので、基本的には《白日の下に》を打たれる前に仕掛けられるハンドを目指してマリガンします。もし《白日》のレンジに入ってしまった場合には《調べ》や《中隊》を構える(ふりをする)ことで安易なタップアウトでの《白日》を牽制しましょう。(大体負けですが)
サイドボーディング
out候補
《獣相のシャーマン》
《名もなき都市の歩哨》
《スカイクレイブの亡霊》
《救出専門家》
《戦列への復帰》
《陽気な哀歌》 など
in候補
《エイヴンの阻む者》
《思考囲い》
《大洞窟のコウモリ》
《傑士の神、レーデイン》
《機能不全ダニ》
《タミヨウの保管》 など
サイド後は相手も重いアドバンテージカードを減らして軽い妨害を増やしてきますが、こちら側がやることは変わりません。早いターンのコンボ成立を目指しましょう。
また、《死人に口なし》や《漂流自我》を打たれてしまう状況でも、なんとかして《アマリア》だけは守るようにプレイしましょう。サイド後は相手側もフィニッシャーが減っているため、消されたのが《野茂み》であれば、妨害と《アマリア》や《ダイナ》を駆使することで、相手の引き次第では勝ち切ることも不可能ではありません。
【緑単信心】
メインはかなり有利、サイド後は相手側から親の敵のようにキラーカードが投入されますが、それでも有利です。
メインは相手側に妨害がほぼ皆無なので、基本的にはコンボを適正ターンに決めるだけで勝ちます。偶に採用されている《機械の母、エリシュ・ノーン》に関しても、食物や地図の起動や絆魂クリーチャーの攻撃からコンボを始動することができるのであまり問題になりません。
サイドボーディング
out
1×《名もなき都市の歩哨》
1×《獣相のシャーマン》
2×《集合した中隊》
1×《戦列への復帰》
1×《救出専門家》
1×《陽気な哀歌》
in
3×《思考囲い》
2×《致命的な一押し》
1×《大洞窟のコウモリ》
1×《機能不全ダニ》
ほぼ唯一、サイドボーディングが固定化されているマッチアップです。単色デッキという都合上、採用できるカードのバリエーションが少ないためこのプラン1本で基本的に問題ないと思います。
サイド後も、《石の脳》さえ喰らわなければ基本的にイージーウィン可能です。除去も《尾の強打》ぐらいしか存在しないため、基本的に序盤はプレイできません。
運悪く《石の脳》起動までこぎつけられてしまいそうな場合には《アマリア》だけは場に出しておくようにしましょう。《野茂み》を抜かれたとしても妨害を絡めながら地道に《アマリア》を育てていければ十分に勝機はあります。
また、サイド後から《かき集める勇気》を採用して、都合が悪くなったら引き分けを狙ってくる場合も稀にありますが、採用されていることがわかっていれば、《ダイナ》や《調べ》等でケア可能なのでそこまで気にする必要はありません。
【青白コントロール】
メイン、サイドともに不利です。基本的にかなり不利なので当たらないことを祈りましょう。一番の勝ち筋は相手のマナスクリューです。
メインはとにかくガムシャラに動いてコンボが通ることを祈ります。《喝破》なども基本的にケアできないので突っ込んでいきます。相手のエンドと返しのターンの2段構えで動けることが理想です。《中隊》や《調べ》を複数枚引いたら神に感謝しましょう。
サイドボーディング
out
《獣相のシャーマン》
《戦列への復帰》
《金のガチョウ》
《スカイクレイブの亡霊》
《名もなき都市の歩哨》 など
in
《思考囲い》
《大洞窟のコウモリ》
《罪の収集者》
《エイヴンの阻む者》
《傑士の神、レーデイン》
《タミヨウの保管》 など
サイド後はこちら側も妨害が増えるため、ビートプランも視野に入ります。ただし、攻撃する場合には常に《サメ台風》や《放浪皇》などに突っ込むリスクが付きまとうので、ビートプランが成就しないと判断した場合は、むやみに攻撃するのはやめましょう。
おわりに
デッキ解説は以上になります。ここまでお読みいただきありがとうございました。記事の内容に関する質問等あれば、コメント欄もしくはXまでお寄せください。
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また、前回の記事以降、大会でマッチングした時などに直接記事の感想を伝えてくださる方が増えていて、とても励みになっています。ショップ等で筆者を見かけた際には、記事の感想でもその他関係ないことでも、積極的に話しかけていただけるとありがたいです。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。さようなら。
(今回はパイオニアをプレイした期間が短かったのでガラクタデッキ置き場はなしです。ごめんなさい。)
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