ミヤモト

バツイチ。大喜利茶屋を作ってます。

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最近の記事

幼少期時代

幼稚園 オウム真理教の手配書があちこちに張られていることを理由に徒歩の通園をいやがり、おばあちゃんに送迎してもらった。 初恋をした。相手の子は髪型がブロッコリーヘアーで、気になって目で追ううちに好きになった。小学校に上がる頃には、長髪の可愛い女の子になり、あまり興味が無くなってしまった。 卒園式では将来の夢を一言喋る流れがあり、そこで「猫になりたい」とボケて保護者にややウケしたことで、こういうのが得意なのかもしれないと思った。「足が速い」とか「勉強ができる」みたいな競争

    • 離婚届に穴が空いた日

      ちょうど一年前くらいになる。 僕は仕事の合間に美容室で髪を切っていて、妻は離婚届を取りに行くらしく、少し遠い市役所に出かけていたはずだった。美容師と何気ない話をするのも苦手な僕は、スマホを常に手にしていて、妻からの連絡がすぐ目に入った。 もう離婚が決まった相手であるとはいえ、血の気が引くのを感じた。夏の暑さとは似合わない悪寒が走る。同時に「俺は何を心配してるんだ?」という疑問も渦巻く。離婚のショックから心を守るなら今だと思ったのかもしれない。 それでも仕事を休んで病院に

      • 音が聞こえない同僚の話

        前の職場での出来事。 同僚と二人で残業をしていた。僕らの班では、一日の業務の最終チェックが当番制で回っていて、その日は彼女が当番だった。 僕はそろそろ帰るが彼女はもう少し残る。夕食は何にしようかと半ば浮き足立っていた時、彼女は数字が合わず頭を抱えていた。僕は片付けに入っていたが、作業が捗らず悩む彼女が横目に入り、そのまま帰るわけにもいかなかった。 彼女は音が一切聞こえない。 いわゆる聴覚障害を持っていて、ジェスチャーや口の動きで僕らと意思疎通を図っていた。 それほど英語が

      幼少期時代