私はジャンルを混ぜて聴く20200718
bandcampで買い物をしたよという話。
買った音源は以下bandcampファンページ「コレクション」の項に記録されているので皆も是非聴こう。
終わ
らない。いくつかかいつまんで感想など。
ちなみに
CD全盛の時代で育っているので、買ってから聴き込むリズムがいまだに主流である。先行配信で徐々にアルバム全貌が明らかになるプロモーションなど、途中で怖くなって(?)聴けなくなり、アルバムとしてリリースされるまでやんわり避けてしまったりもする(Good Tigerが8/7にリリースするアルバムもそうだ。2曲ほど聴いて期待感だけ高め、あとはセルフでお預け中)。
閑話休題
そんなわけでまだ感想というほどは聴いていないくせに第一印象程度で問わず語りをやるという個人的にはいつものやつ。
「Gaslight」 by Bitch Falcon
ダブリンの3ピース。すごいバンド名だ。
先述の通りアルバム単位で買いたがる癖がありこちらも2018年にアルバムをリリースしているが、視聴の範囲で2019年以降のサウンドに突出して惹かれるものがあったので単品買い×3をやった。「Gaslight」は7/16のリリース。
grungeのタグが付いておりその粗暴なサウンドを感じる一方、霧深い幻想的な空気をまとっていて余韻を残す。
余談だが少しDeftonesを思い出した。「Rocket Skates」が好きなんだ俺は。
「Kesem」 by KESEM
米カリフォルニアから。固有名詞っぽいバンド名は捉えどころがない。
「 psychedelic / punk / space rock」というタグに違わず。サイケでパンクで宇宙だ。ヒリついたドラムが敷き詰められる中で浪々と響くトランペット、コンパクトなリフを繰り出すギター。重いプログレとしての奔放さがあり、この手のノイジーなサウンドがたまらない。
The Mars Voltaの2ndが軽く想起された。かの熱帯夜サウンドぶりからは距離があるが、ドラムの緊迫感などは同ベクトルの何かを感じさせられる。
「A Peaceful Annihilation」 by Tiberius
UKエディンバラより。Tiberiusはローマ帝国第2代皇帝の名らしい。ローマ帝国第2代皇帝はイエス・キリストと同世代らしい。
「 metalcore / progressive metal / tech metal 」とタグからは無機質な攻撃性を思わせる文字列が並ぶが、一聴するとむしろハードロックやパワーメタルにも通じる感情の熱が先行して印象に残る。ヴォーカルの歌い上げが感情豊かだ。
演奏隊に注目すると確かにテクニカルで、温故知新というか、メロデスのデス抜きというか、ジャンル論からするりと抜け出る佇まいがある。
しかしこの雰囲気どこかで、と思っていたが、bandcampの関連おすすめとしてProtest The Heroが挙げられていた(そういえば彼らも6月にアルバムをリリースしていた)。なるほど確かに、パワフルな歌唱とテクニカルな演奏の取り合わせは近いかもしれない。
・・・
音楽の感想をやるときに別のバンドを引き合いに出す、ということをよくやる。要するに「for fan of this」、こちらが好きならこちらもどうぞという具合だ。広報の力。アクセス誘導の妙技。
ただ引き合いに出すその瞬間、私は紹介中の音源から心を離し、その引き合いのバンドの音に思いを馳せている。新しい曲を聴きながら同時に昔の曲を脳裏で聴いているのだ。目下聴いている最中の曲には多少の不義理かもしれない。が、知識あって成り立つ贅沢なひと時でもある。
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