映画刀剣乱舞-黎明-の感想⚠️ネタバレ有⚠️


本日、映画刀剣乱舞-黎明-を見に行ってきました。その感想を書き綴っていきたいと思います。


まず、映画を見る前の私の知識として
・スマホ版リリース時から審神者をしている(途中アプリが消えたりそもそもログインしていない期間があったりで審神者レベルは全然低い)
・刀剣の名前だけで前の主に関しても歴史にしてもほぼ知識なし。ゲームで触れられた部分しか知らない。
・刀剣乱舞の2.5次元作品で触れたのは舞台刀剣乱舞『維伝 朧の志士たち』のみ
・アニメ刀剣乱舞は全部視聴済み
という感じです。
今回の映画刀剣乱舞-黎明-に関しての知識も「ギャル審神者と長谷部がバスの旅をする」くらいしかなかったです。あとはツイッターで流れてきた映画の感想ツイ(ネタバレは書いていないがあまり良い感想ではないもの)をちらっと流し見た程度。

正直なところ、この映画を観ようとは思っていませんでした。自分の中にある刀剣男士像との解釈不一致で刀剣乱舞というジャンルそのものが嫌いになったらいやだな、と思っていたからです。

それでも見に行こうと決意したのはつい昨日。4月7日に投稿された中山咲月さんの写真付きツイートを見た時でした。

か、顔が良い……酒呑童子……!!!???

別垢に突然流れてきたツイートに私は心を奪われました。
何を隠そう、私は人外が大好きなんです。妖怪や神が出てくるジャンルにはめっぽう弱い。人間とはかけ離れた異形の姿であったり、人型ではあるもののあきらかに人間とは違う高位の存在だと思わせる風格であったり……人間と共にいる異質なものというのがたまらなく好きです。
刀剣乱舞を始めたきっかけも彼らが付喪神だったから、なんて人間がこんな美麗な酒呑童子のお写真を見せられたら…………行くしかないだろ!!!!!

ということで、ここから映画の感想になります。ネタバレを含みますのでご注意ください。





結論から言わせていただきますと、想像の100倍良かったです。

初めの酒呑童子討伐に向かう時光たちが時間遡行軍に襲われるシーン。桜吹雪と共に現れ、颯爽と助けに入る三日月宗近たち六振りにテンションは急上昇。平安の人々とは姿形がまるで違う、まさに私が望んでいた付喪神である彼らの姿がそこにありました。

酒呑童子討伐を見て、呪われ、消えてしまう山姥切国広のシーン。これには私も衝撃を隠せませんでした。あまりに残虐で、非道な〝正しい歴史〟。全てを呪い鬼になったのは時間遡行軍の策略なのでしょうが、呪いたくなるのも無理無いですよね。
酒呑童子に姿が変わるところ、最高でした。人が堕ちる、異形に変わる瞬間ほど美しいものはありません。完全に自論です。

時は移り2012年。
JK仮審神者、琴音ちゃんと三日月。困惑しつつも学校サボってまで本体のところに行ってあげたり、カフェで奢ってあげたり……おじいちゃんに振り回される孫感があっていいペアだなと思います。
そんな琴音ちゃんの特殊能力、物の声が聞こえるというものと物の思いを辿れるというもの。審神者の能力として二次創作で扱われているのを見たことがあったのですが、まさか公式から出てくるとは……。

刀剣男士たちそれぞれのペアですが、どれも良いですね!
唯一知っていた実弦と長谷部のバス旅ペア。この2人の時だけ音楽が呑気で明るい感じになるの笑っちゃいました……笑。旅の過程を番外編として円盤特典にして欲しいです。
倉橋と源氏兄弟の神格増し増しグループ。当然のように兄者へ着いてくる膝丸と、当然のように名前が言えない髭切。ここだけ唯一極なんですよね。倉橋が神職なのもあって仮の主従関係らしからぬ強者の威厳を感じました。
各務と長義の主従関係逆に見えるペア。ここは他と違いそんなに絡みがないな〜と思っていましたが、そこが政府刀である山姥切長義らしい気もします。なんて思っていたら最後にめちゃくちゃデレを見せるの、ほんとにそういうところだぞ。
今回の敵として現れる伊吹と国広のペア。この伊吹がとてつもない奴で、お顔といいキャラ設定といい、私の好きを全部詰め込んだような奴です。私が考えたのかな?と思うくらい。仄暗い背景を持つ彼と山姥切国広が主従なのとてもエモを感じました。

全員が合流した政府施設で遡行軍の襲撃にあうシーン。一振残って消えていった長義が辛すぎました。
これはあくまで想像なのですが、長義は本当の主がいない政府の刀だから他の刀より先に消えてしまったのかなと思ったりしています。三日月は琴音に何度も名前を呼ばれていたから本当の主が消えても色が消えずに残っていたが、長義は名前を呼ばれることも少なく記憶に残らなかったから直ぐに消えた…………とか。だとしたらあまりに悲しい。

渋谷での戦闘。ぼんやりとその場で静止している周囲の人間の異様さと、次々に現れる時間遡行軍たち。多すぎるだろ!と思わず叫びそうになりましたが、それくらい歴史的に重要な戦いだったのは間違いありません。寧ろ時間遡行軍側は当然の戦闘配備で、こんな異常事態に刀剣男士を全然送り込んでこない時の政府に問題がある。いや一振づつしか送れないみたいなことを言っていた気もしますが、にしても……少ない……。
そして、酒呑童子が待つスカイツリーへ向かった琴音、三日月ペア。琴音が酒呑童子に呑まれた伊吹へ語りかけるところは、多少違和感が残りました。説得が……いや、それでなんとかなるか?という感じだったので。けど国広が主命として首を切ったところがカッコよかったので良しとしてます。結果良ければです。

物への思いが解放され、他本丸の刀剣男士たちが援軍に駆けつけるところはもう悲鳴を堪えるのに必死でした。特に私の最推し肥前忠広が登場した時は、本当に申し訳ないですが普通に悲鳴が出ました。君が出るなんて聞いてない。
全振りが渋谷に集まった時の、プリキュアオールスターズ感というか、ヒーロー大決戦感というか。そして長義が帰ってきた時の安心感凄かったです。生きてて良かった本当に。
ここからは怒涛の戦闘。どの場面も殺陣がカッコよすぎるんですが、一番印象的だったのは堀川の軽やかな動き。すっごい飛ぶ、回る。映画で一番好感度が上がったのは彼です。うちの国広もあのぐらい動き回るのだろうか……。
時間遡行軍を殲滅し、各々が血振りをして刀を納めるところはかっこよすぎましたね。あれはダメです。全員好きになるしかないじゃないですか。

原作まんますぎる髭切とか、突然のホラーとか、伊吹役の中山咲月さんの顔が良すぎるとか、もっと書きたいことはあるのですがこれ以上はまとまらなくなりそうなのでこの辺で終わります。

この映画全体の感想としては、
突然現れた刀剣男士のいざこざに巻き込まれた女子高生〝琴音〟を描いた作品
だったなと思いました。

刀剣男士かっこよかった〜最高!100満点!と思った私でもあくまでこの映画の主役は琴音であり、人間たちであり、刀剣男士はサブ的な扱いだなという印象です。
事の発端が酒呑童子討伐にせよ時間遡行軍にせよ結局のところ人間が呪い、呪われ、それを解決するのも人間で。刀剣男士たちはただ道具として動いていたように思います。基本的に琴音の能力頼りで物語が進行していき、琴音の語りかけで伊吹の意識を表に出す。酒呑童子の首を切ったのは意識を戻した伊吹から国広への命令で……となれば結局刀剣男士が自分から動いて話を進める場面ってほぼ無かったんじゃないですかね。

個人的には刀である彼らが見えてとても良かったのですが、刀剣乱舞が好きで映画を見に行く人としては刀剣男士が主役の映画を見るつもりで行っていると思うので、ここが賛否の別れている部分……なのかな?と。他にも色々あるとは思いますが。

何はともあれ、私は食わず嫌いせず見に行って良かったと思ってます。殺陣だけでも見る価値大ですので、もし少しでも気になっているという方がいればぜひ見に行ってください!


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