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白黒ハンマータイム思考メモ(9/17店舗予選抜け)

 こんにちは。もりもん(Xアカウント)です。最近は地域CS予選、TLS予選ともにパイオニアだったため、パイオニア(というかオラクル)ばかりプレイしていましたが、今期は店舗予選がモダンということで、ほぼ半年ぶりにモダンをプレイしました。そして幸運にも店舗予選を一発抜けすることができたので、思考メモを残しておこうと思います。


デッキを決めるまで

 指輪後のモダンを実際にプレイしたのは発売直後の幕張のコンベンションでデッキを借りてガンスリンガーに出たくらいで、PT配信や海外配信者&プロの動画を見たり、デッキリストを追ったりはしていたものの、完全なエアプ状態からスタート。
 この時点ですでにエルドレイン発売後であり、新しいデッキを練習する時間もない上、急いでデッキを組んでも肌に合わなくて崩す羽目になったら嫌なので、とりあえずは手持ちのハンマーをブン回して勝てなかったらデッキを変えると決めました。(学生の身分でモダンのデッキをコロコロ変えるほどの金はない)

ハンマー調整

白単ハンマー

 現状のハンマーの主流はMO上で流行している《エメリアの呼び声》を4枚採用し、サイド後から《孤独》を運用する形の白単型ですが、以前《孤独》を採用したハンマーを回した際にあまり感触が良くなかったこと、動画や配信を見る限りでもあまりいい選択と思えなかったことから早々に断念。
 《冥途灯りの行進》や《流刑への道》、《虹色の終焉》といった絶妙に使いづらい白の単体除去を使用しているハンマーにとって実質0マナの《剣を鍬に》である《孤独》が魅力的に映るのはわかるのですが、やはり手札コストの要求がきつい上、通常キャストも5マナとハンマーにとってはかなり重く、有効なマッチも限られるという印象でした。テンポ良く使える除去としてはライフコストこそありますが《四肢切断》で十分かな、と感じました。(ミラーやマークタイド対面でとても強い点は魅力的でしたが)

カードとしては好きだが…

青白ハンマー

 MO上では白単ハンマーが隆盛していますが、《現実チップ》や《呪文貫き》を取れる青白ハンマーも未だに一定数結果を残しています。以前モダンをプレイした際にはサイドに《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》《金属の叱責》を採用した青白ハンマーを使用して感触も良かったこともあり、期待しながら(脳内で)調整を開始。
 しかし、《一つの指輪》《豆の木を登れ》といった爆発的なドローソースを前に《現実チップ》で頑張ったところで所詮は焼け石に水。また《呪文貫き》は《指輪》に対するいい回答ではあるのですが、《喜ぶハーフリング》の存在から安定して機能するとは言い難いのが悩みどころ。
 特にカウンターについては《一時の猶予》の登場によって白単でもある程度扱えるようになったことから、青を足すメリットが以前より薄れていると判断し、使用を断念しました。

天敵

多色ハンマー

 マナベースをフェッチに寄せて、《現実チップ》《機能不全ダニ》《砕骨の巨人》等の各色のカードをタッチした形。アイディア自体はとても面白く、《指輪》を許さないという強い意志を感じるリストです。(自分のリストではないので掲載はしませんが、興味があったら晴れる屋さんのデッキ検索で検索してみてください)
 ですが、個人的な趣向としてデッキを太らせる方向のチューニングが好きではないこともあり、とりあえずは後述の白黒ハンマーを試してみて、ダメだった時はこちらも試すことに。(なので、このデッキへの知見はほぼ無いです。ごめんなさい。)

親の顔より見たカード

白黒ハンマー雑感

 白黒ハンマーと言ってはいますが、実態としては白単ハンマーに《思考囲い》をタッチしただけのものです。リストは以下。(編注:リストをエリア予選抜けのときのものに更新しました。そのため解説部分と多少の齟齬が生じていますが、ご了承ください。)

《思考囲い》について

 基本的にコンボに突入した後のブレーキが存在しないハンマーというデッキと、相手のハンドを見て後出しでプランを決められる《思考囲い》との相性は抜群です。
 また、最近は3ターン目に最速で《カルドラの完成体》を走らせても(主に《指輪》のせいで)完走できないことが多々ありましたが、《囲い》で除去や《指輪》を抜いてから走らせてやれば一気に完走は現実的になります。
 リビングエンドやアミュレットタイタン、独創力のようなコンボデッキに対しても当然ながら強く、特に続唱系のデッキに対しては《暴力的な突発》を「構え得」な状況を打破できる点が非常に好印象です。
 サーガ起動や《救済の波濤》との両面構えができない点、ライフルーズがある点は青白型の《呪文貫き》に劣りますが、それ以外の点は概ね《囲い》のほうが勝っているという印象を受けました。

マナベースの話

 もちろん、主に《囲い》のライフルーズに起因するデメリットも存在します。まず明確に弱くなる部分がマナベースで、ライフの問題からファストランドの4枚採用がほぼマストとなります。白単ハンマーだと4枚採用も珍しくない《無声開拓地》も、このデッキにおいては2枚が許されるギリギリのラインといった印象です。
 また、フェッチランドの採用枚数を抑えていることで《平地》の確保が難しいため、《血染めの月》への耐性も下がっています。ただし、この点に関しては《囲い》で《月》を抜ける可能性もあるため、一長一短。同様に、フェッチランドの枚数が少ないことから3色目のタッチも難しいです。

細部の構築について

3 羽ばたき飛行機械
4 エスパーの歩哨
2 ルーンの与え手
1 ジンジャーブルート
4 純鋼の聖騎士
4 石鍛冶の神秘家
4 思考囲い
4 シガルダの助け
4 巨像の鎚
1 影槍
2 バネ葉の太鼓
1 カルドラの完成体

 まず、土地22枚+上記の34枚は個人的には外せないと感じました。《エスパーの歩哨》に関しては《オークの弓使い》を嫌ってか、減らしているリストが散見されますが、本当にそこかしこから《オーク》が飛んでくるレガシーならまだしも、採用率がそこまで高くないモダンで《オーク》にビビってほとんどのデッキに対する1ターン目のベストアクションである《歩哨》を減らすのは賢い選択ではないと考えています。(それに、このデッキなら最悪《囲い》で《オーク》を落とせます)

2 救済の波濤
1 再鍛造
1 イラクサ嚢胞
 この4枚の枠に関しては議論の余地があると思います。
 まず2枚の《救済の波濤》については、《囲い》も含めると妨害スペル6枚体制となるので、通常のハンマーの構築として考えると明らかに過剰です。
 しかし、《囲い》をサイドアウトする対バーンなどの赤系デッキ対面のことを考えるとメインサイド合計で3枚は取りたい、しかしサイドの枠は足りないということで半ば無理やりメインにねじ込みました。結果としては可もなく不可もなしといった感じ。結局のところ、除去が少しでも入っている相手には最低限1枚分の働きはするので悪くはないかなと。
 《再鍛造》に関しては、たまに《純鋼の聖騎士》と並んでテクいことをしたりしますが、《コーの装具役》よりはいいかな、程度のカード。ハンマーというデッキの性質上、ハンマーになるカードが(少なくとも)12枚もあるのに対して、装備コスト軽減カードが8枚しか入っていないため、9枚目としてありがたいカードではあるのですが、やはり3マナという重さは気になります。文句言いながら一生使ってそうなカードです。
 《イラクサ嚢胞》に関しては《石鍛冶》から持ってこれる肉が欲しかったため採用。持ってきたい場面はそこそこありますが、持ってきて勝った試しがあまりないのも事実。《現実チップ》が恋しいです。

補欠カード

 サイドボードに関しては、主要デッキに対して一応は過不足なくin・outできるように組んであります。
 《一時の猶予》はふんわりしたカードですが、続唱系とオムナス両方にサイドインできるため、枠の節約のために採用。
 《四肢切断》は《オムナス》《ヨーグモス》《ウルザ》等のシステムクリーチャーに触るためのカード。現代マジックにおける土地一枚の価値はあまりにも大きいため、よほど《濁浪》が増えない限り《流刑への道》の採用は個人的にはナシです。
 その他のカードについては見た目通り、環境の各デッキへのメタカードです。前述の通りちょうどよくサイドボーディングできるように組んであるので、コピーしてもらってもそのまま使えると思います。(解説放棄)

おわりに

 以上、半ば殴り書きのような文章でしたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。ご意見、ご感想などあれば遠慮なくコメントやリプライにお寄せください。
 また、近いうちにハンマータイム初心者に向けたtips集を出す予定ですので、そちらもよろしければご覧ください。


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